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株の信用取引!超基本から空売り、借金リスクまで完全解説

投稿日:2024年1月24日 更新日:

今回のテーマは株の信用取引入門編です。 空売りについてやレバレッジ、借金リスクはあるの?などなど、 初心者が知りたい情報は全て網羅していきます。

入門編ではありますが、超基本から発展編まで全てこの1本で 理解出来るよう徹底的に解説していきますので是非最後までお付き合い下さい。

また、YouTubeでは株の始め方完全版という動画も出しています。初心者が知っておくべきことをこちらの動画でもたくさん話しています。初心者集中講座や脱・初心者集中講座などもありますので是非あわせてご覧下さい。

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株の信用取引徹底解説のもくじ

今回の記事はこのような流れで解説していきます。

・信用取引の仕組み
・信用取引には一定数否定派がいる
・なぜ嫌われるのか
・信用買い残は意識される
・信用取引のリスク
・追証とは
・増担保規制とは
・アキュセラショックの悲劇
・信用取引の魅力
・フルレバレッジの成功例と失敗例
・空売りの仕組みとリスク
・逆日歩とは
・売り金、新規売り停止とは
・信用取引の注意点
・一日信用取引、デイトレードの注意点
・一日信用空売りは無料で出来る!?
・初心者は信用取引を使ってはいけないか
・信用取引で注意すべきこと
・まとめ

信用取引はどうしても難しい、リスクが高いというイメージもあると思います。初心者、未経験者でもわかるよう出来るだけ難しい言葉を使わず丁寧に説明をします。

順を追って解説していき、最後には注意点や疑問が 完全解決するような記事にしたいと思います。 それではいってみましょう!

この記事を動画でご覧になりたい方はページ最下部にてご案内します。

信用取引の仕組みとは

最初、少しだけ数字、計算式で難しいところいきます。最初だけですから。

まず信用取引の仕組みについてです。信用取引には 借金になるリスクがあると聞いたこと、あると思います。まぁこれについては後ほど解説しますが、 そもそも信用取引そのものがまず借金になります。

お金を証券会社に預け、そのお金を担保に信用で株を買ってるということです。

では、どのくらいのお金が使えてしまうのか。 一般的に所持金の3倍や3.3倍とも言われますが、 実際どういう計算式で信用余力が求められるかわかりますか?

これ、実は長く株をやっていても 知らないという人、多いと思います。

ぶっちゃけましょう。私も知りませんでした。 そしてこの動画のために調べました。

自分の所持金÷0.3だそうです。これで信用取引 で株を買える限度額が算出されます。良かったらやってみて下さい。

今では一日信用取引となると金利や手数料が無料のところも多いですが、信用取引は借金ですからね。

金利というのが取られます。調べてみると証券会社ごとに違うのですが、金利は2~3%くら いのところが多いようです。特に2.8%というところが多く感じました。

では金利が2.8%だとして、100万円の株を信用取引で買って持ち続けると1日あたりいくら金利が取られるかわかりますか?

これの計算式は100万×0.028(2.8%)÷365です。 これで1日あたりの金利が出てきます。

持っている株の金額に金利を掛け、365で割るという公式で算出されます。この場合約77円なんですが、これ100日持つ と、持ってるだけで7700円取られるんですよね。

複数銘柄持っていれば株価が上がるとか下がるとか関係なくそれぞれ金利が取られます。けっこうばかに出来ない金額になってきますよね。

また、信用取引では空売りというのも出来ます。

手元に株がないのに先に売って、それを後から 買い戻すことによって利益を狙う手法です。

これは後に空売りのチャプターできちんと説明しますけど、この空売りが私最初全然理解出来ませんでした。株に馴染みがないと本当に意味わからないところなんですよね。きちんとわかりやすく解説しますね。

