今回は大引け直前の暴落を拾うことをテーマに書いていきます。引け直前にまとまった売りが出て、大きく値を崩すこと、もちろん多くあっては困りますが、とても珍しいというわけではありません。
毎日相場に向かっていると、数日に1回くらいの頻度で目にします。特にIPOには多いですね。
不思議なものですが、この記事を書いたのは2017年、そして現在リライト、追記を行っているのは2022年です。5年が経過してもこのやり方は機能しています。
それどころか5年前よりも機能しているくらいです。
ただそんな中で大きなマイナスになってしまうケースももちろんありますから、リスクにもきちんと目を向け、許容範囲内のロットでトレードをするようにしましょう。
もくじ
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大引け直前の暴落とは
14:50くらいまで普通に推移していたものの、突然値を崩すことがあります。まずはこちらの記事をご覧ください。
14時以降のデイトレは危険がいっぱい
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こちらの記事では、14:50以降は買いに転じることは多いと書かせていただいています。しかしながら、今回は14:50以降のとてつもない暴落について書くわけです。
株に正解はないと書き続けてきましたが、まさにそれを象徴とするような題材になります。14:50以降は戻すことが多いから買うというのもいいでしょう。
しかし、14:50以降は大きな暴落の可能性があるからスルーというのもいいでしょう。どちらも正解であり、不正解でもあるわけですね。
トレーダーは正解や不正解の確信が持てない中で、経験を生かし、この場合は正解である確率が高い、というように、経験上の確率を頼りに動くことが大切になります。
2022年には、14:30くらいから下落が始まり、大引けにかけて一段と売りが強くなるケースもよく見るようになりました。少しずつ変わっているので微妙な変化にも目を向けましょう。
大引け直前の暴落の原因は?
大引け直前の暴落が起こる一番の原因はまとまった売りであることはいうまでもありません。しかし、それだけで起こる暴落であれば、通常の暴落と変わらないはずです。
大引け直前では、通常の暴落とは思えないほど一気に、またものすごい値幅で暴落するケースがあります。ではこれほどの暴落はなぜ起こるのでしょうか。
その大きな要因として、参加者が少ないことが挙げられます。もう終わる時間帯なので、新規買いを入れようとする人が少ないので、板も薄くなってきます。
そこに大きなまとまった売りが出ることで、思わぬ値崩れを起こすことがあるのです。また、通常であれば、それに気付いたデイトレーダー、狙っていたトレーダーが急いで買いを入れてきたりします。
しかし、14:30以降だと、仮に買っても、大引けまでに処分できるかという不安があるため、デイトレーダーが慌てて買いにくることは少ないでしょう。
ゆえに、まとまった売りが出ても、買い板が薄く、なおかつ気付いた人の新規買いも少ない。こういうマイナス方面の連鎖が起こってしまうわけですね。
大引け直前の暴落翌日は?
もちろんケースバイケースなので、一概には言えません。しかしながら、翌日大きめにギャップアップ、つまり高く始まるケースが多い傾向にあります。
これはあくまで、翌日ギャップアップするよ、という意味ではありません。過去のデータ上、上から始まるケースが多いというだけのものですので、過信はしないで下さい。
2017年にこのように書いたものが2022年になっても使えているのが重ね重ね本当に不思議です。
それほど株の世界、デイトレードの世界は目まぐるしく変わっているのですが、この手法が使えている理由、それはやはり心理面だと思います。どんなに使えると思っても怖いのです。
大引けにかけてどんどん落ちてくる株価、まさに落ちるナイフという暴落です。
これを拾って明日の朝に売ればいけそう・・・そう思ったとしてもなかなか行動出来ません。
「もし悪材料が漏れていたら」「大引け後に何か出るんじゃないか」そんな思いが一瞬でも頭を過ればもう買いの一手は打てなくなることの方が多いですよね。
つまりわかっていても多くの人が行動出来ないやり方、だからこそ廃れないのではと思います。
前日、大引けまであまりにも時間がなかったため、欲しくとも買う勇気が出なかったデイトレーダーはたくさんいます。そういうデイトレーダーは翌朝欲しいと思います。
