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私のトレード手法 考え方・練習方法

損小利大の株デイトレードは無理|損大利小のデイトレで勝つ方法

投稿日:2019年6月21日 更新日:

株、デイトレードのことはまだそんなに多くを知らずとも、この『損小利大』という言葉、それと対になる『損大利小』という言葉はほとんどの人が知っているものと思います。

これは通称コツコツドカンと言われるものです。

デイトレで勝てない人は「損大利小だから勝てないんだよ」と言われ、「損小利大にすれば勝てるよ」と言われます。それは確かにそうかも知れません。しかしそれでは一生勝てない可能性も。

なぜなら損大利小を直すことなど常人には不可能だからです。

少し思ったことはありませんか。コツコツドカンを直すべきというのはわかっている、何度も言われている、でも無理だ、そう言うなら直し方を教えて下さいよと。

しかしこれは心理的に人間の本能に近い部分なので、本当に直すのは難しいです。

今回は損大利小のままでも勝てる道を模索していきたいと思います。

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損小利大と損大利小のトレードを比較してみる

こういうトレードをすれば勝てると言われる『損小利大』

そしてこういうトレードでは負けると言われる『損大利小』

まず紛らわしいですね。私これはどこかで誤字のように逆に書くかも知れません。

損小利大は、損失を出来るだけ小さくし、利益を出来るだけ伸ばしていくトレードになります。損大利小は、利益を出す時は小さく、損失を出す時は大きくなるというトレードになります。

先に書いておきますと私は典型的な損大利小(コツコツドカン)タイプです。

それでもデイトレではずっと勝ち続けています。私のような例がいるということは、損小利大タイプでないとデイトレで勝つことは不可能なのかという問いはNOということになります。

決して私が特別というわけではありません。そう、結論から言えば損大利小でも株で、デイトレードで勝つことは可能なのです。ではどうすれば勝てるようになるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

損大利小の人がするトレードの特徴とは

簡単に言ってしまえばリカクが早くロスカットが遅いのです。

松井証券のサイトでは、口座を持っているだけでデイトレードで勝っている人と負けている人のデータを見ることが出来ます。最も差があるのはやはり損切りまでの時間です。

勝っている人はだらだら持ち続けていないことがデータからハッキリわかるのです。

毎月データが更新されてとても便利ですから、口座を持っていない方はこの機会に開設しておきましょう。時期によって傾向が変わってくるはずで、それをいち早く察知出来ます。

データからも、デイトレで負けている人、損大利小の人がしているトレードは少しでも利益が乗ればリカクしてしまうので利益は伸ばせません。そしてロスカットしたくないので含み損に耐える時間が長くなり、やっと重い腰が上がりロスカットする形です。

そしてそのロスカットをする時にはリカク時の数倍、下手をしたら数十倍の金額をロスカットすることになります。確かに理論上これは勝てる見込みがないようにも思います。

リカク時に取った値幅やロスカット時の損切りパーセンテージも平均〇%という形でデータが出ています。

コツコツドカン型は勝率が高いのも特徴

損大利小の人が持つもう1つの特徴として、勝率が高いというものがあります。

勝っている人よりも負けている人の方が勝率が高いというデータの月も多いくらいです。

不思議に感じますが、よくよく考えれば当たり前なのです。

少しでも利益が乗ればリカクしてしまう性格、これは言い換えれば少しでも含み益になる時間があれば逃げ切り可能ということになります。つまりよほど悪い買い方でなければ勝ちなのです。

買値にこだわるようになるだけで劇的な変化も可能に思えませんか。

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損大利小タイプは見ての通り損切りをしたくないという心理が働き、どうしてもロスカットを先送りにする傾向があります。しかしリカクに対しては即座に対応出来ます。

ならば物理的にロスカットせざるを得ない機会を減らしてあげればいいのです。

簡単に言えることではない、と思いますよね。しかしそんなに難しいことでもありません。

当ブログでも、書籍でも、YouTube動画でも取り上げている『ズレ手法』を使えば機会損失は増えますが、その分簡単に実損機会を減らすことが出来ます。

含み損にもがく時間も減ればコツコツリカクする回数もきっと増えますから好循環になるはずです。

損小利大の人がするトレードの特徴とは

これは損大利小タイプと反対にロスカットは早くリカクを伸ばすやり方です。

含み損が出て危ないと感じればすぐにロスカットをすることが出来、含み益が出てきてまだ伸びると思えば伸ばせるだけ利益を伸ばしていくのが損小利大タイプの特徴になります。