信用取引には一定数否定派がいる

信用取引をすることには一定数否定派がいます。 特に初心者に信用取引を勧めるなんてけしからんみたいな意見は根強くあります。確かに信用取引は危険な面もあります。

空売りについても熟知しないまま使うと痛い目というか、本当にとんでもないことになりかねません。

ただそれはどんなお薬でもそうですよね。容量、用法を守らないとどんなに優れた薬でもマイナスに作用してしまいます。信用取引も同じです。

完全に仕組み、 注意すべき点を理解し、その上で使う分にはしっかり プラスに作用してくれます。

大体とんでもないことになるケースは「こんなはずじゃなかった」というより「こんな風になるなんて知らなかった」みたいなパタ ーンですからね。

ただ、熱くなってしまう性格だとわかっていながらやらかすケースもあるので、こういう性格の場合は気を付けた方がいいですね。

なぜ信用取引は嫌われるのか

信用取引は否定派がいるだけでなく、信用買いはするな!やめてくれという人もいます。

これは信用返済期限が関係しています。制度信用というのを使うと返済期限が6か月になります。

つまり多くの人が制度信用で買っていると、6か月以内に返済しなければならない、半年以内に確実に売ってくる人がたくさんいるということになります。

いわゆる将来の売り圧力という見方をされるんですよね。なのでその銘柄の成長を願って長期投資をしている人の中には、必ず半年以内に 売ってくる人に買って欲しくないと思う人もいるのだと思います。

ただこれはもちろん個人 の自由ですからね。制度信用で買いたい銘柄を買ってはいけないなんていうルールはありません。やりたいようにやっていいと思います。

他一般信用にはデイトレード用の一日信用取引や、原則無期限のものもあります。用途に合わせて使っていきましょう。

信用買い残は意識される

これはかいざんと読みます。買い残りって言いたくなりますよね。信用取引でその株がどのくらい買われているのか、定期的に数字が発表されます。買われた株のことを信用建玉と言います。

たてだまじゃないんですね。この信用買い残が多いと将来の売り圧力も大きいということで嫌がられます。やはりどうしても意識はされるものです。

また、信用買いが一気に入った日は特にチェックされます。

そしてそのちょうど半年後に大きな 売りが出るのではと心配されるケースも多いですね。

私のような短期トレードタイプからすると、どうせ買われた日が同じでも売りはバラバラだろうと考えがちですが、どうもけっこうこのまとまった買いが入った日の返済日というのは想像以上に意識される ようです。1つの指標として覚えておくといいでしょう。

それだけ気にされるわけだから信用買いが嫌われるのもなんかわかる気がしますね。

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信用取引のリスク

さて、それでは信用取引のリスクについて解説していきます。

ここはちょっと時間を使いますね。とても大切なところです。空売りリスクについては後で空売りにフォーカスしたところでやりますので、ここでは信用買いのリスクについて完全に理解してもらいます。

信用取引に限らず、株式投資にはリスクがあります。 損失が出るリスクですね。

500円の株を2000株買う場合、100万円の投資です。これが1000円に値上がりすれば100万円の利益になりますが、250円に値下がりしてしまえば50万円の損失となります。

ただ、例えば5倍の2500円になれば400万円の利益になるのに対し、5分の1、株価が100円になってしまっても80万円の損失で済みます。

だから買いが有利とか勝率がいいとかいう話では ありません。単に仕組みの話です。

買いで勝負した場合、あくまでその投資金額が最大のリスク として限定されます。100万円分買ったのであればどれだけ損をしてもMAX100万円の損失という話です。

だったらそこまで怖がる必要ないのでは? 借金リスクなんてなくない?

そう思うのも無理は ありません。ここから借金のにおいなんて全くしてきませんもんね。でも、信用取引ってどのくらいまで株を買えるんでしたっけ?そう、所持金 の3.3倍以上なんですよ。

つまり100万円の資金があれば330万円分以上買えてしまいます。

もし、100万円入金した状態で300万円分1銘柄に突っ込み、その銘柄が半値になってしまったらどうでしょうか。300万円買った時点で最大損失は300万円に限定されます。ただ所持金は100万円です。

一歩間違えれば・・・という雰囲気はすでにわかりますよね。半値になってしまえば150万円の損失、 口座資金では50万円足りなくなってしまいます。 この足りなくなった50万円が借金になるというわけです。

追証(追加保証金)とは

もちろんこんな風になるのは非常に稀です。 こんな簡単に借金が生まれる仕様ならとっくに制限されるでしょうからね。借金にならないようきちんとルールが設けられています。

信用取引で買った株が下がり、信用維持率というものが低下するとまず証券会社から注意喚起がきます。そしてさらに維持率が下がると追証が発生します。

追加で保証金、つまり入金をしない と今持っているポジションを強制決済しますという通告です。どうしても自分で損切りする勇気が 持てない、決断出来ないという人は多いです。

でもそうしている間に株価がさらに下がり続ければ 借金になる可能性もあります。

証券会社からすれば その人が他の銀行口座等にお金があるかどうかなんてわかりません。

もしかしたら余裕資金しか証券口座に入れておらず、ここに不足金が発生しても大丈夫という人かも知れませんが、そんなのはわからないわけですから、とにかく借金にだけはならないよう、強制でポジションを整理するわけです。

