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デイトレ手法

株デイトレード順張り手法のコツ|逆張りやスキャルピング手法と比較

投稿日:2017年6月16日 更新日:

今回は株、デイトレードの手法の1つである、順張りについて深く考えていこうと思います。もちろんスイングトレード、中・長期投資でも順張り表現を使いますが、今回はデイトレとしてです。

ここはデイトレで勝てない人のための記事がメインですからね。

デイトレとスイングは全くの別競技で、同じにしてしまうと上手くいかないどころか真逆の結果になってしまうこともあります。これは絶対に頭に入れておいて下さい。

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順張り手法のコツとは

順張り手法とは、相場の流れに逆らわず同じ方向で売買する手法のことです。

上昇基調にある株を買い、下がり始めたら素直に売るという流れになります。

この順張り手法には、いくつかエントリーポイントとして有名な位置があります。

  1. 初動らしき動きを発見(感覚)
  2. 大きな売り板をブレイクする瞬間
  3. 日足チャートも良好で分足チャートも上昇基調

赤くしましたが、3番は本当に大事です。順張りの場合、逆張りとは違うので、株価が「戻る」のではなく、「上がる」ことを期待して買うことになります。

その場合、日足としても綺麗な上昇基調のチャートをしている方が期待値が高くなります。

ですから、例えデイトレードで持ち越しをしないと決めていても、順張りで値幅を取ろうと考えるのであれば、日足チャートもきちんと確認してから売買することをおすすめします。

これは逆張りをする時にも言えます。

同じ逆張りでも、日足チャートが悪い銘柄よりも、日足チャートでは強い銘柄の方が下落から回復する可能性は高いと言えます。ですから日足チャートを意識することはデイトレにおいても大事です。

逆張り時も日足で順張り、分足で逆張りを意識することは多いです。

順張りは決断力が大きく左右

上記1番にあるように、「これは大きな上昇の初動か!?」と思われる動きに1日のうちで何回か遭遇します。もちろん本当にそのまま大きく上昇するものもあれば、すぐに終わるものもあります。

しかし、それでも初動の位置で見つけたのであれば、その瞬間が高値になってジャンピングキャッチになるというケースは非常に稀だと思います。

つまり、本格的上昇であっても、フェイクであっても、即決買いさえ出来れば利益になるタイミングはあるということです。この決断力を持っている人にのみ許される手法こそが順張りです。

順張りは逆張りよりも選ばれた人間しか生き残れない手法だと思います。特に優柔不断タイプが順張りをしてしまうと、あっという間に淘汰されてしまう恐れがあります。

また、上記2番にあるように、大きな売り板をブレイクしそうなタイミングも大切なエントリーポイントになります。これもまた非常に難しいです。

慣れてくればブレイクするポイントくらいは掴めるようになります。逆張り派の私でもそのくらいはほぼわかります。では何が難しいというのか。

それは、ブレイク後の値動きです。ブレイクからかっ飛んで次のポイントで揉み合いになる銘柄もあります。これは順張りとしては最も理想的かつ、狙い通りの値動きと言えるでしょう。

しかしながら、ブレイクした瞬間、上に行きかけるも即座に戻してしまう値動きも決して珍しくありませんよね。抜けたと思った瞬間いきなり含み損になるパターンです。

私のようなタイプはここでの損切りがあまり出来ません。

しかし、ここでロスカット出来ないようであれば、順張りなどする資格がない。そのくらい大切なロスカットポイントのはずですね。これについてはさらに詳しく後述します。

逆張り手法の紹介では、ナンピンとの相性が良いと書きました。

逆張りは優柔不断な性格によって買いを遅らせ、結果的にもっと安く仕込めることが多いです。その上、下で買えればリバウンドの可能性も高まるのでナンピンとの相性は悪くありません。

もちろん下がれば下がるほどチャンスという思考によってコツコツドカンになってしまうリスクは大きくなりますが、順張りよりもナンピンは計画的に使いやすくなります。

対してこの順張りでナンピン思考を持ってしまうと、上から下まで全てを喰らってしまう恐れがあるため、大損する時はコツコツドカンどころの騒ぎではなくなってしまいます。

必ずロスカットが出来る精神状態で臨みましょう。

ポジティブ思考で順張りをする

逆張り派がどちらかと言えばネガティブ寄りな反面、順張りはやはりポジティブ思考な部分が大切になってきます。

自分が買った銘柄が「上がる」という期待が持てないのであれば、そもそも順張りをする意味などありませんからね。

ネガティブな方が安定してコツコツ勝てるのは事実です。しかしながら、ネガティブゆえ、利益を伸ばそうとしても少しの振るいで落とされてしまうケースが多いです。

それに対してポジティブに順張りをした場合、どこまでも上がっていくイメージが持てることでしょう。毎回のようにストップ高を妄想するのは「過信」になってしまうとは思いますが・・・

