毎年8月頃には夏枯れ相場と言われ、出来高が急激に減る傾向にあります。デイトレを仕事としているデイトレーダーは株価が上がろうが下がろうが関係なく利益にする力を持っています。
しかし出来高が少ないと値動きが鈍くなり、デイトレにおけるチャンスも減ります。
今回は出来高が減ってしまう夏枯れ相場を乗り越えるための考え方について書いていきます。
もくじ
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夏枯れ相場は投資機会が激減
デイトレをする上で、デイトレで利益を出す上で大切なことは出来高があり、株価が一定以上アップダウンすることです。動かない銘柄にはデイトレとしての価値がありません。
相場全体の参加者が減り、全体の出来高が減ってしまえば必然チャンスも減ることになります。
ではデイトレをするのは無理なのでしょうか。
そんなことはありません。
毎月きちんと安定して勝っているデイトレーダーの方は夏枯れ相場と言えども利益を出し続けているものです。私とて兼業デイトレーダーの端くれ。利益はきちんと出せています。
投資パターンの引き出しを増やそう
勝ち続けているデイトレーダーは多くの引き出しを持っています。
何度も書いてきたように相場は生き物、相場は物の怪です。ある日突然それまで使っていた手法が使えなくなることもあります。しかし、しかしです。バリエーションは無限ではありません。
Aの手法や考え方がマッチすると思い、Aパターンで利益を出し続けていたものの突然勝てなくなることがあります。そんな時、B、C、Dパターンと他の引き出しがあれば試すことが出来ます。
自分の考えがズレてきてしまったら、こうして自分からアジャストしに行く努力も出来ます。
兼業で余裕があれば相場がまた姿を変えるまで待つことも出来ますが、今回のテーマである夏枯れ相場に関しては毎年同じような時期に同じように閑散とする傾向にあります。
ならば夏枯れ相場から目をそらさずに、夏枯れ相場用の勝ちパターンを身に付ける努力をしてみてはいかがでしょうか。
夏枯れ相場のデイトレ負けパターンとは
デイトレーダーの負けパターンとしてポジポジ病やロスカット出来ない病があります。
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出来高が激減する夏枯れ相場ではこの両病気が多発します。
私は夏枯れ相場の8月とは不思議と元から相性が悪くありません。2017年に危ない思いをしたことはありますが、例年では危なげなく勝てているイメージを持っていて、今年も無難に過ごしています。
しかし夏枯れ以外の閑散相場では以下の負けパターンを幾度となく発動させています。
- 出来高が少ない→チャンスが少ない→待ち切れなくなる→いつもと違うタイミングでポジションを取りに行ってしまう
これぞまさに負けの入り口です。いつもならそんなタイミングで強引に買わないものの、なかなかチャンスが来なかったり、ギリギリで買えなかったりで徐々に我慢が出来なくなります。
そうやって強引に買ったデイトレがうまくいくはずもありません。
サクっと取れそうに見える急騰株に飛び付いたりでジャンピングキャッチも起こりやすくなります。
閑散相場では同様にチャンスがなくてしびれを切らした人たちが急騰株に集まりやすく、いつも以上にイナゴタワーが出来やすいのも事実です。イナゴトレーダーが多くなるのです。
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それでも不思議なもので手を出すとジャンピングキャッチになってしまうんですよね。
デイトレードの、株の難しいところだと思います。
負けパターンから大負けへの発展
夏枯れ相場の時はポジポジ病が発病し、いつもより高い値段で買ってしまいがちです。
そしてそこから大負けへ発展するケースも少なくありません。
- チャンス(投資機会)が少ない中でやっとポジションを持てた→この機会を逃したら次はいつ買えるかわからない→絶対に勝ちたい→含み損になってもロスカットしない→ロスカットは嫌だ→ナンピン対処→さらに落ちても無限ナンピン→取り返しがつかない金額の含み損になる
やはり赤字で書いた部分です。チャンスが少ないので、いつもよりトレード回数は必然減ります。その中でいつもと同じ利益を求めるのであれば方法は2つに絞られます。
それは勝率をいつもより上げるか、1回1回の利益をいつもより増やすことです。
そんな都合の良いデイトレがうまくいくはずもないのです。
思い当たる節があると思います。投資機会が少ないからこそ慎重に確実にやろうという意識が働くわけですが、なかなか約定しないことで徐々に前のめりになっていきます。
久しぶりに持ったポジションは、それはそれは貴重に感じると思います。
このチャンスを絶対にモノにしようという意識が働きます。
これをロスカットしてしまったら次のチャンスなんていつくるかわかりません。
そういう思いがロスカットから目を背けさせます。下がればナンピン一択というように他の選択肢が考えられなくなってしまうのです。絶対に利益にしなければならないと考えていますからね。
実は夏枯れ相場には他の顔もあります。
そこに目を向けるだけで対処法も見えてくるかも知れません。
夏枯れ閑散相場もう1つの顔とは
夏枯れ相場は単純に出来高が少ないというだけの相場ではありません。
