今回はジャンピングキャッチについて書いていきます。JCと略されることが多いです。このジャンピングキャッチは私もいつまで経っても直せません。いや、直そうと思うほど頻繁にはやりませんが、時々顔を出します。
そしてそれは客観的に見ると不思議なほど高値掴みになりそうな場所で買ってしまっているのです。
※上記は2017年に書いたものになりますが、2022年になり私はジャンピングキャッチをほとんどしなくなりました。しかし代わりにいくべき時の思い切りも薄れてしまいました。
ジャンピングキャッチという手法は決して良いことではありません。
しかしこれをやめると同時に初動で飛び付く勇気まで失ってしまうのであればデメリットも大きくなってしまいますね。うまくバランスを取り、良い着地点を見出したいところですね。
もくじ
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ジャンピングキャッチとは
ジャンピングキャッチとは、株価が上昇、特に急上昇している時に、どこまでも上がっていきそうと思い、飛び付いて買うことをいいます。あくまでも飛び付いて買う、掴むということでジャンピングキャッチ。そのままですね。
この後の展開はさまざまです。ジャンピングキャッチでまずいかな?と思ったけど、そのままスルスルと上がってストップ高までいくこともあれば、綺麗ないってこいチャートで絶叫、いや絶句の大負け。
さらに起点さえも下回るオーバーキルチャートというパターンもあります。
これらはもはや運に近いと思います。もちろんその急騰要素さえスピーディーに調べられれば、どっちの性質に近い急騰か判断要素になりますが、なかなかそれができる人も少ないことでしょう。
もしもこの初動をつかみたいという思いが強いのであれば、イナゴトレードをする環境を整えましょう。
イナゴトレードとは
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どんな世界にもプロがいて、得意なパターンを持っています。
イナゴトレードを出来る環境を整えている人は材料を察知する速度もかなり速いですから。
ジャンピングキャッチへ向かう気持ちの変化
何回も行って来いチャートで負けて懲りていれば、ジャンピングキャッチをしなくなりそうなものですが、いやらしいほどにうまくこちらの買いたい心理を突いてきます。
- この銘柄いいな、欲しいな
- あ、下がるのか。自分の目が間違ってたんだ
- あれ、やっぱり上がるの?
- あ、上っぽい!
- やっぱり!待ってくれ!
- あ・・・やっぱり今の取り消したいんですが
もちろん買ってしまうのは5番の位置ですね。納得できますよね?この流れ。ここは少々長めにお付き合いいただきます。
本当に欲しいのであれば1番で買うべきでしょう。ただし、デイトレにおいては銘柄惚れは良くないし、なかなか「欲しい」という理由では買えないと思います。
2番の位置です。欲しいものが安くなったのだから買えばいいのに、ここは最も買えない位置になります。1番で欲しいと思った理由は「上がりそう」と思ったからですよね。
それが下がったことで自分の判断が間違っていたと決め付けて、その銘柄に対する興味が半減してしまうタイミングだからです。少し押したことを喜んで買えればいいのですが。
3番の位置です。ちょっと目を離していた隙に下がった株価は戻り、むしろ1番の価格を超えている。しかし2番の下落を経ているため、疑心暗鬼で手が出にくい位置になります。
4番の位置です。今度は本物かよって感じの上昇。ついていきたい気持ちは山々。だけどやっぱり今買うとジャンピングキャッチになってしまうかも。それに2番の下落もあるから下で待てば買い場あるかも。
そしてさらなる急騰で5番です。あぁ、やっぱり買えば良かったんだ!これ以上待ってると買えなくなる。ストップ高いっちゃうかも。ここで買ってしまうわけですね。
あんなにリスクが嫌で躊躇していたものを、バイングクライマックスとも言える5番の位置で躊躇なく買うのです。これは人間の心理上仕方のないことだと私は思います。
どんなにわかっていても、そういうハメコミチャートとも言える行って来いチャートを作る時の動きはこのような流れで、平常心を壊して買わせてきます。まさにマインドブレイカーなのです。
