今回は地政学リスクや、他の外的要因による常識的な動きの枠を超えてしまった時、どう乗り切るかについて考察していきたいと思います。
きっかけはこの2017年9月5日(火)に、東京市場、特に新興マザーズ指数は久しぶりに大きな下落となり、まさに壊滅的でした。
その際、私自身も大きな損失を被ってしまったので、次回こういうことがあった時、どう対処すべきかを今のうちに考えておこうというものです。
もくじ
チャンスとピンチは紙一重
まず、今回は事前に北朝鮮による核実験と、ICBMの移動などが伝えられていて、すでに朝から不穏な空気もあったので、ある程度の下落は誰でも想像出来たはずです。
では、それなのになぜそんなにも大きな損失になってしまったのでしょうか。
- 大きく取りたいという気持ちが所有時間を長くさせた
- いいところで買えたという気持ちが所有時間を長くさせた
- 一斉に戻れば大きく取れるという思いがロスカットを妨げた
- エンドレスナンピンでいける相場と「思い込んだ」
- 思い込みが強かったため、方向転換が出来なかった
- やっと戻った時に諦めて切らなかったため、再度の下落に巻き込まれた
私が大損になってしまった理由はここにあるのですが、特に1番と2番です。
そしてその2つの要素を発動させる理由は3番なわけです。まさにチャンスとピンチは表裏一体の関係です。
個別銘柄や個別セクターではなく、相場全体を巻き込んだ下落の場合、それが戻る時の破壊力も尋常ではありません。そのため、どんなに負けていても、どこかの戻りがあれば・・・。
そういう思いがあると、4番、5番につながってしまうわけです。
そしてこれは余談ですが、今回は戻りがありました。そしてそこである程度の負けを受け入れるという行動が私自身は以前取れていたのですが、8月相場でうまくいかなかったため、失うことに臆病でした。
そこでロスカットチャンスをスルーしてしまったことで再度の大損へ突入したのです。これで6番の完成です。
ノーポジこそ最強の防御
私はずっとノーポジこそ最大、最強の防御と思ってきましたし、このブログでも書かせていただいています。
1日を通して、出来るだけ長い時間をノーポジで過ごし、「チャンス」と思った時にだけINし、ヒット&アウェイでノーポジに戻り、次のチャンスを待つ。
特に全体の流れが下方向とハッキリわかっている時はこのようにすることで攻撃と防御が両方取れます。
あまり感情は書かずに、手法、メンタル面の強化についてこのブログは書いてきましたが、少々感情を優先した書き方をさせていただきますと・・・。
なんでそこまでわかっていながらこんな負け方をしたんだろう?
本当に不思議です。そして敗因を突き詰めたところ、上記6つが出てきたわけですが、そもそも、それも過去に出来ていたことばかりでした。
やはり、株はメンタルが非常に重要ということになりますよね。
特に、うまくいかない時期が続いた後にこういう相場が来てしまうと、非常に対処が難しくなりますね。
自分の都合を相場に押し付けない
これは別記事でも書いたものですね。A銘柄で2万の含み損がある時、B銘柄の1万の含み益をリカク出来ず、全補填をさせようとしたら、Aが戻った時にBが下がってしまう。
そういうことが起こってしまうリスク要因を自分で作りだしてしまうことです。
私はもっと大きな視点になってしまいますが、8月に小さな利益しか残せなかった責任を9月になすりつけようとしていたのだと思います。
ヒット&アウェイをモットーにしているはずが、月、火と2日連続で5時間半のほとんどの時間で何かをポジっていたことになりますので、よほど狂っていたのがわかります。
責任は翌朝取ってくれるかも?
大きな下落がくると、翌朝に大きめなリバウンドが入るケースが多いです。
まさに明日は明日の風が吹くというものですね。今回も翌日6日には、寄りこそ大きく下げたものの、直後にものすごく大きなリバウンドが入りました。
私自身も、前日のマイナスの半分近くではありますが、いつもより大きな利益が出せました。
それと同時に、前日戻りがあった時に切らなかったことを物凄く後悔しました。
これらのことから、次回に向けてどうすべきか考えてみましょう。
次回ショック相場に向けて
- 事前にショック相場の可能性がわかれば、攻めずに守る
- ヒット&アウェイの徹底
- 儲けようとしない
- 含み損で諦めることが大事
- 落ちれば落ちるほどチャンスというわけではない
- エンドレスナンピンだけはダメ
- 狼狽売りが嫌なら、いったんの戻りで必ず逃げる
- 翌朝大きなチャンスがくるかも知れないから、それに賭ける
今回のショック相場から、次回へ向けての改善策はこのようなものが思い付きました。
これに関してはまだまだ改善していく必要があるかと思います。日々勉強ですね。
モニターだけは絶対に大きな武器になりますので、きちんと整備しておきましょう。
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まとめ
今回は主観的な部分だけでなく、感情も多分に含まれていますので、参考というより、共感してもらいたいだけの記事になってしまったかもしれません。
ショック相場というのは毎年数回起こります。そしてそのタイミングこそ、最も退場者が出るわけです。
通常相場で勝つことは可能ですし、バブル相場になれば多くの人が勝てるわけですから、難易度が高いショック相場では、極力逃げてしまうというのもいいでしょう。
相場において、逃げるは恥ではなく勇気であり、役に立つものです。
次回ショック相場が来た時、私も皆様も、共に笑っていられるよう、備えましょう。