今回は昨日の順張りに続き、株のデイトレードにおける逆張り手法について追及していきます。もちろん順張りと対比させながらの解説となります。
私のメイン手法は、この逆張りになります。
デイトレに明確な正解はないので、順張り、逆張りという戦略における優劣はありません。全ては使う人次第になります。しかし時期によって使いやすさは変わってくると思います。
順張り派も逆張りを、逆張り派も順張りを使うべき時もくるはずです。
出来れば両方のイロハを学んでおきましょう。
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逆張り手法のコツとは
以前にも書きましたが、逆張りとは、相場の流れと逆方向に売買する手法のことです。一番のコツを最初にお書きしましょう。
下がった株を買って上がるのを待つというのはNGです。これではありきたり過ぎて誰でも思いつくやり方です。人と同じでは勝てません。
逆張りのコツは、下がり過ぎた株を買って、戻るのを待つことです。これを意識するだけで、逆張りの成功率は驚くほど上がります。是非、試してみて下さい。
スキャルピング手法とも相性が良く、下げ過ぎた株の一瞬の戻りを売る逆張りスキャルピングは非常に勝率も高く優秀な手法です。
下がり過ぎた株というのは、通称オーバーシュートと呼ばれる現象です。このオーバーシュートが起こるメカニズムや、場面を想定することでも逆張りの勝率は格段に上がります。
オーバーシュートと逆指値狩りについて考えていきます。
オーバーシュートとは
オーバーシュートとは、適正株価(と思われる)から、大きくかい離した価格まで売り込まれる現象のことを言います。
- 売りが出始める
- 大きな売りが出て株価が急落する
- 売りが売りを呼んでさらに大きな急落になる
- パニック売りが出る
大体、4番のようなパニック売りが出てくると、セリングクライマックス(セリクラ)となり、株価が戻る傾向にあります。
そのセリクラ時につける株価がオーバーシュートとなりやすいです。
このパターンは地合いが軟調な時に多いですが、地合いに関係なく、イレギュラー的に起こるオーバーシュートもあります。
これは「逆指値狩り」の可能性があります。
逆指値狩りとは
サラリーマンのように、場中に株価が見られない人は、損失の額を限定するために、逆指値注文というものを入れている場合があります。
FXなどでは、ストップロスと言われる考え方ですね。
逆指値注文というのは、「株価がこの値段まで落ちてしまったら成行売りして下さい」というタイプの注文になります。
メリットとしては、暴落相場になってしまい、どんどん株価が下がっていくとしても、その値段になったら自動的に売ってくれるので、そこで損失は止まります。
しかし、デメリットとしては、一瞬でもその注文価格をつけてしまえば、問答無用で成行売りされてしまいます。例え買い板が近くになくともです。
その場合は大きく下に向けて売られてしまうわけです。
人間の感情としては、やはり「売りたくない」が勝っていると思います。ゆえにこの逆指値注文をする場合、多くの人が・・・
「ここまでは来ないだろう」
という位置に入れています。その感情を利用され、ありえない価格まで一瞬だけ下落させ、サラリーマンたちの逆指値が発動し、大きく値を崩す。
崩れたところできちんと買い戻され、何事もなかったかのように値も戻す。
これが俗に言う逆指値狩りとなります。
少々言い方はおかしいですが、パソコンの前に張り付いていられる逆張りデイトレーダーであれば、この逆指値狩りを利用して、逆指値狩り狩りを狙ってみるのも面白いですよ。
逆張りデイトレ手法の考え方とは
買いエントリーについて考えてみましょう。
- 2000円の株価銘柄があります
- 1920円まで下落しました
この時、2種類の感じ方があります。
- こんなに下がる株は怖い
- さっきまで2000円もしてたのに、すごい安い♪
どちらも普通の感覚です。どちらの感覚が上手でどちらの感覚が下手だということも全くありません。ただ、1番は基本的に順張り派の思考です。
2番は逆張り派の思考ということになります。
ただ、逆張りメインにしている人であっても、2000円の段階ですでに買いポジションを取ってしまっていたら、「安くなった♪」などとは思えないでしょうね。
逆張り株手法は敗者の行き着く先?
