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メンタルコントロール

ポジポジ病の前のめりトレードはこれで治る|プチ退場による精神安定

投稿日:2017年11月30日 更新日:

プチ退場というのは私が何度か経験した「間を空ける」というやり方です。全くと言っていいほど株を売買しないので、ほぼ「退場」となるわけですが、復帰を見越しての退場です。

取引出来る環境にありながら、取引をしないことでどのような変化が生まれるのでしょうか。

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ポジポジ病の感染源

ポジポジ病というのは、非常に厄介な病気でして、発病パターンも2つあります。

1つは負けが続いた時です。どうしてもすぐに取り返したい気持ちが強くなりすぎて、ロスカットをしてもすぐに何かを買ってしまうようになる病気ですね。

そして「売ると上がる」という不安や被害妄想から、どうしてもロスカットが出来なくなり、結局大損に発展。そのくせやっと切ったと思ったらまたすぐに何かを買ってしまう・・・。

普段どんなに丁寧にコツコツ勝てている人でも、1回このパターンに入り込んでしまうと簡単に抜け出すことが出来ません。気付けば何かしら理由を作り上げてポジションを持ってしまうのです。

もう1つのパターンは勝ちが続いて調子に乗っている時です。もはや何を買っても勝てるとしか思えず、リカクしてもすぐに何かを買ってしまうわけです。

これは決して悪いことではないと思います。何せ株式投資において、「取れる時に取れるだけ取る」というのは非常に大事なことだからです。私には正直これが欠如しています。私の欠点ですね。

行ける!と感じた時はリスクを恐れず突っ込んでいける精神こそ、大勝ちに必要な要素でしょう。

しかし・・・しかしです。これも一歩間違えると危ないのです。

  1. 調子に乗ってポジポジ病がいつの間にか発病
  2. 調子がいいから勝ち続ける
  3. 負けてもすぐにポジる
  4. 連敗してもポジる
  5. いつの間にか1つ目の発病パターンで挙げた負のスパイラルに突入

自分の運気と言いますか、流れが変わったタイミングを敏感に察知するか、仮に察知が遅れても、その事実を受け入れる心がなければ、結局は全て失う方向に向かっていってしまうのです。

調子に乗ってポジポジ病が発病しても、さらに勝ち続けられるのは、恐らく地合いも影響してのことでしょう。単純に好地合いである可能性もありますし、IPO相場やテーマ株に乗るのも同じです。

それらが折り返して、勝ちにくい相場になった時、それをやめられればいいのですが、一度発病したポジポジウイルスはなかなかにしつこいものですから、多くを失ってしまう可能性が高いです。

心理から見るポジポジ病

心理的な面から見ると、ポジポジ病というのは、どちらのパターンも「すぐに取り返したい」という思いから発病します。特にこの「すぐに」というのがポイントですね。

ロスカットが出来ないタイプに関しては、それを売らない限り次のポジションを持とうとしないかも知れませんが、ロスカット出来ない=長持ちしてることになりますからね。

それもすでに立派なポジポジ病ということでしょう。

「チャンスはいくらでもある」という言葉はロスカットが出来ない時、自分に言い聞かせる言葉として有名といいますか、まさに常套句となります。

チャンスはいくらでもあるから、今持っているその銘柄にこだわる必要はないんだよ、という意味ですね。

ただ・・・「チャンスはイマそこにある」という意味ではありません。

というよりも、自分の都合に合わせて今すぐそこにチャンスが来てくれるわけありませんよね。それでも売った直後、特にロスカットの直後はリスクに盲目になってしまいます。

普段であれば入らないような動きでさえ、チャンスのように見えてしまうのです。

そして次は「入らなきゃもったいない」「機会損失になる」と思ってすぐに飛び付くわけですね。気付けば毎回このパターンとなるわけです。

いつもなら待てるポイントでも、待てずに飛び付き、いつもの買いポイント=ナンピンポイントのようになってしまうケースが多発します。

これはまさに上へのズレ手法となり、最悪です。本来のズレ手法はこちらです。

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プチ退場は最良薬

私は今でも精神的に未熟な身ですが、もっと未熟だった頃は本当にダメダメでした。不調になるとすぐにポジポジ病となり、徐々にリスキーな動きを取り、負けが連鎖していました。

そして自分では制御することが出来ず、プチ退場という手段を持って治療していました。

今では不調に陥っても慌てずのんびりと構える心が持てるようになりましたが、それはあくまで兼業という立場で、収入源が他にも確保出来ているおかげだと思います。

専業という立場であれば今でも私はパニックになってしまうように思います。

このプチ退場というのは、株価は見てもいいけど、取引をしないというものであり、そのうち戻ることが前提の時限退場です。

取引をしないわけですから、チャンス!と思っても買うことはありません。それでも相場を眺め、感覚を正常にしていきます。

また、取引を絶対にしないわけですから、「機会損失」などと思うこともないわけです。

不調になると、どうしても自分が気付かないうちに変化が起こってしまうものです。

例えばINのポイントについてです。

  • 自分的にいけると思う100%に近い位置だけでIN(好調時・良い相場時)
  • 80%程度でIN(通常時)
  • 60%でも強引にIN(やや不調時)
  • とにかくやらなきゃ!という感覚のIN(不調時)

このような変化が自然に・・・本当に自然に体内で起こってしまうから不思議です。やはり「すぐに」取りたいという思いがそうさせるのでしょうね。

「すぐに」の排除

取引をしている間は、なかなかこの「すぐに」を排除することは出来ませんが、プチ退場してしまえば、物理的に「すぐに」が無理になりますよね。

つまり、自動的に排除出来るのです。大切なこと、それは「すぐに」の排除。それを言い換えれば、つまり!

諦める!

ということです。この諦めるというのは素晴らしいですよ。今では私は諦めるプロのつもりです。

すぐに取り返すことを「諦める」ことで様々な良い効果が生まれるはずです。ただ、その諦めることは容易なことではありません。

大きく負ければ大きく取り返したくなるものです。ただ、プチ退場してしまえば、取り返す機会さえ失うのですから、それは強制的に諦めることになるのです。

そして相場に戻った時には、過去の負けを諦め、心の整理がついているでしょうから、無理しなくなり、自分のトレードが出来るように戻るということです。

私は気分転換にFXをしたりしていましたが、今なら仮想通貨などで気を紛らわすのもいいかと思います。

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まとめ

人間、十人十色で色々な性格がありますから、必ずしも効果的とは限りませんが、少なくとも私にとっては「諦める」という効果はとてつもなくプラスに働きました。

ポジポジ病や、「すぐに」熱くなって取り返そうとする癖が直せない方は、是非参考にしてみて下さい。


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