それでもその妄想力は大きな武器にもなると思います。

デイトレ手法の王道!順張り

順張り手法は、デイトレードのみならず、株においての王道だと思います。

私の持論ですので、公的根拠はありません。あくまで私の経験を根拠に書かせていただきます。

勝率

順張り<逆張り

利益が出るまでの速度

順張り>逆張り

値幅期待値

順張り>逆張り

リスク管理

順張り=逆張り

耐える価値

順張り<逆張り

難易度の高さ

順張り>逆張り(順張りの方が難しいという意味)

ドカン率

順張り=逆張り

このように考えています。

今回は順張りについてですので、特に順張りが優れている点について書いていきます。

順張りは利益が出るまでが速い

私はずっと逆張りの方が利益が出るまでの時間は短くて済むと思っていました。

私自身、オーバーシュートを狙いにいくケースが多いので、確かに買えた瞬間リカク出来るということも少なくはありません。

しかしながら、現在では、逆指値のみならず、アルゴリズムの暗躍があります。

ブレイクしそうな場面や、厚い売り板を崩そうとする買いを入れた場合、その瞬間ピョンと跳ねることも多いです。ですから、買った瞬間リカク出来るという意味では順張りも同じですね。

また、順張りでうまくいかない、負けると思っている方はその負け方をよく思い返してみて下さい。ロスカットまでの過程を思い出してみて下さい。

  1. 全くいいところなくロスカット
  2. 含み益をスルーからのマイ転

どちらが多いでしょうか。私は断然2番が多いと思っています。違いますか?

ここについては少々突き詰めて考えていきましょう。

いいところなしのロスカット

私はこれについては実は全く問題ないと思っています。なぜならこの1番パターンは、順張りである以上、上昇を見込んだ買ったわけですよね。

しかし、いいところが全くなく、すぐに勢いを失ったわけです。

これ、簡単にロスカット出来ませんか?

順張りで最も魅力なのは、このようにシナリオ崩れで簡単にロスカットが出来ることだと思います。逆張り派でロスカットが出来ず悩んでいる人には、順張りでのロスカット練習を推奨します。

前述のように逆張りはロスカットせずに我慢したり、ナンピンとの相性が良いです。

良いことのようにも見えますが、これは成長を妨げてしまうことにもなります。

シナリオ崩れでも粘ってしまい、苦しくなってナンピンに逃げたものの、運良くそこで反転して平均単価で逃げられたというケースも少なくないと思います。

こういう助かり方は、その時は良くても後の大負けにほぼ確実につながります。

どちらの張りにおいても最終的にロスカットは身に付けねばなりませんね。

ブレイクの瞬間を狙った買いの場合、即含み損にされたものを即ロスカットという判断は逆張り派にとってはかなりきつい選択になりますので、練習の場合はブレイク狙いのエントリーは避けましょう。

順張りで含み益からの含み損

順張りでまずいのはこのパターンです。

順張りで全くうまくいかない1番パターンになるには、天井買いをするしかありません。少し考えればわかることですが、これはこれでなかなか難しいです。

よって、順張り買いでは、「含み益になる時間がない」ということは少ないです。

上昇基調がしばらく続いた株の、ちょうど折り返すタイミングをジャストで買ってしまうということです。よほどのタイミングでなければ出来ませんよね。

ちなみに今、「いや、毎回のように自分が買ったら下がるんだ」と思った人もいると思います。

こうなりやすい買い方が1つだけあります。

それは押し目買いです。上昇基調の株が少し下がったところで買う手法は「順張り押し目買い」という言い方をします。さらに言うと、やや強い押し目を待つタイプはこうなりやすいのです。