すみません、逆張り派に喧嘩を売るような見出しになってしまいましたが、よく考えてみて下さい。株を始める時、多くの人は大金持ちになる夢を見ると思います。
結果的に順張りに行き着くと思うのです。
そのまま順風満帆に勝ち続けることが出来れば、何も人の逆を行くような逆張り手法に行き着くことはないと思うのです。
順張りで、打ちのめされ、一度希望を失った者が最後の希望の光を求めたどり着く地、それこそが逆張りだと私は思っています。私だけでしょうか(笑)
日本人は元々安くなったものを買いたいという体質なので、逆張り向きではあります。
しかし上手とは言えません。例えばスーパーでお惣菜に割引シールが貼られるのを待っているとします。2割引きが貼られたものの、3割引きが貼られるまで待とうとしました。
3割引きが貼られても、やはり5割引きを・・・。
そう思っていたら3割引きで一斉に買いが入り、買えなかった・・・。
この時の心情としては、やはり2割引きでもいいから欲しかったというものになりやすいです。
これをデイトレで見ると追っかけ買いをしてしまうことになります。
安くなるのを待っていても、もっと安くなるかも知れないと引きつけ過ぎて、結局戻り出してから追いかけて買ってしまう人は多いです。もちろん出来るだけ安く買うのは基本です。
しかし逆張りできちんと利益を出すのであれば、戻り出してから追いかけるのではなく、下がっているうちにきちんと受け止める形で買うことが大切になります。
逆張り手法と順張り手法を対比
順張りで書いた記事から引用します。
勝率
順張り<逆張り
利益が出るまでの速度
順張り>逆張り
値幅期待値
順張り>逆張り
リスク管理
順張り=逆張り
耐える価値
順張り<逆張り
難易度の高さ
順張り>逆張り(順張りの方が難しいという意味)
ドカン率
順張り=逆張り
順張りについてはこちらで説明してありますのでお読み下さい。
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今回は逆張りの魅力についてメインで書かせていただきます。
逆張り手法は勝率が高い!
逆張り手法は非常に勝率が高くなります。買値を多少ミスしたとしても、どこかで逃げ場を作ってもらえることも多いです。ですから、上記の一覧表にあるように、「耐える価値」もあります。
もちろん、意味なく耐えるわけではありません。
自分の中で、これはさすがに割安、売られ過ぎと思った時に、それを「耐える価値」があるということです。そしてそういう時の多くはきちんと助け舟が出てくれます。
ですから、例えば10:00ジャストに、1500円で買ったとして、下がったにしても、10時以降の最高値が1500円でない限り助かる場面はあるということです。
私は耐えている時間、「一本の陽線が世界を救う」を合言葉に気持ちを落ち着かせています。
逆張りはドカン率も高い
そうなのです。上記のように、耐える価値がある、耐えれば助かるケースが非常に多い手法だからこそ、粘った結果助からなかった時、一発で破滅的な大負けになってしまうこともあるのです。
ここが非常に難しいところですね、逆張り手法は。
ここのコントロールさえ出来るようになれば、逆張り手法は万能とも言える手法に昇華すると私は思います。私もいつかそのような万能手法に昇華させられるよう、日々努力をしています。
コツコツドカンになる理由
逆張り派の考え方の基本は、「安くなれば安くなるほど魅力」というものです。つまり、下がれば下がるほどチャンスに見えてしまうわけです。
この考え方は、正しいことも多いです。後述しますが、この考え方を使う場合、どこから1回でも反発があれば助かってしまうケースが多いです。
ですから、逆張り投資という投資手法の難易度は、順張りに比べて低いと思います。
コツコツドカンになってしまう理由ですが、上記の考え方がある限り、ロスカットが難しくなってしまうのです。
- 1500円の株があります
- 1450円になりました(安くなって魅力的)
- 1400円になりました(安い!欲しい!)
- 1350円になりました(めちゃくちゃ安い!)
- 1300円になりました(絶対買いでしょう!)
