サブプライムローン問題を発端に起こったリーマンショックでは、恐ろしい程の株価下落が起こりました。今思い出してもそれはそれはものすごい下落だったように思います。
二枚舌を使う投資顧問でさえ完全に白旗を上げた相場だったのです。
サブプライムローン問題に学ぶ常識の破壊とデイトレのチャンス
2007年末から表面化してきたサブプライムローン問題。この頃からNYダウ、日経平均株価ともに下落の一途を辿りました。18000円程度あった日経平均株価が大きな下落をしていったのです。 当時12000円 ...
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リーマンショック相場は誰にも読めない
2007年には18000円だった日経平均株価は、2008年9月に起こったリーマンショックからしばらくして7000円を割り込むまで売られました。もちろんアメリカ市場も暴落していました。
サブプライムローン問題記事にも書きましたが、日経平均株価が18000円だった頃に12000円になると言っていた人がいました。その言葉を周りは笑って流していたのです。
それくらい当時としては株価が強く推移していたのです。
ライブドアショック以降、新興市場は崩壊に向かっているような流れでしたが、東証1部市場はアメリカの株高を受ける格好でずっと強い流れが続いていたのです。
サブプライムローン問題以降はある程度下落を予想出来たかも知れません。
しかしまさか1万円を割るなんて・・・それどころか8000円さえ割り込むとは・・・7000円までも・・・。
ここまでを予想出来ていた人がいたでしょうか。
この下落の途中、危険な予想が飛び交っていたのです。
リーマンショックの誤算・そろそろ底
12000円を割り込んだあたりから、1万円を割るという予想がチラホラ出てきました。
1万円死守という意見もありましたが、リーマンショックの影響が市場の予想以上に大きく、あっさりと1万円の防衛ラインを割り込んでいきました。ちょうど見ていましたが、本当にあっさりでした。
日経225先物は1万円を割り込むと一気に9000円台半ばまで売り込まれました。
あれだけ意識された1万円は何の防衛ラインにもならなかったのです。
一気に1万円の節目を割り込んだことで、様々な意見が飛び交いました。
- 「バカバカしい」
- 「やり過ぎだろ」
- 「さすがに先物買うしかない」
そのほとんどが想像をはるかに超える速度で下がる相場に呆れているようなものでした。
投資の専門家予想も外れ続ける
1万円を割れて以降は毎日のようにテレビのワイドショーなどで取り上げられていました。
株式専門家が局に呼ばれて解説などもしていました。本当に普通の朝のニュースや昼のワイドショーで当たり前のように毎日株の特集がされるようになったのです。ちょっと異様な光景でした。
専門家の意見はほとんどが一致していて、『1万円割れで市場は満足する』というものでした。
一時的にオーバーシュートが起こり9000円を割り込むような場面があってもすぐに戻す可能性が高いと。なかなか上手いことを言うなという気持ちで見ていたのをよく覚えています。
何せ9000円を割り込むような場面があっても・・・というのはさらに10%近く下落する可能性も示唆した上で、結局上に行く。この時点でもう二枚舌に近いものでした。
しかしそれを嘲笑うかのように株価は一方通行で下へ下へ行きました。
まさに小さなリバウンドさえも許さないものすごい速度で下落していったのです。
デイトレーダーから見たリーマンショック
私は当時、デイトレで勝てるようになってからまだ1年未満でした。
もしこのリーマンショックでまた負け組に戻るようなら今の私はなかったことでしょう。さすがに株式市場に絶望して退場していったことと思います。しかし今があるということは、リーマンショックで勝てたのです。
そう、デイトレ目線で見るとリーマンショックは決して厳しいものではありませんでした。
スイングトレードや中・長期投資で考えると、いかに優良銘柄に投資をしていても厳しい戦いだったことでしょう。何せ寝て起きただけで株価が下がっている日々ですからね。
寝て起きただけでお金が減る。そしてザラ場中にもさらに減る。
そしてその晩寝て起きればまたお金が減っている。
そんな相場が続きました。
この、『寝て起きるだけでお金が減る』という部分がデイトレーダーからするとショック相場が見せる唯一の隙に見えたのです。
窓埋め理論がリーマンショックにも通用
高値引けした銘柄が翌朝ギャップアップしたり、安値引けした銘柄が翌朝ギャップダウンをすると、株価に真空地帯が出来ます。取引実績のないポイントが出来るということです。
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上記記事はまさにその真空地帯、窓理論についてですが、この考え方がガチッと固定出来たのも、この時期のトレードがあったからです。
簡単に説明すると、このリーマンショックに真空地帯トレードを当てはめるならば、安値引けした翌朝、大きなギャップダウンをし、そのまま株価が下がるとしても、いったん上に空けた窓を埋めてから下がっていくという理論になります。
流れの例を挙げましょう。
- 2500円で大引け(安値付近で引ける)
- 翌朝寄り付き2400円でスタート
- いったん2500円をつけに行く(株価上昇)
- 下落して2300円で大引け
- その翌朝寄り付き2250円でスタート
- いったん2300円をつけに行く(株価上昇)
- 結局下落で2200円で大引け
いかがでしょうか。結果だけ見てしまえばとんでもないイージー相場に見えますよね。私はリーマンショック時、この法則にかなり早い段階で気付くことが出来ました。
もちろん想定外の動きで損をするケースだってありました。
しかしほとんどが上記の流れ通りに窓を埋めに行く場面があったので、相対的に見てかなり利益を上げることが出来ました。
デイトレならばショック相場もチャンスになる
リーマンショックのようないわゆるショック相場では、昼も夜も下落するような流れになります。(夜は米市場の下落で影響を受け翌朝大幅ギャップダウンで始まる)
もちろんデイトレであっても日中の下落は喰らう恐れがあります。
しかし持ち越しをしない以上、夜間の下落は喰らいようがありません。
大幅ギャップダウンで始まるならば、それはスイングトレーダー、中期トレーダー、長期トレーダーが揃って悲鳴をあげているに過ぎません。そしてその人たちが我慢出来ずに朝から売る。
そうなると株価はいったん上昇に向かうわけです。
そうして朝のゴールデンタイムの攻防が終わると、大方の流れに逆らえずまた下落方向に進んでいってしまうのです。
デイトレならば皆が悲鳴を上げるような暴落を夜間に回避出来ることにより、翌朝の大幅ギャップダウンを有利な状態で、いや、イージー相場として迎えることが出来るのです。
デイトレはバブルに弱い
もちろん良いことばかりではありません。
ショック相場の逆でバブル相場になってしまえば、これとまるで逆の相場が訪れるのです。そうなると株価が暴騰して皆が喜んでいる中、1人大きく負けて暗く落ち込むことだってあるのですから。
金融危機となるような時期にはデイトレに徹し、バブル時にはガチホする。
こんな天才的なことが出来ればもちろん完璧なのですが、簡単にそんなことが出来るはずもありません。ですから私は生き残ること、負けないことを最優先としてデイトレに徹しているのです。
大儲けは出来ずとも、家族を養っていくレベルであれば十分勝てますからね。
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まとめ
このリーマンショックは100年に1度クラスの金融危機だったと言われていますが、何か起こるたびに100年に1度と言われてしまうような時代ですからね。
同じようなことが今後も起こる危険性は十分にあります。
どんな相場でも勝てるようにデイトレ力を磨いていきたいと思います。