なぜなら強い銘柄は押し目で簡単に買わせてくれません。

安全を追って深めに買い指値を入れていたのに、それが買えたということはすでに折り返し初動となっている可能性が非常に高く、これはもはや押し目買いではなく逆張りです。

そんなすっ高値の位置で逆張りをすれば当然ドカン負けリスクは極大になります。

また、2番パターンになるということは、含み益の額に納得出来ず、欲張っていたら下落してしまったということになりますね。これも順張り型コツコツドカンの入り口です。

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順張り手法の欠点!含み益の残像は消えない

一度見た含み益の残像はそう簡単に消せません。また、今持っている株は、上昇基調「のはず」です。

  1. 待っていれば次の波動に乗れるかも
  2. さっきの含み益と同じところまでは売りたくない
  3. せっかく含み益出たのにロスカットは嫌だ

思い当たる節・・・ありますね?特に2番と3番は自信ありますよ。何せ私も順張りでこのように含み益→含み損になったら毎回考えてしまうことですからね。

そしてこの思考・・・非常に危険です。

なぜならもう、この株と心中という感覚がすでに脳内で完成してしまっているからです。仮に先ほどの高値が天井で折り返し、行って来いチャートになるとしても、そんな予想は一切ありません。

なんとかなるはず、としか思っていません。

行って来いチャート・・・これですよ?

順張りで買ったつもりが気付けば逆張りのエンドレスナンピン。もはや何をしているのか自分でもわからなくなります。これぞまさに順張りのコツコツドカンです。

含み益を粘って、なくなってしまった時ほど、素直に自分の失敗を認めてロスカット出来るように心掛けましょう。

チャートを見ればわかりますが、5本目の陰線からはもはや出来高も細っています。

すでに多くの人が興味を失っているのがわかります。

そんな中、陽線上部、もしくは4本の陰線のどこかで受け止め、ナンピンに走ってしまった人同士の負のバケツリレーだけで出来高を作っている印象さえあります。

ナンピンをし、ナンピン分はほんの数ティックででも売り抜けようとし、それを受け止めた人もまた数ティックでなんとか損失補填をしようとしている様子がチャートからもわかります。

この状態からの再上昇はなかなか難しく、ほとんど見ないレアケースとなります。

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順張り手法の難易度と耐える価値

完全に順番が前後してしまいましたが、以上のことから、順張り手法はリカクチャンスを逃してしまうと、その後は運否天賦の勝負になりかねないため、リカク決断の難易度が非常に高いです。

また、そのチャンスを逃してしまった場合、上記チャートのようになってしまうケースも少なくありません。よって、むやみやたらに粘ると傷口が大きく開いてしまいます。

このような行って来いチャートは毎日そこかしこで完成しています。これに巻き込まれると、飛び付いた自分に対する怒りや後悔、操作した大口に対する怒りなどが湧いてきてしまいます。

デイトレードを行う上では安定した精神は最も重要になります。

行って来いチャートになってしまいそうな時は素直にミスを受け入れましょう。

行って来いチャートで済めば良いですが、時には起点以上の下落となるオーバーキルチャートにまで発展してしまうことがありますからね。これをやられてしまうと目も当てられません。

順張りで期待出来る値幅

これも上記チャートでわかるように、うまく初動で乗れれば、もうウハウハと言っていいほどに取れます。デイトレは日銭稼ぎがメインの手法ではありますが、このようなチャートに乗れれば大きな利益を出すことも可能になります。

もちろん、よほどうまく出来ないと難しいですが。

イメージとしては、動き出した(上に)銘柄に迷いなく飛び乗り、動いているうちに飛び降りることが出来れば、常勝型の順張りスキャが出来ると思います。

大きめに取る狙い、コツコツ狙いもあなたの目的意識次第です。

順張りの中で逆張りをする方法もあり

ややこしい言い方をしましたが、簡単に言ってしまえば「押し目買い」のことです。順張り銘柄の特徴を少し挙げてみたいと思います。

  1. 押し目なく上昇でストップ高まで
  2. 押し目を作りつつ綺麗に上昇
  3. 押し目と見せかけて折り返しで下落

大きく分けると、この3パターンに分かれると思います。2番が多くはなると思いますが、途中まで2番で、そこから1番や3番に派生していくことも多いでしょう。

買い方を2つに分けて考えます。

  1. 押し目を待たずに買い
  2. 押し目を待って買い(順張りの中での逆張り)

1-1であれば、当然波長ピッタリですよね。本当の本当に強い銘柄は、多くの人が「買わせてもらえなかった」という印象を持つものです。ですから、押し目を待たずにとにかく即決買い出来るタイプでないと乗れません。