こういう制度があることで借金リスクが軽減されているわけですね。

増担保規制とは

こちらもたまに目にしますが、相場に過熱感が出て 大きな値上がりがあると、株価の急変リスクも高くなります。大きく儲けられる人もいる反面、短期で 大損してしまうリスクも出てきます。

そういう銘柄は当然借金リスクも高くなってしまいますよね。

なので所持金の3.3倍以上買わせるとそれだけで危険です。危険と判断された銘柄は2倍までしか買えなくなるなど、それぞれの水準ごとに別に判断されることになります。

これも熱くなって我を忘れ、借金になってしまうような人のリスクを軽減してくれて います。

「なんだなんだ、じゃぁ平気じゃね?」

そう思いたいんですけど、株式市場は時にとんでもないことが起こります。自分は大丈夫と 思っていても本当に時に当事者となってしまうものです。私も1回とんでもないことに巻き込まれたことがあります。

アキュセラショックの悲劇

2015年末に700円程度だったアキュセラインクは2016年5月25日に上場来高値の7700円をつけました。

実に10倍以上。すごい上昇です。知り合いのトレーダーさんも300株保有していてすごい含み益が乗っていました。しかしその後突然売り込まれてストップ安5790円に張り付きました。

まぁその時は短期で大きく上げた銘柄にはよくあることくらいに思っていました。

これはうろ覚えではありますが、実際その日の引けもそこまでおかしなイメージは持ちませんでした。しかしその翌朝寄り付き前に悪材料が発表され、この日は寄らずストップ安に。

そして悲劇はここからでした。

ここからの流れはこちらです

・26日 寄らずストップ安 4790円
・27日 寄らずストップ安 4090円
・30日 寄らずストップ安 3390円
・31日 寄らずストップ安 1990円 値幅制限2倍
・6月1日 寄らずストップ安 1190円 値幅制限2倍
・2日 1100円寄り

当時は3営業日連続で寄らずストップ高、ストップ安になると制限値幅が2倍になるルールでした。

2倍でも寄らなかったんですよね。700円で300株持っていた 友人はこれでもなんとか利益で逃げることが出来 ました。でももし7700円で買っていたとしたら どうでしょうか。

いや、最高値は現実的でないとすれば6600円で買っていたならどうでしょう。

信用取引のリスク、思い出してみて下さい。 100万円入金なら330万円以上買えてしまい ます。

もし100万円分6600円で買っていたなら6分の1で17万弱に。悲劇ではありますが 当然自分の所持金の範囲内なので借金にはなりません。

しかしもし100万円しか入金していないのに300万円分 6600円で買っていたならどうでしょうか。

一撃で 6分の1、50万円しか残りません。つまり250万円のマイナスです。100万円しか入れていないのだから 当然150万円の借金ということになります。

「でも途中で強制的に売ってくれるんでしょ? 」

もちろん売買が成立していれば売ってくれます。 しかしこのようなケースは寄らずストップ安といって時間内に需給が一致せず売買が出来ません。

つまり売りたくても売れない、強制決済さえ出来ない状態なのです。比例配分というルールで運良く売れることはありますが、通常売れないと思っていた方がいいです。

なのでこのケースはほぼ有無を言わさず一撃6分の1を喰らいます。

このようなケースはデイトレードだから大丈夫 という考え方も通用しません。

ザラ場中に崩れ、 そのままストップ安に張り付き、そこからさらに 5日連続寄らずストップ安ですからね。悶絶ですが、 これ喰らう可能性あるわけですよ。

もちろん確率は低いけれど、この後もサンバイオショック、AIINSIDE など似たような危険は相場でいくつか見ています。 こういうことも起こり得るということは覚えておいて 下さい。

実際巻き込まれてから知らなかったで済む話ではありませんからね。

信用取引の魅力

怖い話を先にしましたが、ここからは信用取引の魅力についてもお話します。容量、用法を守って使えばどのような武器となるかですね。

まず自分の持っているお金以上に株が買えるわけですから、当然ロット、買える株数が多くなります。 失敗すれば大損ですが、うまくいった時は現物取引以上の利益になる可能性も高いです。

また、一日信用取引という制度でデイトレードをすれば金利、手数料ともに無料で出来る証券会社も今は多いです。 こちらは先ほどお話した株の始め方完全版の方で詳しく解説していますので手数料無料の一日信用取引に興味があればご覧下さい。

