株のデイトレードは寄り付き直後の9時から9時半の間が最も利益を出しやすいゴールデンタイムとなります。出来高が集中するため、上下に激しく動きやすい時間帯となります。
そのため、怖くて手が出ない、リスクが高すぎると感じる人もいると思います。
しかし本当にそうでしょうか。
単純に値動きが激しい=リスク増という図式にはならないのがデイトレードです。
もちろんあっという間に大きな含み損を作ってしまう可能性は通常より高まります。しかしその反面、あっという間に大きな利益につながることもあります。
それにピンチを切り抜けられる可能性はむしろこの時間帯の方が高いのです。
順を追って詳しく見ていきましょう。
もくじ
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米市場の結果や直近地合いによって戦略を使い分ける
デイトレーダーはメンタルが大事なので、毎朝決まったルーティーンでトレードに向かうという人も多いと思います。しかしトレードそのものは毎日同じことをしているわけではありません。
当然ですが毎日相場は変わりますので、取る戦略も変わっていきます。
寄り付き戦略として特に有名な窓埋め狙いも有効な時期と使えない時期があります。
株価の窓埋め戦略|真空地帯を狙ってデイトレード
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基本的に全てがケースバイケースとなってしまうわけですが、私の取っている戦略をケースごとに全て解説していきたいと思います。もちろんデイトレに正解はないので必勝法ではありません。
あくまで私が考えるケース別の戦略になりますので最終判断は自己責任で行って下さい。
米市場が大幅安!翌朝の戦略
米市場が大幅安となって戻ってきた場合はデイトレードはやりやすくなるケースが多いです。朝から多くの投げ売りが出やすく、相場に表情が生まれやすいので心理が読みやすくなります。
昨今ではAIの発展、アルゴリズムの進化によって超高速売買も多くなっています。
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そんな表情も感情もないアルゴリズムを相手にしていると、当然心理も読めませんし、見てるだけでイライラさせられてしまうような値動きも頻繁にあります。
そんな中で人の心が値動きによく出るのはこういう日の朝なのです。
私は単に米市場が大幅安というだけで戦略を決めるわけではありません。
前日の日本市場によって大きく戦略を変えています。
前日の日本市場が高かった場合
前日の日本市場が高い+米市場大幅安という日は日足的に強く、人気のある銘柄を狙います。
日本市場が強かったのであれば、多くの銘柄が前日値上がりしていたはずです。
日足チャートが右肩上がりで人気のある銘柄だけでなく、恐らくは下げ過ぎていたような銘柄にも強い買いが入っていたことでしょう。その翌日、多くの銘柄が大幅ギャップダウンしたらどうでしょうか。
売られ過ぎからの自律反発にも近い形で上昇した銘柄が半値戻しで安くなったとしても、そこに魅力を感じる人はあまり多くないと予想出来ます。ゆえにこういう日は狙いません。
こういう日は出来高も多く、人気で日足チャートも右肩上がりの銘柄を狙います。
相対的に見てやや強めの銘柄を狙っていきますので、この後出てくる『日本市場が安い+米市場大幅安』とは考え方そのものが全く違ってきますので注意して下さい。
なぜこういう銘柄を狙うのかと言いますと、多くの人が買いたい買いたいと思いつつも押し目がなくなかなか買えなかった銘柄という考え方が出来るからです。
特に前日強かったことで完全に置いていかれた勢がたくさんいます。
そんな中、朝の寄り付きで突然迎えに来てくれるわけです。
待ってましたと言わんばかりに寄り付き直後から買われ、前日終値を奪還というケースも多く見られますので、私はこういうタイプを最初に狙います。時間効率的にも良いと考えています。
前日の日本市場が安かった場合
このパターンは私が最も得意とするパターンであり、逆張りをメインとするデイトレーダーさんが最も大きく利益が出せる可能性の高いケースになります。
朝の30分がデイトレゴールデンタイムならば、前日の日本市場が安い+米市場大幅安はデイトレゴールデンコンビとでも言いましょうか、このコンボで迎える朝は緊張の朝です。
私はこういう日は絶対に取らねばならないと自分にプレッシャーをかけています。
前日の日本市場が高かったケースとは反対に、『相対的に安い』銘柄を狙います。
前日特に大きく売られた銘柄を探すのですが、この時さらに条件を厳しくするならば、『安値引け』と『特に14時半以降強く売られた』銘柄を探しておくとより勝率がアップします。
例えばこれらの銘柄が当日、周りと同じくらいのギャップダウンで寄り付いたらどうですか?