( )内の感情は、ノーポジションでの逆張り派の思考だと思って下さい。大方間違ってはいないはずです。
5番では、ほぼ全ての逆張りトレーダーが歓喜する場面でしょうけど、2番ですでに逆張りINした人はどうでしょうか。もはや虫の息でしょうね。
仮に2番で逆張り買いをした場合、3番でもチャンスを感じてナンピンします。別記事にも書きましたが、恐らく2~3番の間でもナンピンしていることでしょう。
そして4番でもナンピンせざるを得ません。なぜなら、下がれば下がるほどチャンスと感じてしまうからです。
そして5番になってしまうと、もう含み損の金額は耐えられないものとなっているはずです。仮に5番でも反発がなかった場合、どうなりますか?
恐らくは1ヶ月近くコツコツ頑張って勝ってきた利益の全てを吐き出すことになるでしょう。
もしかしたら、それで済めばラッキーというくらいの損失になってしまうかもしれませんね。私もそういう経験が何度もありましたのでよくわかります。
これらのデータをきちんと取っていき、冷静に分析すると、1つの答えが導き出されます。それは・・・
ロスカットが出来るようにならないと絶対に勝てない
ということです。これはデータできちんと立証されてしまいます。
仮に20連勝しようが、30連勝しようが、後の1回、2回の負けで全て吐き出すことを繰り返していたら、まず理論上、増えませんよね。
それどころか、そのような負け方は精神面に必ず悪影響を及ぼします。
そうなると、いつも通りが出来ず、連敗、それも大負けの連敗をしてしまうこともあるでしょう。ですから、ロスカットが出来るようにならないと、絶対に厳しい手法と言えます。
私自身恥ずかしながらこの経験を数回しています。
特に30連勝以上して積み上げたものを、ほんの数日連敗しただけで全て吐き出した上にマイナスになってしまった時の虚無感は筆舌に耐え難いものがありました。
逆張りの難易度はやや低め
これは、逆張りが簡単と言っているわけではありません。あくまで順張りと比べてということです。
先日まとめていても感じましたが、やはり順張りできちんと利益を出し続けるプロ投資家は本当にすごいということです。含み益を粘って伸ばすことが出来るタイプということですよね。
しかしながら、粘ると含み損に転落するケースもあります。それが順張り型コツコツドカンの入り口でした。利益を伸ばせる人は、そのコツコツドカンの入り口に足を踏み入れるケースも絶対に多いです。
そこから、毎回のようにきちんとドカンを回避する能力を持っていなければ、順張りで常勝というのは厳しいはずです。このメンタルにたどり着くには相当な覚悟と努力が必要だと思います。
対して逆張り手法では、コツコツドカンの入り口は、そこまで多くありません。また、足を踏み入れても、自力ではなく、相場が助けてくれてしまうケースが多いわけです。
上記で言えば、2~5番のどこで反発しても助かってしまうということです。
そういう意味では、やはり順張り手法に比べると難易度は低いです。
逆張り手法とナンピンの相性と誘惑
逆張り手法とナンピンは非常に相性がいいです。底値を拾いにいこうとするのが逆張りの王道ですから、そこを少し読み違えた際のナンピンは非常に有効です。
また、そのナンピン位置が底値で、大きく反発した場合は、思ってる以上の利益につながることもあります。これは逆張りを続けていく上で時々起こるラッキーパンチです。
しかし、このラッキーパンチで味をしめてしまうと、この誘惑に負けてしまうようになります。ナンピン、ナンピン、またナンピンというエンドレスナンピンにつながってしまうのです。
エンドレスナンピンがいかに危険なことか、こちらの記事を是非お読み下さい。
コツコツドカン投資手法について
最も人気で使用者が多いであろう手法のコツコツドカンです。私自身も長いことコツコツドカンと付き合っていて、いまだに完全には縁が切れていません。時に意地になってしまい、ドカン負けをします。 多くの人が意識 ...
