多くの人が本を読んで勉強しています。そのこと自体はいいと思います。しかし出来れば、本を読んだ人たちがどのような行動を取るのかどいうことまで想像出来ればなお良いでしょう。
周りと同じことをして、同じ行動を取ってるうちは養分でしかないからです。
もちろん最終的には人それぞれですが、意外にも勝てるようになったデイトレーダーさんの中には本を一冊も読んだことがないという人もいます。
ある意味で『一般論』が頭に入っていないからこそ人と違う行動が自然に取れるようになり、勝てるようになった可能性もありますよね。
多くの書籍が出ているわけですから需要はもちろんあります。
しかしそれでもデイトレーダー生存率が低く、多くの人が退場してしまう世界です。
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詳しく見ていきましょう。
もくじ
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株・デイトレを学ぶ本はたくさんある
私は株関連、デイトレ関連の書籍や雑誌を一切読んだことがないので、ちょっと変わった異色のトレーダーになりますが、冒頭で書いたようにそういうトレーダーさんもいます。
ただ、書店の株コーナーにどれだけたくさんの本があるかは知っています。
私の場合は完全に自己流となってしまいましたし、株用語などもあまり知りません。
ただ、株の本を読めば、デイトレ本を読めば勝てるという世界でもありません。
確かに大量の知識は入ることと思いますが、それを本番で生かせるかどうかはその人次第です。
知識は本を読んだりブログやサイト、YouTube動画などで今は簡単にショートカット出来る時代となりました。しかしここに経験がついてこないと実戦で活かすことは難しいものです。
何度も経験することで、「本に書いてあったのはこういうことか」と感じることでさらに理解は深まり、少しずつ実戦で使えるようになり、さらに自分でブラッシュアップしていくのです。
この経験だけはどうしてもショートカットすることは出来ません。
時間をかけて身に付けていきましょう。
株本の中でも『デイトレード』という本は非常に有名で、私が2013年にデイトレ復帰する際、妻もデイトレを始めたいということで弟(ニートレD)が私たちに貸してくれました。妻はきちんと読んでいました。
多くの人が良書と言うこの本ですが、デイトレ生存率は相変わらず10%程度と低調です。
デイトレーダー生存率はどのくらいか
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本を読めば勝てるのであれば全員勝てる
私は自己流であるがゆえに変な癖がついたりはしませんでしたし、超チャーチストのようにチャートばかりを分析するようなこともしませんでした。
しかしある程度のレベルから上に行けないでいるのも事実です。
ここにきちんとした知識があればもっと臨機応変に出来るのかも知れません。
デイトレで勝てない人が本を読めば勝てるというのであれば、努力さえすれば全員勝てるということになります。しかし本をたくさん読んでも勝てないという人は本当にたくさんいます。
デイトレを頑張ろうとしている人には自信家が多いですが、それ以上に努力家も多いイメージです。
デイトレで勝てるようになるためならいかなる努力も惜しまないという人も多いのです。
それなのになぜ、デイトレ生存率というのは一向に上がらないのでしょうか。
知識と行動は違う
まず、知識と行動は全くもって違います。仮にどんなに正しい知識があっても勝てるとは限りません。
デイトレにおけるエントリーとイグジットは自分でクリックをして行動をすることで完了します。
ここに少しの迷いがあれば即行動を起こすことが出来ません。
少しの躊躇があって行動を起こすのが先送りになればもうその時点ですべき行動は変わってしまっています。デイトレでは1分どころか数秒、1秒で大きく局面が変わってしまうからです。
本に書いてあることを覚えても、それを実践出来るかどうかはまた別問題なのです。
さらに実践出来るようになってもまたそれで勝てるとは限らないのです。
デイトレ本の教えは本当か
これまでの記事を見ると、デイトレ本に嘘が書いてあり、はめ込みなのではないかという疑いが持たれる可能性があります。しかし断じてそういうわけではないのです。
過去のデータがきちんと分析されてチャート解説などが行われているわけです。
難しいものですが、この『過去のデータ』というものがミソです。
株の世界、デイトレの世界というのは目まぐるしく変化していきます。
確かに今まではそうだったのかも知れません。しかしそういう本の存在により多くの人が同じ知識を手に入れることになります。そして多くの人が同じ攻略法を実践しようとするのです。
株、デイトレというのは『人の行く裏に道あり花の山』という格言を持っています。
デイトレ上達方法
デイトレードをする上で、ビギナーズラック期間を過ぎれば最初は誰でも負けるものだと思います。もちろん中にはものすごい才能の持ち主で負け知らずという方もいらっしゃるかもしれませんが。 私は1年近くもの間、 ...