すでに前日強めに売られていて、相対的に安いにも関わらず周りと同じだけGDしたならば、全体的なリバウンドが入った際、周りよりも速く、大きく戻す可能性が高まります。
もちろん不人気銘柄となるとこの限りではありません。
ただ、大人気銘柄でなくとも、ある程度出来高のある銘柄ならば全く問題ありません。
また、このケースでは多くの銘柄に『窓』が空きます。この窓は、埋めやすい時期と埋めにくい時期があり、この判断は難しくなりますが、大きな窓が空いた場合は積極的に狙います。
リバウンドが入った場合は、窓埋めまで粘らず、窓埋め前に適度にリカクしてしまうことも大事です。欲張り過ぎて下がってきてしまえばなかなか売れなくなってしまうますからね。
米市場が大幅高!翌朝の戦略
米市場が大幅安の翌日、寄り底狙いをするように、米市場が大幅高した翌朝は寄り天を警戒する必要があります。空売りを使いこなしている人は空売り狙いもありかも知れません。
しかし私は空売りを上手く使えないので、空売りの話は出来ません。
あくまで私自身が出来ること、経験したことのみでお話させていただきます。
前日の日本市場が高いケースと安いケースではさほど区別していません。
なぜならどちらにしても寄り天の警戒は必要になりますし、上昇すると思い込んでしまうとなかなかロスカットが出来なくなるからです。ですからむしろ寄り天と思い込んでもいいと思っています。
寄り天を警戒したことによってミスが起こるならばそれは機会損失だからです。
これは上だ!と思い込んで飛び付き、寄り天だった場合は実損、それも大損につながりかねませんからね。
朝の寄り付き5分、10分を狙う
米市場が大幅高で返ってきた場合は朝の30分どころか、寄りの5分、10分で決着をつけるつもりで寄り買いをします。寄り天を警戒する中で寄り買いをすることが多いのです。
これは先ほどの『相対的に安い』という考え方と同じです。
周りが大きくギャップアップする時は9時の時点で寄り付く銘柄が『相対的に安い』という判断となります。もちろん前日大きく上昇していた場合などはこの限りではありません。
このあたりは慣れや感覚という部分も強くなるため、一朝一夕で判断出来るほど簡単ではないと思いますが、これに慣れてくると『相対的に安い』と思える銘柄を分散買いすることで『相対的に勝つ』ことが出来るようになります。
ただ、この場合の注意点としては中途半端な寄り付きはスルーすべきという点です。
周りが大幅にギャップアップする気配で、9時の時点で特買いになっているのが条件です。
多くの銘柄が軽いギャップアップしかしない場合は寄り天リスクも高いので気を付けねばなりません。
また、多くの銘柄が特買いになっている場合も、寄り底狙いの時と逆なので、寄り買いした銘柄は、他の全部の銘柄が寄り付く前に、特買いのうちにリカクすることを心掛けておいた方が安全と言えます。
米市場が通常の値動きだった場合
当然のことながらこのパターンが1年で最も多くなるわけです。
材料でも出ていない限り大きなギャップアップやギャップダウンもないと思います。
このような場合、私は直近の地合いを重視します。
直近の地合い次第で寄りから狙う場合もあれば、寄り付き直後に急落してくる銘柄を迎え撃つ形で、後の先と言われるような戦略を取ることもあります。詳しく見ていきましょう。
直近の地合いが良い場合
直近の地合いが良い場合は寄り買い出来る銘柄を探します。
意識が買いに向いている時期ですから、多くの人が安い銘柄を、欲しい銘柄を探しています。寄り付き直後からいきなり大きな陽線を引くケースも目立ちます。
まさにゴールデンタイムと言えるような動きが見られることも多いです。
地合いが良い時は8時50分くらいまで気配が低く推移していても、8時59分、まさにギリギリのタイミングで気配が一気に上昇し、寄り付いてそのまま上昇となることも多いです。
ですから寄り前の気配をなんとなく見るのではなく、件数も踏まえて本当の気配はどこなのかきちんとチェックする必要があります。
もしくは自分が欲しいと思う価格をきちんと考えておき、その株価に買い指値を入れておくのも良いと思います。そうすれば希望する株価以下で寄った場合のみ買えますからね。
ただ、この時は執行条件を「寄付」にしておきましょう。
そうでないと高く寄ってから落ちてきた場合も買えてしまいます。これは自分の狙いとは違いますからね。
直近の地合いが悪い場合
直近の地合いが悪い、もしくは普通であった場合、私は『後の先』を狙います。
つまり最初は動きません。仮に買い指値を入れる場合も寄り付き直後の大きめな陰線を引いたらこのあたりまでくるだろうという予想のもとで入れることが多いです。
こうすることで自然と後の先になることもありますからね。
通常は大量銘柄監視の環境で多くの銘柄の値動きを見ます。
私のトレード環境紹介
こちらは2018年初旬まで使っていた私のトレード環境です。凄腕デイトレーダーさんのように、何枚もモニターを使っているわけではなく、ノートパソコン1台と、モニター1枚です。 2022年現在はモニターのサ ...
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この時のポイントは画面全てをなんとなく見ることです。人間の視野はそんなに広くないので集中してしまうとより狭い範囲しか見えなくなってしまうからです。
広く浅く見ておき、激しく緑に点滅して下落している銘柄を探します。
ゴールデンタイムは一方通行に下落するより、乱高下となることの方が多いので、いきなり激しく下落してきた銘柄を狙うことも多いです。そのため、寄り直後から大きく下落する銘柄を探すようにしています。
もちろんランキング等を使用するのもいいと思います。
ただ悪材料があった可能性なども視野に入れねばなりませんので、そういう意味でも私はランキングよりはいつも見ている慣れ親しんだ銘柄群の中から条件に合致するものを探しています。
ズレ手法も効果的だと思っています。
ズレ手法について|Rオリジナルのデイトレ株投資手法を伝授
今回はズレ投資法について書いていきます。この「ズレ手法」という手法は、2017年5月18日現在、どこを検索してみても扱っているページがないので、Rオリジナルの投資手法になります。 もくじ1 ズレ手法と ...
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まとめ
今回の内容を動画にしました。良かったらこちらもご覧下さい。
寄り付き直後の時間帯は株価の値動きが激しくなることから、リスキーに見えてトレードを避けている人もいるかと思います。しかしデイトレにとってはゴールデンタイムと言われています。
一見リスキーに見えても、実はそうでない場合もあります。
そして反対にリスクを避けたつもりでも、実はリスキーという場面もデイトレにはあります。
もしやらず嫌いのように寄り付き直後のトレードを避けているのであれば、一度チャレンジしてみるのもいいかと思います。思わぬ発見があるかも知れません。