もちろんロスカットが早いので勝率はやや悪くなりがちで、一歩間違えると損切り貧乏と呼ばれる負け方になってしまう危険性を孕んでいます。

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損小利大と言葉にするのは簡単ですが、いざやろうとしてもなかなか出来るものではありません。

私も過去に何度も挑戦し、今でも試したりするのですが、やはりうまくいきません。

時々上手くいくのは、少し上がったタイミングで「初動だ!」と決め付け飛び乗った時です。この買いでそのまま上がっていけば含み損に一切ならないので安心して長く持てます。

しかしどうしてもはじめの一歩が難しく、騙し上げかもと躊躇することでこの初動買いがなかなか出来ません。そうすると途中にある振るい落としであっさり離脱させられてしまいます。

ハッキリ言ってよほど熟練者で、上級者でないとこの損小利大のトレードを安定させることは不可能だと思います。それだけ難易度が高い損小利大のデイトレード手法。

それなのにデイトレで勝てない人に向かって「損大利小を直せば勝てるよ」「損小利大のトレードをすればいいんだよ」というアドバイスをする本や記事には違和感を覚えました。

そもそもそれが出来ないんだよ、と。

それを言うのであれば、損大利小になってしまう原因の追究、そして損小利大にするためにはどうすればいいかという考え方、この2つが必要なわけですからね。

そこに触れず損大利小を直せ、損小利大にしろというのは無責任に感じたのです。

損大利小は人間の本能で仕方ない

以前も出した話ですが、非常に大切な部分なのでもう一度書きます。

100万円もらえる権利が発生しました

60%の確率で200万円になり、40%の確率で0円になるダブルアップをしますか?

100万円の損失が発生しています

40%の確率でこの損失がチャラになり、60%の確率で200万円の損失になるゲームにチャレンジしますか?

確率は以前出した例からいじりました。

これは第1弾の書籍でも書いたプロスペクト理論と言われるものです。

50%ずつであれば、黄枠ではダブルアップせず、赤枠でチャレンジするという意見がダントツのはずです。しかしこのように黄枠で有利に、赤枠で不利になる確率ではどうでしょうか。

私はこれでも同じ結果になると思います。

なぜならこれは人間の本能だからです。

もらえるはずだったものがもらえなくなることを人間はひどく嫌います。

これをそのまま株やデイトレードに当てはめれば、含み益がなくなってしまうことをひどく嫌うということです。ですから伸びていきそうな場面でも利益を優先したくなるものなのです。

前述のように初動で買えてさえいればところどころに振るい落としのような売りがあってもある程度の含み益をキープ出来ますが、少し上げてから遅れて買った場合は違います。

何度か含み損を見せられると、その後利益があるうちに売ってしまおうと思ってしまうものです。

そして損失を受け入れることもひどく嫌います。

まぁこれは当然ですけどね。ですからその損失がなくなる可能性があるならば、どんなに確率が低かろうと、どんなに失敗時のペナルティーがあろうともチャレンジしたがるのです。

これをそのまま株やデイトレードに当てはめれば、含み益がなくなる可能性が少しでもあるならばお祈り投資法を使って持ち続けてしまうということになります。

当然ナンピンに賭けるケースも出てくることでしょう。

このように本能的なものなのです、損大利小の流れを作っているものは。

コツコツドカンにはなるべくしてなっているわけですね。

だから、だからこそこれだけ言われていても出来ない人ばかりなのです。そもそも、そうしろと言っている人だって出来てない場合の方が多いと思います。

言うは易し行うは難しと言いますしね。

損小利大を推奨する違和感

そう簡単に出来ないとわかっていることを推奨することには違和感があります。

もし簡単に出来ると思って推奨しているのであればそれは教える立場として大問題です。

私は損小利大が推奨されていることにもう1つ大きな違和感を持っています。

ロスカットは早く、リカクは伸ばす。

下がると思ったら即座にロスカットし、上がると思ったらリカクを我慢する。

こういうことですよね。でもその予想って本当に当たるのでしょうか。

多くの人が損小利大にしようと頑張った経験があると思います。

含み益が乗ってきたからここで我慢して利益を伸ばすぞ!そう決意して長持ちしたことでしょう。

  1. 含み益が出る
  2. 利益を伸ばそうとリカクを我慢
  3. 含み益が消える
  4. 1度見た含み益が忘れられずホールド
  5. 含み損になる
  6. ロスカットしたくない
  7. 大損になってやっとロスカット