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仮にそこまで優秀な手法であり、必勝法とも言えるような強いロジックを持ったデイトレのやり方であったとしても、多くの人がそれを知り、行動をした時点でもはや必勝法でも何でもないのです。
このことに気付くか気付かないかは今後を占う意味で非常に大きいでしょう。
大衆心理を読めるかどうか
デイトレは大衆心理を読むことで勝ちに近付くと私は思っています。
1人1人の気持ちなどちょっとしたことですぐに変わってしまいますが、集団心理と言いますか、多くの人がいる中で大半を占める心理というものはそう簡単に変わったりしません。
ですがそこに大きな変化が起これば集団心理もガラリと変わります。
ならばそれを読むことで勝ちが見えるのです。
そんなの無理に決まってるというお声も聞こえそうですが、無理かどうかなどやってみなければわかりません。そもそもそんなことをしようとなどしなかった人が大半のはずです。
デイトレの本を読む人が多いのであれば、同じくデイトレ本を読んだ人であればどんな心理に流れ、どんな行動を取るか想像が出来るはずです。
デイトレ本を読んで負けてきた人なら、そういう人たちが次にどんな心理になるか、どんな行動を取りやすいか考えることが出来るはずです。
どんなチャートが、どんな板が出れば上がるか、下がるかと考えるよりも、どんなチャート、どんな板が出れば多くの人はこういう行動を取るだろうという読みをするのです。
相手はプロではなく、一般的なデイトレーダーです。
素直な読みをすることで読み切ること、出来るかも知れませんよ。
自分は大衆の一員
当たり前のことですが、私はなぜかこのことに気付くまで時間がかかりました。
自分も凡人であり、大衆心理の中の1人です。ならば自分ならどうするか、ここで自分ならどういう風に感じるかというのを真剣に感情移入して考えることで大衆心理を読めるケースは多いです。
ホルダー心理としてもう無理だ、限界だと感じるはず。ならば・・・買いか。
こういう考え方を使うことによって今まで「買ったらすぐ含み損になった」と嘆いていたのが反対に買ったらすぐに含み益になるケースも増えました。これは心理面を真剣に考えた結果です。
初心者にもできる逆張りデイトレードの極意
私も2019年、2022年で書籍を2冊出版しています。
1冊目となる初心者にもできる逆張りデイトレードの極意では、チャートや板の画像を一切使わず文章のみで構成しました。これは言わば株の本としては掟破りです。
しかしここには当記事にあるように、チャート等には流行り廃りがあり、イマ使えていてもいつかは使えなくなってしまう可能性が高いと思っているからです。
2019年に使えると思って書いても、それが2022年に使えなくなっていたら、2022年になって買ってくれた人は使えないものを買ってしまうことになります。
それは良くないと考え、あえて画像を使いませんでした。
代わりに各場面での心理面の考え方をふんだんに書きました。
私が12か月で550万円負け続けた時の心理も踏まえ、どういう時に人間はどういう心理になりやすいか、そしてその心理を狩るにはどう考えるべきかという部分にフォーカスしたのです。
流行りのスタイルは変わろうとも、人間の心理の根底部分は不変。
そう考えた上で執筆したものになります。
超実践!勝ち続けるための逆張りデイトレード
こちらは2022年に発売された第2弾ですが、1弾の時、やはりチャートや板の画像も欲しかったというお声をいただきました。
そこで今回は私が執筆期間にトレードした実際のチャートや板を使った解説をしました。
出来るだけ最新の生の画像を使おうと思ったからです。
しかしそれでもチャートや板画像を使うということは流行り廃りがあるものになってしまいます。出来るだけ長持ちするために、実際の画像とトレードだけでなく、そこでどう心理を読んだかもきちんと解説するようにしました。
もちろん書籍を読んだだけで勝てるようになるわけではありません。
しかし当記事のタイトルのように、本を読むだけで勝てるようになるわけではないと理解した上で書いた本になるので、良かったら読んでいただけると嬉しいです。
勝てるようになる本は自分で作る
様々な知識を入れたら当然経験が必要になりますし、最終的にはその詰め込んだ知識と経験をフィーリングに近い形で使えるようになる必要があります。
デイトレは数秒で局面が変わるので考えている暇はありませんからね。
誰よりも自分を知ることでより勝ちやすくなっていきます。
自分が何を考え、どういう狙いでトレードをし、勝ったのか、負けたのか。
こういう1つ1つの記録が必ずどんな本よりも将来自分を助けてくれます。
デイトレはメンタルと言われますので、私は感情を優先とした株ブログ、株記録をつけることをおすすめしています。
株ブログの始め方|ワードプレスでデイトレード日記を書く意味とは
※2022年、最新版の情報に内容をアップデートしました。 今回は株ブログの始め方についてです。デイトレードやスイングトレードなど株のトレード日記をブログで公開している人はかなり多くいらっしゃいますね。 ...
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動画も是非ご覧下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか。デイトレ本に書いてあることは正しくとも、多くの人がそれを読んだ時点で優位性を失ってしまうことがわかっていただけたと思います。
だからこそ、私たちはデイトレ本を読んだ人の先の先を行くように心掛けましょう。