多くの人が本を読んで勉強しています。そのこと自体はいいと思います。しかし出来れば、本を読んだ人たちがどのような行動を取るのかどいうことまで想像出来ればなお良いでしょう。
周りと同じことをして、同じ行動を取ってるうちは養分でしかないからです。
株・デイトレを学ぶ本はたくさんある
私は株関連、デイトレ関連の書籍や雑誌を一切読んだことがないので、ちょっと変わった異色のトレーダーになりますが、書店の株コーナーにどれだけたくさんの本があるかは知っています。
私の場合は完全に自己流となってしまいましたし、株用語などもあまり知りません。
ただ、株の本を読めば、デイトレ本を読めば勝てるという世界でもありません。
確かに大量の知識は入ることと思いますが、それを本番で生かせるかどうかはその人次第です。
『デイトレード』という本は非常に有名で、私が2013年にデイトレ復帰する際、妻もデイトレを始めたいということで弟が私たちに貸してくれました。妻はきちんと読んでいました。
多くの人が良書と言うこの本ですが、デイトレ生存率は相変わらず10%程度と低調です。
本を読めば勝てるのであれば全員勝てる
私は自己流であるがゆえに変な癖がついたりはしませんでしたし、超チャーチストのようにチャートばかりを分析するようなこともしませんでした。
しかしある程度のレベルから上に行けないでいるのも事実です。
ここにきちんとした知識があればもっと臨機応変に出来るのかも知れません。
デイトレで勝てない人が本を読めば勝てるというのであれば、努力さえすれば全員勝てるということになります。本をたくさん読んでも勝てないという人は本当にたくさんいます。
デイトレを頑張ろうとしている人には自信家が多いですが、それ以上に努力家も多いイメージです。
デイトレで勝てるようになるためならいかなる努力も惜しまないという人も多いのです。
それなのになぜ、デイトレ生存率というのは一向に上がらないのでしょうか。
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知識と行動は違う
まず、知識と行動は全くもって違います。仮にどんなに正しい知識があっても勝てるとは限りません。
デイトレにおけるエントリーとイグジットは自分でクリックをして行動をすることで完了します。
ここに少しの迷いがあれば即行動を起こすことが出来ません。
少しの躊躇があって行動を起こすのが先送りになればもうその時点ですべき行動は変わってしまっています。デイトレでは1分どころか数秒、1秒で大きく局面が変わってしまうからです。
本に書いてあることを覚えても、それを実践出来るかどうかはまた別問題なのです。
しかし実践出来るようになってもまたそれで勝てるとは限らないのです。
デイトレ本の教えは本当か
これだけのデータを見ると、デイトレ本に嘘が書いてあり、はめ込みなのではないかという疑いが持たれる可能性があります。しかし断じてそういうわけではないのです。
過去のデータがきちんと分析されてチャート解説などが行われているわけです。
難しいものですが、この『過去のデータ』というものがミソです。
株の世界、デイトレの世界というのは目まぐるしく変化していきます。
確かに今まではそうだったのかも知れません。しかしそういう本の存在により多くの人が同じ知識を手に入れることになります。そして多くの人が同じ攻略法を実践しようとするのです。
株、デイトレというのは『人の行く裏に道あり花の山』という格言を持っています。
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仮にそこまで優秀な手法であり、必勝法とも言えるような強いロジックを持ったデイトレのやり方であったとしても、多くの人がそれを知り、行動をした時点でもはや必勝法でも何でもないのです。
このことに気付くか気付かないかは今後を占う意味で非常に大きいでしょう。
大衆心理を読めるかどうか
デイトレは大衆心理を読むことで勝ちに近付くと私は思っています。
1人1人の気持ちなどちょっとしたことですぐに変わってしまいますが、集団心理と言いますか、多くの人がいる中で大半を占める心理というものはそう簡単に変わったりしません。
ですがそこに大きな変化が起これば集団心理もガラリと変わります。
ならばそれを読むことで勝ちが見えるのです。
そんなの無理に決まってるというお声も聞こえそうですが、無理かどうかなどやってみなければわかりません。そもそもそんなことをしようとなどしなかった人が大半のはずです。
デイトレの本を読む人が多いのであれば、同じくデイトレ本を読んだ人であればどんな心理に流れ、どんな行動を取るか想像が出来るはずです。
デイトレ本を読んで負けてきた人なら、そういう人たちが次にどんな心理になるか、どんな行動を取りやすいか考えることが出来るはずです。
どんなチャートが、どんな板が出れば上がるか、下がるかと考えるよりも、どんなチャート、どんな板が出れば多くの人はこういう行動を取るだろうという読みをするのです。
相手はプロではなく、一般的なデイトレーダーです。
素直な読みをすることで読み切ること、出来るかも知れませんよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。デイトレ本に書いてあることは正しくとも、多くの人がそれを読んだ時点で優位性を失ってしまうことがわかっていただけたと思います。
だからこそ、私たちはデイトレ本を読んだ人の先の先を行くように心掛けましょう。