これ、昔は信用取引のデイトレードでもけっこう手数料高かったんですよ。今はいい時代です。

そして次です、現物取引には差金決済というルールがあり、同一資金で同一銘柄を同一の日には売買出来ないという決まりがあります。これも意味わかんないという方は株の始め方完全版で詳しくご覧下さい。

これが信用取引なら回転無制限で同一銘柄を何度でもトレード出来ます。現物の手数料も無料にした証券会社もある中、信用取引 ならではの魅力といったらここが一番かも知れませんね。

また、株価が下がることで利益が出る空売りが出来るのも信用取引だけです。

空売りは後ほど説明しますね。私もデイトレードをする際はいつも信用取引ですので、使い方さえ間違えなければ決して怖くありません。この記事を読み終わった頃にはきっとあなたも信用取引の正しい使い方がわかっているはずです。 まだ先は長いですが最後までお付き合い下さい。

フルレバレッジの成功例と失敗例

自分の所持金に対していくら分の株買うか、これを 倍率で表すのがレバレッジです。

例えば100万円の資金で100万円分の株を買えば1.0倍です。300万円分買えば3.0倍ということです。信用余力を全て使い切って株を買うようなやり方をフルレバレッジと言います。

私はコツコツと毎日利益を積み上げるタイプの デイトレーダーですが、弟のニートレDはこのフルレバレッジトレードをするタイプです。ずっとこのスタイルなので、弟の成功例と失敗例はそのままフルレバの成功例と失敗例になります。

40万円しかないところから半年で1億になったり、 そこから半年でまた40万円になってしまったりと、とにかく現実のお金とは思えないような動きをしていました。

さすがに弟だけだろうと思っていましたが、この世界を知るとほんの数人ですが 同じようなフルレバレッジトレードをしている人を知る機会がありました。

私にはとても出来ませんけどね。皆さんも基本、そんなことはしないようにして下さいね。

この弟のトレード内容はこちらのノンフィクショントレード人生漫画の中で詳しく見られます。アマゾン、楽天ブックスでも販売されています。詳しくはこちらの記事に書いてあります。

トレーダー人生のノンフィクション漫画はほとんどないと思いますので楽しんでいただけると思います。

ノンフィクション漫画『株で「1日だけ億り人」に2度なった男』発売!

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もう1回言いますけど、決して憧れを持ったり真似しようとはしないで下さいね。笑って終わる感じで読んで下さい。是非紙の本でのご購入にご協力いただけると嬉しいです。

空売りの仕組み

空売りというのは手元に株がないのに売る行為です。 これも株の始め方完全版で詳しくわかると思いますが、 同じ説明を軽くします。株ではわかりにくいと思いますので、転売ヤーに例えてお話します。

ニンテンドースイッチが品薄で高騰したことがありましたよね。4万円でも買いたいという人がいた時、もし33000円で買って持っている人がいれば売ると7000円の利益です。

4万円なら売りたい、でもスイッチを持ってないという人がいたとしましょう。

今4万円で売る約束すればもっと安く仕入れられるだろうと思い、4万円で売ります!と約束をしました。これが空売りです。

持ってないものを売るという行為ですね。株の場合はこれ、証券会社から株を借りて売る仕組み になります。そしてここからです。手元にスイッチがないので、送る期日までに仕入れなければなりません。これが株では買い戻しという行為になります。

4万円以下で仕入れられれば差額が利益になります。 でももし売ってくれる人がいなくて5万円で買うしかなかったら1万円の損失となります。これが空売りの利益、損失の仕組みです。そして空売りの場合、リスクが投資金額内に限定されません。

もしスイッチを転売したくて4万円で購入した場合、 誰も買い手がいなくてもこの購入金額4万円を損するだけですよね。買いのMAX損失は買うのに使った金額という先ほどの話です。

対して空売りの損失は理論上制限がありません。

もしスイッチを売ってくれる人が全然見つからず、 10万円でしか買えないとなれば6万円の損失になります。4万円で空売りしたのに6万円の損失になるんです。30万でしか買えなかったら26万円もの損失になります。

スイッチではそこまでにはならないでしょうけど、 株価操作みたいなのも市場にはありますので、空売りを苦しめ、すごい高値で買い戻させようとする動きも 時にはあります。