こういう経験があると思います。

こうやって損小利大にするんだと意気込んだものの、あっさりと含み益が消えてしまう。そしてこれも本能的な部分ですが、1度含み益を見ると、その最高額がチラつきます。

ですから、最低でも再度そこまでいかないと売りたくなくなるのです。

このあたりから損大利小感覚に向かっているのがわかりますね。

そして気付けば5~7番でいつもの損大利小になっていき、損小利大を諦めてしまうのです。

そう、損小利大を目指そうとするならばまずは株価の予想精度を大きく上げる必要があるのです。そしてそのためには多くの勉強と経験が必要になってくるわけです。

ですから精神的な部分だけでなく、技術的な意味でも簡単に出来るようなことではないのです。

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損大利小のままデイトレで勝てるようになろう

損大利小が直せないのに直そうと時間を使うのはハッキリ言って無駄です。

心まで疲弊していき、段々日々イライラするようにもなってしまいます。

直せる人は早い段階できちんと直せるでしょうし、ある程度頑張ってみても直せないのであれば、それ以上そのことに時間や労力を使うことは無駄になる可能性が高いです。

ならば損大利小のまま勝てばいい。私の結論はこれでした。

ただこちらも漠然と「損大利小でも勝てるよ」では無責任になってしまいます。

損大利小のまま勝つためには何をすべきか考えていきましょう。

こちらは動画でも解説していますので、良かったらご覧下さい。

損大利小の特徴を整理する

損大利小の人がするトレードの特徴は前述しました。

これに関してはほとんど例外がなく、多くの損大利小トレーダーが当てはまるはずです。

その特徴に加え、もう少し踏み込んで整理しましょう。

  1. リカクが早い
  2. 勝率が高い
  3. ナンピンが好き
  4. 含み損に長く耐える
  5. 1回のロスカットが大きい

この特徴は5つあるようで、実は1つです。この関係を理解することが大切です。

リカクが早いため勝率が高く、含み損になっても長く耐えることで株価は一時的にでも上昇するケースが多くなる。そして一時的な上昇でもナンピンしていることが多いため、リカクになることが多い。

このようにして含み損の窮地から脱するケースが多いため、結果的にさらに勝率を高めるが、株価が下がり続ける場合は無限ナンピン地獄となり、1回のロスカットが極大となる。

赤でマーカーしたように、これら5つの特徴は全て密接に絡み合った1つの特徴なのです。

まずはこのことをきちんと理解しましょう。

デイトレーダーは心が乱れると連敗する

こちらも理解しておくべきです。どんなに優れたデイトレーダーでも心が乱れた瞬間、ただの凡夫に成り下がります。どんな天才トレーダーでも初心者以下になってしまう瞬間があるのです。

天才でも何でもないデイトレで勝てない損大利小タイプはもっとまずいことになります。

大きな損を大きな勝ちで取り返そうと無茶しがちです。

冷静な時でさえ出来ないのに、ロットを上げ、1回の利益を大きくしようとして上記グレー枠の流れにピッタリとハマり、大型連敗へと突入していくケースが多くなります。

これにより、損大利小タイプ唯一の武器だった勝率の高さも消えます。

このままでは退場まっしぐらです。

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心の乱れがどういう結果を招くかについてもきちんと理解しておきましょう。

損大利小のままデイトレで勝つ方法とは

自分の弱さ、知識の乏しさゆえに損大利小トレードになっている。

まずはこのことを受け入れることです。デイトレーダーは自信家です。勝てていなくても、いつか勝てるようになるはずと思い込んでいます。人から指摘を受けるとイライラしがちです。

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私もデイトレを始めて数か月の頃はそうでした。勝てもしないくせに自信だけはいっちょ前でした。それは裏を返せば自分の弱さ、デイトレで勝てないという事実を受け入れられていない証拠です。

まずは弱さを認め、弱い自分を受け入れることから始めましょう。

大丈夫です。誰から見られるわけでもないのですから、自分が受け入れればいいだけなのです。

ではいきましょう。

私は上記5つの特徴を理解し、うまく利用する方法を考えました。

  1. リカクが早い・・・リカクが早いことが正解となる手法を使う(下落基調を逆張り)
  2. 勝率が高い・・・買値で欲張ることでさらに勝率を高める(買値の精度を上げる)
  3. ナンピンが好き・・・大きく勝つためではなく、逃げるためのナンピンにする
  4. 含み損に長く耐える・・・耐えていいよ、でもナンピン分も粘るのはやめてね
  5. 1回のロスカットが大きい・・・大きくていいよ、その代わり1回だけで連敗はダメよ

