やって参りました。最も人気で使用者が多いであろう手法のコツコツドカンです。あ、「バカにしてんのか!」って思いましたか?

もくじ
コツコツドカン投資法とは
コツコツドカン投資法とは、その擬音が示す通り、コツコツと利益を積み重ねてはドカンと大きな損失を出してしまう投資手法のことです。確かに手法と言うよりは、個々の性格、性質に近いものかと思います。
しかしながら、私はこのコツコツドカンというスタイルは、まさに多くの人が取り入れている立派な手法だと考えています。書けば書くほど私もふざけているのでは?と自分で思ってしまうのですが、本当に真面目に書いています。
この、コツコツドカンが負ける人、つまりデイトレで勝てない人の典型であることは間違いないと思います。よく見ますよね。
- コツコツドカンが直せない
- コツコツドカンでまた振り出し
- コツコツドカンだから勝てる気がしない
わかります。私もこのコツコツドカンに嫌気が差して退場したことがあります。3回ほど(笑)しかし、その度にきちんと反省をし、何がいけなかったのか、どうすれば直せるのか、直せないのならどうすべきか色々考えたものです。
コツコツドカンこそ人間の本質
私はこのコツコツドカンこそ、株、デイトレードをする上で人間の本質が一番よくあらわれた手法だと思っています。どのような流れでこの手法が完成するか考えてみましょう。
- 買ってすぐに利益になる
- 負けになるのは嫌だし勝ちを大事にしたいからリカク
これがコツコツのパターンですね。ではドカンの方はどうでしょうか。
- 買ってすぐに含み損になる
- ロスカットは嫌だし、すぐ戻るだろうから待とう
- 含み損が拡大して焦ってナンピン
- 少々戻ってマシになるもプラ転夢見て粘る
- さらに含み損が拡大するも負けたくないからまたナンピンしてひたすらお祈り
- 少々戻るもまたロスカットを嫌う(以下ループ)
- 立ち直れないほどの大負け
いかがでしょうか。目先に落ちている100円は必ず拾いますよね。これはコツコツの良い例とは思うのですが、ドカンの例がなかなか思い浮かびません。とにかく負けを確定させる勇気が持てないのです。
1~3の部分で逃げられなくても、4の場面でヤケドかそれ以下のロスカットで逃げられる逃げ場も大体用意されると思います。ドカンになる時の多くは「どうしようもなかった」わけではありません。
妥協ラインで妥協しなかった結果がドカンなのです。そしてその根本には「損したくない」という気持ちがあるわけですから、やはり人間の本質をそのまま具現化した手法なのだと思います。
逆張り派はコツコツドカンになる
まず、覚えておきたいのは逆張り派にはコツコツドカンが多いということです。必ずというわけではありませんが、多いということです。逆張りは、その性質上どうしてもコツコツドカンになりやすいのです。
基本的に「下がればチャンス」と考える手法が逆張り投資法ですから、自分が買って含み損が拡大すれば「さらにチャンス」という思考になり、さらに含み損が拡大すれば「大チャンス!」さらに下がれば「千載一遇のチャンス?」
どこかで異変に気付いてももはや後の祭りです。このように「下がれば下がるほどチャンス」と思う手法では、ロスカットという考えになかなか行き着かないので、どうしてもコツコツドカンになりやすいのです。
逆張り投資法についてはこちらをご覧下さい。
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逆張り投資法
422737 / Pixabay 今回は逆張り投資法について書いていこうと思います。人間の感情を突き詰めていくと、実はこの逆張り投資法を行っている人は多いのではないかと思います。 そしてこの逆張りには ...
コツコツドカン投資法の大きな魅力とは
ここまでの手法に大きな魅力が存在したように、もちろんこのコツコツドカン手法にも大きな魅力があります。確かにこのままの手法では少し勝っては大損を繰り返し、退場になるのは目に見えています。
そこでコツコツドカンを自分でカスタマイズするのです。そうすることでこの手法は大きく化けます。このブログにたどり着いているということは、きっと多くのトレーダーのブログをご覧になった経験があると思います。
私はあまり多くのブログを読む方ではありませんが、有名トレーダーさんで、勝ち続けている方の中にもコツコツドカンタイプは非常に多くいると思います。
ではどのようにカスタマイズするか。いずれまた手法については細かくメリット・デメリットを含め書いていきますので、今回はニュアンスを受け取っていただけると嬉しいです。
コツコツドカン→コツコツコツコツコツドカンにするだけで変わります。また、コツコツコツコツコツコツンに出来れば理想的ということです。しかし、コツコツドンガラガッシャーンというタイプは悪い方にカスタマイズしているということです。

ijmaki / Pixabay
無理に直そうとしなくていい
投資業界、特にデイトレーダーの中ではコツコツドカンは悪の権化のように扱われています。実際そうだとも思いますし、否定しません。しかし、人間の本質だからこそ直すのは非常に困難です。
もし直せたと思ってもそれは一時的に影を潜めているだけのことかもしれません。またいつ顔を出すかわかりません。では永遠にデイトレで勝てないままなのか。
いえ、そういうわけではありません。先ほどカスタマイズの話をしたように、このコツコツドカンとも仲良くお付き合いすれば、デイトレードで勝てるようになると思います。
私も今やこのコツコツドカンと仲良くしています。言わばコツコツドカン容認派なのです。
コツコツドカンを少しでも減らすには買値撤退が一番のキーワードになります。
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買値撤退をマスターするだけでデイトレはこんなにも上達する
買値撤退というのは、買った値で売るわけですが、デイトレで勝てない人はどうしてもこの決断ができません。ロスカットと同じくらい躊躇してしまうと思います。 その理由はまさに「手数料」です。もしくは金利ですね ...
コツコツドカンの特集動画を撮影しています。是非参考にして下さい。
まとめ
コツコツドカンという響きは聞くだけで嫌だという方も多いと思います。直そうと努力しても毎回直せずに苦悩の日々という方もまた多いでしょう。
直すのは本当に難しいことだと思います。私は無理だと思い諦めました。そしてコツコツドカンとうまく付き合っていく道を選び、色々な意味で安定するようになりました。
是非無理に直そうとせず、まずは一回向き合って考えてみて下さい。