相場に絶対はないとも言われますし、本当に悲劇は起こりますからね。覚えておいて下さい。

相場格言に買いは家まで、売りは命までというのがあります。買いで失敗しても家を失うまでだけど売りで失敗すれば命まで失いかねないという怖い怖い格言です。

私も過去、38万円くらいの空売りをしたら2分で50万負けになるような悲劇を経験しました。空売り、怖いです。

逆日歩とは

逆日歩についてはかなり複雑で難しい話になります。 また、完璧に説明しろと言われると私も無理です。 ですから概要をサクっとお話します。もっと詳しく と思ったら証券会社のページ等で調べて下さい。

空売りは証券会社から株を借りて売ると言いました。あまりにも空売りしたい 人が多くなり、売り残が多い状態だと先ほどのスイッチのように調達出来ない状態になります。

その株不足を解消するために機関などから証券会社が株を借ります。この調達費用が逆日歩となり、これは空売りをしている人が負担をします。そして信用買いをしている人は貸し手側なので逆日歩を受け取ることが出来ます。

とりあえず空売りをしている人が多い時は空売り側にこういうリスクがあると覚えておいて下さい。

そしてこの逆日歩は時にとんでもない高額になることもあるということも。空売りは本当に知らなかったじゃ済まされないリスクがたくさんありますね。

売り金、新規売り停止とは(貸借取引の申込停止措置)

こちらも空売りが極端に増えた際、新規で空売りが出来ないよう規制されることがあります。

新規で空売りが出来ないので一時的に売り圧力が減り、 株価は上がりやすくなりそうですが、売り禁後の売り玉は金の玉とも言われます。つまり新規売り停止の規制前に空売りをしていた玉は貴重だという ことです。

確かに売り圧力は減るので一時的に上がりやすく なるかも知れません。

ただそれだけ空売りが入っているわけですから恐らく株価も短期間でかなり上昇 していることでしょう。そうなると一時的に上がったとしても近いうちに大きく下落するはずだ、だから簡単には手放さないようにしようという格言ですね。

デイトレードにおける両建てという手法は手数料面以外で意味はないのですが、こういうケースではいったん両建てにしてノーポジションと同じ状態を作り、さらに上昇したところで買いポジションを外すみたいな戦略を取る人もいると思います。

信用取引の注意点とは

信用取引には他にも注意点があります。株式投資をする上で、株主優待も楽しみたいという人は多いですよね。ですが信用取引で買って持っていても株主優待をもらうことは出来ません。

株主優待券を目当てに買うなら現物で買うようにしましょう。

では配当はどうか。配当ももらえないのですが、 ここは配当金相当額、つまり配当金に相当する 金額を配当落調整金という名目でもらうことが出来ます。ただこれ、ちょっと難しいです。

まず 配当落調整金は配当金相当額から所得税源泉徴収相当額です。つまりもらえるのは15.315%引かれた金額になります。現物の配当なら20.315% 源泉徴収で引かれるんだからむしろ得じゃね?って・・・一瞬思うんですよ。

でもこれ、あくまで所得税源泉徴収相当額であって源泉徴収じゃないんですよ。つまりこれ、納税扱いになりません。そしてこの配当落調整金は譲渡所得です。

すでに15.315%引かれているのに、さらにここから20.315%税金がかかります。一見二重課税 ですが、そうではないんですよね。まぁ意味的には二重課税のようなものですね。

そしてもう1つの注意点です。空売りも無関係ではありません。

権利付最終日に空売りをして持ち越してしまうと、先ほどの配当落調整金を支払う義務が生じてしまいます。配当を支払う感じになってしまうわけですね。気を付けて下さい。

一日信用取引の注意点

次は一日信用取引についてです。こちらは返済期限が1日、つまり当日中に返済して下さいというルールです。単純なことです。デイトレード専用の信用取引ということです。

アベノミクス相場になり、信用取引の回転が無制限になりました。ちょっとしたデイトレードブームにもなったんですよ。あの頃は人も多かった。

それでデイトレードをする人も多いので手数料無料の一日信用取引という仕組みが出来ました。デイトレを する身としてはとてもありがたい制度ですね。 なんと今では金利も無料です。

なんか裏あるだろさすがにと思いますよね。まぁ、ないわけではないです。これ、もし1日で返済せず持ち越してしまったらけっこう高額な手数料がかかります。ほんの少しの量を持ち越しただけでも取られる手数料は高額になります。

持ち越した場合は翌朝始まる値段で強制的に売られ、 その上で高額手数料が取られることになります。

これが唯一の注意点ですね。そんなに心配はありませんよ。自分で15時までにきちんと売ればいいだけですからね。もし万が一忘れてしまったり、ストップ安に張り付いたとかで売れなくなってしまった場合でも、15時30分までなら現引きと言って、一日信用の買い建玉を現物にしてもらえる注文が出来ます。

これで高額な手数料を回避することが出来ます。万が一の時は必ず15時半までに現引きしましょう。

これ、よく「出来ないよ!」という人がいるんですが、 大体返済売り注文を入れっぱなしにしています。 今入れている返済売り注文を取り消してから現引き 注文すれば出来るはずです。

一日信用空売りは無料で出来る!?