いかがでしょうか。少し長くなりますが同じように赤マーカーで書きます。

下落基調の銘柄を逆張りで買うため、リカク後さらに下がるケースが多くなる。そのため早売りこそ正解という意識が染み付く。間違っていないんだと思うことが出来るようになる。

買値にこだわることで高かった勝率はさらに高まり、無駄なエントリーがなくなる。

ナンピン癖は直さずとも、逃げるためだけのナンピンは計画的に使えば有効活用出来る。そして平均単価を気にせず、ナンピン分だけはリカクというやり方を徹底することでドカン率は下げられる。

3番までですが、このように少し考え方を変えるだけで随分と印象が変わります。

長所はズレ手法という私の編み出したオリジナル手法を使い、さらに伸ばします。そしてリカクが早い、ナンピンしてしまうという短所も、このやり方にすることで長所に変わるのです。

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含み損に耐えることとコツコツドカンを許容する

4番と5番は見ての通り『許容』です。ただし条件を付けたのです。

この本能部分を直そうとしても難しいのはわかっています。ですから直すのではなく、条件付きで自分を許容したのです。飴と鞭の理論に近いでしょうか。

ナンピンはしても、ナンピン分だけはリカク、もしくはナンピン分だけはロスカットすることにより、ドカン負け時の負け額は大きく緩和出来ます。それだけではありません。

ドカンまでの値下がり幅も許容範囲が広くなるので、戻って助かる率も上がります。

そして5番では、コツコツドカンのドカン部分を完全に許容、容認しています。

前述のように1回の負けから大型連敗に発展することが多いことに着目した私は、大型連敗、大負けの連鎖さえなければドカン負けをしてもいいのではないかと考えたのです。

株ブログ、収支報告ブログをつけていたこともあり、自分の過去のデータを引っ張り出して確認したところ、入り口となる1回目の大負けだけならば許容出来るものが多かったのです。

許容し難い大負けであっても、その後の連敗さえなければなんとか見られる数字に収まります。

ならば大負けよりも、大負け後の心の乱れの方が大きな問題なのだと考えたのです。

コツコツドカンを許容し、受け入れる心を持っていれば大型連敗にはつながりにくく、ドンガラガッシャーンという立ち直るのに数日かかるレベルの大損は劇的に減るはずです。

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  1. また大負けしてしまった
  2. 大負けが許せない
  3. 早く取り返さなきゃ

毎回毎回呆れるほどにこの流れから負の連鎖、連敗街道に突入していたのです。

ならば、1番の時点で「いいよ」と許容してあげられれば心は楽になると思いました。

甘えと言ってしまえば甘えの部分です。ですがこうして心をコントロールしてあげることで明らかに心の負担、取り返さなきゃというプレッシャーから開放されたのです。

そして結果を見ても連敗をほとんどしなくなったのです。

コツコツドカンを受け入れること、弱さを受け入れることでこんなにも人間は変わるのかと自分でも驚いたものです。

ドカン負けを1回でスパッと断ち切り、連敗しないための最重要課題は『心のリセット』になります。またやってしまった、取り返さなきゃという気持ちの開放が大事です。

だからこその許容ですが、苦し紛れの持ち越しをしているとそうもいきません。

心のリセットが出来ず、リベンジしたい気持ちが押し出されます。

だからこそ私はどんなに大負けになろうとも、絶対に持ち越しをしないよう自分で決めたのです。持ち越しさえなければ心をリセットするには1~2時間もあれば十分だということもわかりました。

これにより、損大利小トレーダーの特徴を全てプラスにしたトレード理論を一本の道にすることが出来たのです。後はこれを実行していき、デイトレで勝てるという本当の自信をつければ完成です。

動画でコツコツドカンの特集を組みました。是非ご覧下さい。

YouTubeページはこちらです

まとめ

いかがだったでしょうか。損大利小は悪とさえ、損小利大こそが正義と言われる世界ですが、損大利小から抜け出せないトレーダーで溢れ返っているのが実情です。

ほんのひと握りの人しか到達出来ない境地に達そうとするから無理なのだと考え、損大利小のまま勝てる道を探したことは私がデイトレで勝てるようになった大きな要因の1つだと思います。

デイトレーダーも十人十色です。

私の真似をする必要もなければ、損小利大の人を真似る必要もありません。

色んな人の意見を鵜呑みにするのではなく、自分で使えると思った部分を吸収し、自分の目指すトレーダー像に合ったやり方を確立していくことが一番です。

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この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。


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