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上記例で考えますと、2番の位置から買い始め、5番まで落とされたとします。度重なるナンピンにより、心もお金も疲労困憊といった状況ですね。
ですが、そこまで落ちたということは、自分の買える余力のMAX買いに近い状態である可能性が高いです。
そこから急反発した場合はどうでしょうか。自分でも予期していなかったほどの大きな利益になる可能性もかなり高いです。
そして、時々こういうことがあるから・・・ロスカット出来なくなってしまうのですよね。
ケースバイケースという行動が取れるのであれば、それがどんなに素晴らしいことか。実際にはなかなかそううまく行動は出来ませんからね。
逆張り型コツコツドカンを矯正する
逆張り型のコツコツドカンは、説明してきたように「下がれば下がるほどチャンス」という考え方が発動トリガーになっています。
かと言って、逆張り派である以上この考え方は変えることが出来ません。
ですから、逆張りデイトレーダーは常にトリガーに手がかかった状態でデイトレードをしているくらいの気持ちを持っていた方がいいです。
常に最悪を想像することで、「今はまだマシ」という感覚が芽生えれば、ロスカットが出来るようになるかも知れません。
ロスカットが出来ない理由は大きく2つあると思います。
- 含み損は含み損だけどチャンスだと思うから(逆張り脳)
- 損したくないから(○日間の努力が台無しになる)
当てはまりますよね?共感いただけますよね?
まず、1番についてですが、まさに下がれば下がるほどチャンスというものですね。
相場には雰囲気があります。そしてある程度デイトレードをしていると、地合いなどから危ない空気を感じることもあると思います。
そうなると、「下がれば下がるほどチャンスだけど、この下げはまずいかもしれない」と思うこともあるでしょう。
しかし、それでも2番の感情が邪魔をして売れないわけです。
このように、1番と2番の感情が絶妙に絡み合うことで、逆張りデイトレーダーはロスカットというルートを遮断されてしまっているのです。
ロスカットのコツ
ロスカットが出来るようになるためには、「コツコツドカンを容認し、共存する」ことを選択するのです。
何も上記のように1ヶ月分の利益を一発で吐き出すことを容認すると言っているのではありません。あらかじめ容認出来る範囲を決めておくのです。
つまり、コツコツ派は、1日にいくらくらい勝てるか大体決まっていると思います。
ですから、いくら負けたら○日分、と計算することも容易です。
- 自分の勝率(日ごと)
- 自分の1日あたりの勝ち額
この2つから、何日分の利益を台無しにしても、精神が乱れず頑張って取り戻せるのかを自分の心とあらかじめ相談して下さい。
そしてその最悪のラインをきちんと決めておきます。
そうすると、そこのラインまでくればロスカット出来るようになります。いえ、それどころか、その最低ラインを基準に考えるようになります。
そうなると、「今切ればもっとマシ」という感情もどんどん成長し、膨らんでいきますので、さらに早いロスカットも出来るようになっていく可能性が高いです。
結局、含み損が○○円までいったらロスカットすると決めておけば一緒なのでは?と思われたかもしれません。
確かにそうなのですが、私はその方法ではどうしてもずっと長いことロスカット出来ませんでした。
それが、○日分の利益までなら損してもいい、という上記の考え方に変えた途端、ロスカットに対する意識が大きく変わったのです。
要は考え方ですし、人それぞれ適した考え方があると思います。一例として、こういう考え方をしただけで出来るようになった人間もいると覚えておいて下さい。
いかに自分を誤魔化し、言い聞かせられるかの部分になりますね。
しかし、これが出来ない限り安定して勝ち続けることは難しいです。常勝デイトレーダーを目指すなら、ロスカットは永遠のテーマになりますから、必ず向き合っていきましょう。
勝つためには無料情報もどんどん使っていきましょう。
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また、常勝トレーダーを目指すわけですから、株の税金対策もきちんとして下さい。
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まとめ
一度崩れるとどこまでも転げ落ちてしまうのが株、デイトレの世界であり、それはどの手法を選んでも同じことが言えます。大切なのは自分の心、メンタルになります。
お金がかかっている以上、欲を持つなとは言えません。欲はあっていいのです。
ただ、その欲に溺れるか、欲をコントロールしてプラスに作用させることが出来るか。それこそが勝てるトレーダーと勝てないトレーダーの大きな差になっているように私は思います。
頑張って勝ち組トレーダーになれるよう、頑張っていきましょう。
お付き合いありがとうございました。