そして6番です。買えた瞬間、「買えなくなっちゃう」という恐怖の感覚が消えるため、冷静になります。その瞬間、また自分がジャンピングキャッチをしたということに気付きます。
そしてなかったことにしようと買値撤退しようと思ってももはや含み損。あるあるですね。
これはコツコツドカンにもつながります。こちらを参照して下さい。
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大きな問題点
買い手側からすると、1番の部分から大きな影響を受けてしまっているのです。なぜなら、1番で株価を予想しましたよね?その時点でその銘柄に対する想いが生まれます。
その想いは2番で消えかけるわけですが、3番で再燃。そして自分が正しかったんだと考えます。さらに4番では、予想がドンピシャだったにも関わらず利益が出ないことに対する不満、恐怖が芽生えます。
自分の予想が合ってたのにそれを買えず、機会損失になるというのは、実際に買ってみて負けて悔しいという気持ちより、強い悔しさを感じてしまうのが人間の性質です。
やらずに悔やむよりやって悔やむという言葉からもわかるように、これが人間の心理なのです。
そして5番を迎えると、もう理屈抜きに「欲しい」のみの感情になり、気が付いたら買い注文を入れていることでしょう。
ジャンピングキャッチの改善方法
まず、銘柄に対して想いを持たないことです。チャンスはいくらでもあります。
なんとも思ってない銘柄の急騰を見て、あなたはどう思いますか?「おぉ、すげー」で、終わりませんか?そうです。想いさえなければ、同じ動きを見てもそんな程度の反応です。
その銘柄に想いを持ってしまっているからこそ最終的に買うのではなく、「買わされる」ことになるのです。
もう1つの改善方法とすれば、想いが芽生えた瞬間に買ってしまうことですね。想いが発生した瞬間、株価の流れを見続けるとこうなることくらいはもう明白なわけです。
ですから、これで負けても本望!という気持ちで買ってしまう方が、「ドカン」にはつながりにくいと思います。
こう書いてはいるものの、私も好調時でなければこのような行動はなかなか取れません。
さらに追加の改善方法として、悔しいながらも初動で自分が動けなかった場合は絶対に買わないと決めるのもありだと思います。それでも手が動いてしまうならば監視からの削除です。
どこまでいってもこのジャンピングキャッチ問題というのは、初動で動けない以上必ずつきまとってきます。ですから初動で買えなかった時点で監視から消してしまうのはかなり合理的な回避法となります。
わかっていても直せないことは、本当に直せませんからね。
強制的な何かが必要になると思います。
買えた瞬間の心の変化を焼き付ける
それでもなんとか根本的に直したいと思うのであれば、もはや心情に訴えかけるしかありません。上記6番の感情になってしまうことはよくありますよね。本当に取り消したくなるはずです。
これはホルダー心理とノーポジション心理の違いです。
全く同じ流れ、同じ板、同じチャートであっても立場が違えば感じ方は絶対に違います。
ですから、どうしても欲しいという思いが出てきてしまったら、一生懸命買えた時のことを考えてみて下さい。そしてどう感じるかを感情移入して考えてみましょう。
いきなりは無理ということであれば、100株だけでも打診買いしてみましょう。
もちろんこのやり方はダメですよ。
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たった100株でも持ってみれば意外と「やっぱりいらない」という心理状態になるケースはありますので、そこで本当に欲しいのかどうか判断することが出来ます。
自分の心ではあってもなかなか本音の部分はわからないんですよね。
まとめ
直ったと思っても顔を出すジャンピングキャッチを心理面から読み解きました。考えれば考えるほど、それは生理現象に近いものであるため、根本的に直すのは困難であると言えます。
ですから、直そうとするのであれば、「原因」の部分を潰すしかありません。それについては別記事で書いていこうと思います。
追記:原因の部分を潰す記事はこちらです。
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