逆張りトレーダーの人ももちろん欲しいと思っているでしょう。前日に気付かなかった人も夜の予習で気付いて買いを入れているかもしれません。
前日の暴落で売りたい逆指値はすでに狩られている可能性が高いです。
こういった理由から、翌朝は高く始まりやすくなります。
また、暴落時に、参加者が少ないことからも、暴落した部分の価格帯は、真空地帯に近いです。そうなると、株価の予想以上の戻りが期待できるかもしれませんね。
実際には出来高を作っているものの、少ない出来高で大きく下落したのは明白ですから、ほとんどその価格帯で取引が行われなかったと考えて問題ないということです。
真空地帯についてはこちらで説明してあります。
株価の窓埋め戦略|真空地帯を狙ってデイトレード
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大引け直前の暴騰には要注意
大引け直前は、暴落だけでなく、暴騰するケースも多くあります。理由なく売られるより、理由なく買われるケースの方が圧倒的に多いものです。
つまり、なんか上がってるから買う、というなんとなくトレードで買ってしまう人も多いということです。ですから、誘発するための暴騰を演出した可能性もあります。
翌日に向けて発射!と思ったので買ってみたら、翌日大きくギャップダウンしたという経験も多くあると思います。有料サイト等の発表が発端となっている可能性もあります。
しかしながら、私たち一般のトレーダーからすると、それを知ることはできません。ゆえにそれら全てを含め、理由なき買いとなってしまうのです。
理由なき暴落が、翌日是正されるように値上がりして始まるケースが多いと前述しました。同様に、理由なき暴騰は是正され、翌日値下がりして始まるケースが多いということです。
少しでも暴騰した理由を知るためにも、有料情報は無理でも無料情報は網羅しておきましょう。
無料情報サイトで勝てる銘柄探し|デイトレで勝つために
無料の株情報サイトは数多くあります。無料メルマガで銘柄を配信したりしているサイトが多いでしょうか。その多くは、有料情報サイトを運営しているところの無料会員用ですね。 この無料情報、実は使い方によっては ...
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暴騰は要注意といったら要注意
ということは、引け直前の暴騰を空売り・・・と思わないでください。上記にあるように、有料情報の発表で、なおかつ本気の情報である可能性もあるわけです。
その場合は、引け直前に強引に暴騰した挙句、翌日いきなりストップ高なんてこともあります。
私たちからすると、理由なき買いであるものの、実際には理由のある買いであった可能性もあるので、安易に過熱感から空売りをすると大ヤケドにつながってしまう可能性もあります。
私のような空売り大ヤケドをしないためにも、空売りには細心の注意を払ってください。私の空売り大ヤケドについては上記リンクにもありますが、14時以降のデイトレは危険がいっぱいをご覧下さい。
本当にこちらは注意して下さい。
大引け前にこれだけ急落した場合はギャップアップだろうという予想はそんなに分が悪くないわけですが、大引け前に暴騰したからという安易な空売りは本当に破滅を招きかねません。
急落からのギャップアップ狙いはダメだったとしてもそこまで大きなダメージにならないケースの方が多いですが、仕手筋による引け前急騰に空売りを入れた場合は一発退場もあり得ます。
買いは家まで、売りは命までという格言もありますし、私もデイトレードで急騰に安易に空売りをしたら1分、2分で50万負けが確定した悲劇の経験があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。大引け直前のものすごい暴落を見ると、どうしても買いは躊躇してしまうものですが、そこで勇気を出すことで利益が出せるケースは多いです。
まずは傾向と対策を掴むため、買ったつもりで自分なりのデータを取ってみることをオススメします。お付き合いありがとうございました。
色んな銘柄の急騰、急落に即座に気付くようなトレード環境の整備はとても大切です。
それぞれに合ったトレード環境を作りましょう。私のトレード環境はこちらになります。
私のトレード環境紹介
こちらは2018年初旬まで使っていた私のトレード環境です。凄腕デイトレーダーさんのように、何枚もモニターを使っているわけではなく、ノートパソコン1台と、モニター1枚です。 2022年現在はモニターのサ ...
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