1-2狙いであれば最後まで買わせてもらえないことになります。

では、2-1はどうでしょうか。押し目を待たずに飛び付いたものの、押し目を作る動きになるわけです。これはロスカットになってしまう可能性が高いのではないでしょうか。

きちんと押し目を待って2-2で買っていたなら、良い買いが出来た場面ですが・・・。

3-1はいかがでしょうか。飛び付いた場面が天井というケースになりかねませんね。これは即ロスカットになる可能性が非常に高いと言えます。

3に関しては、3-2で買っていてももちろんロスカットになるわけですが・・・。

もちろん、押し目を待たずに買うタイプはとてもポジティブ思考の持ち主でしょうから、2-1であってもきちんと次の上昇を待てる可能性もあります。

しかし、それゆえに3-1でドンガラガッシャーンになる可能性もあるわけです。

押し目買いのタイプは、ポジティブになり切れないタイプですね。「行くとは思うんだけど・・・うーん」というタイプ、すなわち少々優柔不断が入っている人です。

前述のように、優柔不断タイプはあまり順張りに向きません。しかし、その欠点を補える可能性を秘めているのが、この「押し目買い」になるわけです。

押し目買いをうまく使い、順張りも出来るようにしましょう。

結局どちらのタイプで順張りをすべきか

久しぶりにこの言葉を書きますが、「株に正解はありません」ので、上記どちらの買い方であっても成功、失敗があるはずです。

傾向という意味で言えば、1番のように押し目を待たず買うタイプは2番よりもさらに大味なトレーダーであると言えます。大勝ちと大負けを繰り返すタイプですね。

決断力という部分に長けるタイプであることは間違いありませんが、その判断が鈍ったり、間違った決断をしてしまうと大損につながってしまうわけです。

押し目買いをするタイプは、慎重に順張りをするタイプなので、熱くなって周りが見えなくなったりしないタイプに思えます。しかしその反面、決断力に欠ける優柔不断タイプなわけです。

ですから、3-2であった時、ロスカットの判断がどこまで出来るか不安です。

そのままナンピンを繰り返し、順張りでINをしたはずが、いつの間にか気付けば逆張りになっていて、それも一番いけないエンドレスナンピンになっているなんてことも・・・。

特にこのように上昇基調の銘柄が折り返したタイミングで買い始め、エンドレスナンピンにつながると、世にも恐ろしい損失額を叩き出す危険性があります。

順張りは逆張りよりも難易度は絶対高いですので、事前に色々と勉強し、知識を得て、それを実践出来るよう準備をしてから挑戦することをおすすめします。

順張りデイトレの心構えについてはこちらを参考にして下さい。

動画・順張りデイトレードのコツとやりがちなミス

順張りと逆張りどちらが良いかについてはこちらの動画も是非ご覧下さい。

動画・デイトレは順張りと逆張りどちらが有利か

スイングトレードを視野に入れるのもあり

冒頭部分で書いたことのおさらいになりますが、順張りの場合は、日足チャートも順張りであることが勝率を高める大きな大きなポイントとなります。

その銘柄自体は好調であるはずが、外的要因によって思ったより押してしまうケースもあります。

そんな時、きちんと調べている人間からすると、分足でもチャンスで日足でもチャンスという最高の場面に遭遇することになります。

この場合、その日のうちに戻り切らなかったのであれば、持ち越してしまってもいいと思います。私はもちろん持ち越し禁止組なのでそういうことはしません。

しかし、持ち越したら倒れるというわけではありません。持ち越しも併用しているという方も多いことでしょう。そういう方は、このやり方も視野に入れつつデイトレードをしてみるのもいいと思います。

「分足で見ても日足で見ても絶対いいのに、ザラ場で戻さなかったなぁ。おかしいなぁ」と思っている時は、大体PTSで大きく跳ね上がっているケースが多いです。

ですから翌朝や数日待つわけではなくとも、その日の夜にリカク出来る可能性は高いでしょう。

PTSについてはきちんとした知識を入れておいて下さい。

詳しいPTSの説明はこちらになります。

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まとめ

いかがだったでしょうか。私自身は逆張り手法、逆張りスキャルピング手法をメインとしていますが、やはり相場次第では順張りをすることもあります。

色んな手法を身に付けることで、色んな相場に対応することが出来るようになります。

今回説明させていただいた順張りと対になる逆張り手法についてはこちらで詳しく全力で書かせていただきましたので是非お読み下さい。

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