閑散に売りなしという格言もあるくらいで、株価はそんなに大きな変動をしないと言われています。しかしこの時期は決算も集中しているので、どうしても大きな動きも出てきます。
参加者が少ない中で大きな売り、買いが出たらどうなるでしょうか。
答えは簡単です。オーバーシュートという動きが起こりやすくなるのです。
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板が少なく閑散としている中でいつもと同じかそれ以上の成行注文が入れば、いつもの2倍、3倍とも言える急騰、急落が起こります。値動きが鈍い間はなかなか押し目も小反発もありません。
しかしそういった急騰、急落が起こればさすがに押し目や小反発を作りやすくなるのです。
想像して下さい。
- 持っている銘柄が2%一気に下落する
- 持っている銘柄が1時間かけてじっくりジワジワ2%下落する
これ、どちらの方がよりストレスを感じますか。
よく想像してみて下さいね。私なら100%2番です。1番は一瞬パニックになるとは思いますがすぐに対処に動けますし、株価もそれなりに暴れているはずなので取り返すチャンスにもなります。
しかし2番はジワジワ下落するため、小反発も起こりにくいです。
つまりナンピンをしてもまるで底なし沼のようにズブズブとゆっくり時間をかけて飲み込まれていく感じになってしまいます。少しの成行買いが入れば助かるように見えるのに全く買われない。
1回でも大きな買いさえ入ればなんとかなる。そう思いながらズブズブズブズブと。
この2番パターンになると損失も出るわストレスもMAXになるわで良いことなど1つもありません。夏枯れ相場で愚痴が多くなる一番の要因はこのズブズブストレスパターンによるものでしょう。
やはり夏枯れ閑散相場もう1つの顔に着目して対処するのがベストだと思います。
夏枯れ閑散相場の対処法とは
あくまで私の個人的見解になります。ご了承下さい。
夏枯れ閑散相場がデイトレに向かない、デイトレがやりにくい相場だということは否定しません。紛れもない事実だと思います。しかし毎年この時期は同じように閑散とします。
時期的なアノマリーとしてわかっているからこそ私は対応出来ているのだと思います。
前述のように夏以外に急に閑散相場になった時は対応出来ず大負けしたことが何度もありますからね。
では閑散相場とわかっている時、どのように対処しているかお話します。
タイトルにもあるように、結論から言えば心のゆとりを持つことです。
稼がなくてはいけない立場であっても、あえて「稼げなくても仕方ない」「稼げなくてもいいんだ」という心のゆとりを持つことです。これによりしびれを切らしたジャンピングキャッチはなくなります。
そしてもう1つの顔であったいつもより大きな急騰、急落が起こるところに注目です。
押し目や小反発さえ少ない閑散相場の中で、それだけ大きな急騰、急落があれば多くのデイトレーダーの目につきます。その大きな値動きをきっかけにその銘柄が活況になることもあります。
もしもジリジリ下げている時に無理やり買ってその急落に巻き込まれたらその時点でほぼ勝ち目がありません。しかし逆にその急落を見届けた後で勝負に参戦したならどうでしょうか。
いつもの相場以上のチャンスがそこにはあるはずです。
それはデイトレに限らず日足チャートを見ても同様のことが言えます。
決算を受けて必要以上にアップダウンしてしまい、その後それが数日かけて是正される値動きが見られます。特に夏のこの時期はそういう動きが見られるように思います。
リアルタイムで見てしまうと、「なんでここまで売られるの」という思いが強く、怖さの方が勝ってしまうと思いますが、「なんでここまで売られるの」と感じた時はチャンスのはずです。
- 後から悪材料が出る
- 後から何事もなかったかのように戻す
仮に1番であっても、特大悪材料でも出ない限り、悪材料が出た段階で周りも納得し、悪材料出尽くしの戻り相場になることも少なくありません。
これらを総合することで夏枯れ相場の対処法はさらに見えてくると言えるでしょう。
まとめ
夏枯れ閑散相場はなかなか手が出ず、利益も上がらないという人も多いでしょう。しかし焦らずじっくり待っていれば、いつも以上に大きく取れるチャンスが来ることもあります。
要は「取りに行く」姿勢をやめ、「見てるだけ」のスタイルに近付けるのです。
取りに行けば災難に巻き込まれることも増えてしまいます。見に徹してみて下さい。ゲームをしながらでもいいです。インターネットをしながらでもいいです。筋トレ、ヨガをしながらでもいいです。
「取れなくてもいい」と思いながら見ていて下さい。
その上でどこかで起こる災難のような値動きを見付けて下さい。災難が起こった後に参加することでいつもより大きなチャンスにもなりやすく、リスクもかなり軽減されるはずです。
そうです、これは規模を大きくしたズレ手法なのです。
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今回はズレ投資法について書いていきます。この「ズレ手法」という手法は、2017年5月18日現在、どこを検索してみても扱っているページがないので、Rオリジナルの投資手法になります。 もくじ1 ズレ手法と ...
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ズレ手法の活躍の場は色々あるわけですね。
夏枯れ相場でも利益を出すチャンスは十分にあります。頑張って乗り越えて下さい。