株のデイトレーダーは退場者が多いです。株を投資として中長期取引をしている人はなかなか退場まで追い込まれるケースは少ないように思いますが、デイトレに限って言えばかなり多いです。
ではなぜ、デイトレーダーは引退、退場に追い込まれてしまうのでしょうか。
この記事の内容を動画で見たい方はこちらをご覧下さい。
もくじ
デイトレーダーが退場に追い込まれる理由
退場と聞くと、自分の意思に関わらず続けられなくなることですから、資金ショートと思いがちです。しかしデイトレーダーが退場に追い込まれる理由はそれだけではありません。
中長期投資と違い、デイトレーダーは最低限生活費を稼ぐことが前提というのも大きいですね。
- 資金ショート
- 生活費問題
- 専業という重圧
- 心の限界に到達
まずは資金ショートです。これは当然ありますね。無茶なトレードを繰り返すことで負け続け、気付けば生活費も危なくなってしまい、就職せざるを得ない状況。これは退場しかありません。
ものすごい無茶をしなければそんな風にならないようにも見えますが、そうでもありません。
実際に私も退場寸前、生活費もギリギリというところまで追い込まれた経験があります。
本当に今月負けたら終わりというところまで追い込まれてから勝てるようになったのです。
デイトレーダーの生活費問題
デイトレーダーは兼業であっても、他の仕事で生活費全てを賄っている人は少ないです。
デイトレードだけで生活費を稼いでいる人もいますし、生活費の一部をデイトレで賄っている人もいます。
もし1か月の生活費が20万円だったとし、他の仕事で10万円の収入があったとします。その場合、毎月5万円勝っていても赤字になってしまいます。専業であれば毎月20万円勝ち(税引き前)でも赤字なのです。
この状況で月日が過ぎていけばまさにじり貧。
気付けば生活費が重くのしかかり、貯金が減っていくことになります。
生活費というのは最も自然な形で出ていくものなので、なかなか計算をすることはないと思いますが、毎月の支出だけでなく、自動車税、健康保険税、年金などの支出もあります。
年間を通してみるとかなりの額が必要になってくるのがわかります。
そのためには毎月どのくらい勝たなければ赤字になってしまうのか。これは人それぞれ立場も違います。
少ない額で大丈夫という人も安心出来ません。
今は独身ひとり暮らしだから月に10万あればいいという人も、いずれ結婚、子どもが欲しいと考えているのであれば、今の何倍もの金額を”自然に”稼ぎ続けられるレベルが求められるのです。
そう考えるとデイトレーダーにとっていかに生活費という部分が問題になってくるかわかります。
多くの人が勝てないままに退場となるデイトレ界の中で、せっかく勝てるようになってもこのような理由で退場に追い込まれてしまうケースも少なくないわけです。
専業トレーダーという重圧
これは上記内容と近いところでもありますが、兼業と専業ではプレッシャーがまるで違います。
例えば30万円稼ぐ力がある人でも、毎月20万円稼がなければ許されないという条件が付与されただけで心ががんじがらめになってしまうタイプはかなり多くいます。
勝たなければいけない。万が一にも負けられない。そういう思いがエントリーを躊躇させるようになります。
こうなるといつも通りのトレードをいくら心掛けてもなかなか思うようにいかなくなります。
プレッシャーによっていつもの力が出せなくなり、気付けばおかしなトレードを繰り返すなんてことも。
これに関してはプレッシャーを楽しんでいつも以上の力を出せるタイプの人もいると思います。
しかしそれが何年、何十年も続くことを想像してみて下さい。プレッシャーを楽しみ、自分の力以上に勝てるようなことがあってもそれは最初のうちだけの可能性が高いです。
その後は日々プレッシャーとの戦いになりかねません。
一気に稼いでどこかで余裕が持てればいいのですが。
心の限界と退場になりやすいタイミング
デイトレで負け続き、勝てない日々を送っている人も退場の意識はあまりないと思います。
今は負けているけれど、いつか絶対に勝てるようになってやる!
悔しい思いを持ち、いつか絶対成功してやるという強い意気込みを持っていることと思います。
そうなのです。このように負け続きの人はそれこそ資金ショートにでも追い込まれない限りなかなか退場することはありません。なんとしてでも勝てるようになろうと努力をします。
何か月かは連敗することでしょう。
しかしいずれこの努力が実り、初めて月間収支をプラスに出来た時、その喜びは爆発します。
やっと勝てるようになった、これで勝ち組になれる、もう負けないだろう。
こんな思いが駆け巡り、勝利の美酒に酔いしれることでしょう。
しかし相場の世界はそんなに甘いものではありません。
初めて勝った翌月、再びマイナス収支となる人の方が多いのです。
そう、相場は生き物であり、日々変化しています。自分が下手なままでもたまたま勝ててしまう時があるのです。それに気付かずうまくなったと思い込んでしまったのです。
負けたままであれば反骨心もあったはずです。努力もしたことでしょう。
しかし1回勝てるようになったと喜びが爆発した直後にマイナスを叩いた時、そこまでギリギリつながっていた糸がプツリと切れてしまったかのように諦めて退場となってしまいやすいのです。
これが最も多いデイトレーダー退場のタイミングと言えるでしょう。
-
あなたはどんなトレーダーになりたいですか|私が逆張りに拘る理由
今回は私がなぜ逆張りトレードを続けるのか、こだわり続けるのかについて書いていきたいと思います。なぜ逆張りトレード手法をするようになったかのきっかけもお話します。 大きな利益を狙うのであれば、損小利大に ...
続きを見る
-
デイトレーダーとして成長・生存率を高めるための相場格言
「当日作った含み損は成長への特急切符、ロスカット出来ずに持ち越した含み損は成長出来なかった自分という不良債権」 3月23日、トレードをしていて強く思ったので、R的格言として作りました。 今回の記事でも ...
続きを見る
まとめ
デイトレーダーは退場になってしまう人が多い世界です。特に最後の心の問題で退場する人は多いです。もちろん向き、不向きというものがあり、退場が悪いわけではありません。
自分には向いてないと思えば早めの退場から合った仕事に就くのがいいと思います。
いずれにしてもこれらの内容はデイトレで勝てない内にきちんと頭に入れておきましょう。
対策としてはたまたま勝ててしまうことがあるということ、それから専業というプレッシャーは想像以上ゆえ、兼業等にして他の収入源を確保するなどご自身の負担を軽減する対策を取って下さい。
当ブログだけでなく、YouTubeの方でも多くの『デイトレで勝てない人のための』コンテンツがあります。是非多くの記事や動画を見ていって下さい。