一日信用取引では一日信用限定で出来る空売りもあります。

ですから空売りの方が好きという人からするととても嬉しい制度になると思います。 空売りする場合は別途手数料がかかりますが、 そんなに高額というわけではありません。

ただ、デイトレードの中でもスキャルピング手法と呼ばれるような何度も何度も繰り返しトレード する場合は手数料の積み重ねも響いてきますよね。

でもちょっとした裏技を使えばプレ空料、ハイ空料みたいな空売り手数料は最初の1回だけで済み、その後何回空売りしても無料で出来ます。

この裏技についてはちょっと複雑で知識も必要になるのでこの動画ではなく、両建てデイトレード手法完全解説動画をご覧下さい。空売りをする人は知らないと損な情報になります。

ブログ記事だとこちらが参考になるかと思います。

株のデイトレードで両建ては無駄!?

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また、もちろん一日信用空売りを持ち越してしまったら高額な手数料がかかります。空売り だと現引きがない。ってことは手詰まりか・・・ っと思うじゃないですか。

これも実はちょっと抜け道があります。15時になってもPTSは動いて います。そこでPTSで少し高くても現物を買うんです。 現物を買って両建て状態になると、一日信用売りと現渡しという制度によってノーポジに戻せます。

これも15時半までにやれば大丈夫なので、もし 持ち越してしまったらPTSの現物買い、現渡しをしましょう。手数料を払うのと、PTSで少し高く買うのでどっちが出費として大きいか考えて動くようにして下さい。

初心者は信用取引を使ってはいけないか

実は信用取引口座開設には審査があり、株式投資経験がそれなりにないと通らないことも多いです。

まぁ、自己申告制なんで皆が皆ちゃんと本当のことを書いてるかはわかりませんけどね。一応私はちゃんと2年以上現物取引のみで株式投資をやってから信用口座を開設しました。

初心者というより、信用取引の仕組みをよく理解しないまま信用取引するのはやめた方がいいと思い ます。本当に知らないまま、理解してないまま気付いたら借金になっていたという人もいるはず ですからね。

もちろん多くはないでしょう。でも必ずそういう人がいて、いつ自分が当事者になるかもわかりませんからね。

今回の記事をきちんと全部読んで理解してくれた方は恐らくそういう心配はないと思います。 容量、用法を守れば信用取引はとても強い武器となりますからね。

特にデイトレードをする人は一日信用取引なしではやっていけないという人ばかりです。それくらい切っても切れない関係ですからねデイトレーダーと信用取引は。

最後に信用取引で注意すべきこと、お話します。 最初は絶対これらを守って下さい!

・買いのみ
・資金量を超えたトレードをしない
・熱くなり過ぎない

空売りをせず、買いのみで資金量以内の取引であれば絶対に借金にはなりません。

借金リスクなしで信用取引が出来ます。100万円の入金なら100万円以内の買いポジションしか作らないということです。もちろん1銘柄につきじゃなく、トータルでですよ。

そしてこの2つが守れていても、時に熱くなって我を忘れてしまうようなタイプはまずいです。 この2つのどちらかを破ればその瞬間借金リスクは復活してしまいますからね。

ヤバい、熱くなっちゃうタイプだという人は 株に回していい資金の3分の1だけを証券口座に入金して下さい。そうすれば熱くなってフルレバレッジでトレードしてしまって口座内がマイナスになってしまっても手元にお金は残っていますからね。証券口座で借金にはなっても実際の借金にはならないで済むという考え方ですね。リスク管理として完璧ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。株式投資の信用取引について詳しくお話しました。きちんとルールや仕組みを理解して使えば強い味方になってくれるものの、知らないままだと借金リスクも出てきてしまいます。

優しく直接誰かが教えてくれるような世界ではありません。

今一度当記事やYouTubeチャンネルで学び、正しい知識を身に付けて下さい。

その他デイトレードで勝つためのおすすめ記事はこちらです。

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この記事の動画はこちらです。


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