株というのはFXなどと比べれば借金になるリスクは低いです。非常に低いと言ってもいいでしょう。もちろんFXも昔と違いレバレッジが規制されたのでリスクは軽減されていますが。
株のレバレッジは約3倍までですから、信用取引を使った場合でも最大で所持金の3倍(現物込みで約4倍)までの取引になります。しかしそれでもなお借金リスクは介在しているのです。
もくじ
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ザラ場の極端な動きによる悲劇
ザラ場、株取引が行われている時間内のことですね。
このザラ場中であれば多少急激な動きがあっても、またフルレバレッジ(全力)の取引であっても借金になるリスクはないだろうと普通は考えるものです。
確かに「その日」の値動きだけで借金になるリスクは相当低いです。
2桁の低位株、通称クズ株やボロ株と呼ばれる中でも金額が低い銘柄に全力で突っ込むわけでなければ、通常の銘柄のストップ高、ストップ安は大体15~25%前後に設定されています。
- 前日値2000円の株がある
- その日ストップ高まで買われ2500円になる
- 急激に売りが出てストップ安の1500円まで売られる
この展開が最も悲劇的なものであり、私自身もこのストップ高toストップ安というのは何度か見た経験があります。余談ですが、ストップ高toストップ安toストップ高も2回ほど見ました。
上記展開の2番で全力二階建てと呼ばれる買い方をしていた場合どうでしょう。
100万の資金で仮に350万円分の購入をしていた場合、40%減ってしまうわけですから、140万円負ける計算になります。これは自己資金の100万円では足りませんね。
この足りなくなった40万円は借金として残ることになります。
「いやいや、そんな無茶なことは・・・」
そう思いましたか。確かに正常な精神ではそうでしょう。
しかしこのような値動きは、仕手株の仕上げタイミングであったり、バブル相場が崩壊するようなまさにクライマックスの上げ相場時に突然起こるのです。
つまり、誰もがイケイケとなっていて、損することなんて微塵も考えないようなタイミング、そしてリスクを取ってでも資金を一気に増やしたいと思うようなタイミングで起こるのです。
どうですか、可能性が見えてきましたね。
ただ、このような場合は途中で判断し、逃げることも出来るのでまだ良心的です。
インサイダー取引絡みの悲劇
2016年5月、アキュセラ・インク<4589>の値動きは記憶に新しいものですが、ここで改めて見ていきましょう。
2015年12月に700円だったアキュセラ株は2016年5月、7700円をつけました。実に11倍となっています。しかしその直後、突然恐ろしいほどの売りが降ってきてストップ安となりました。
アキュセラ株を持ちながら見ていても反応出来ないほどの速度で下落しました。
そしてそのままストップ安に張り付いてしまったのです。
さらに翌朝になり、大きな大きな悪材料が発表されてしまったのです。その期待で前年から11倍になるまで買われていたものが崩れた瞬間でした。そのため次に倍々が成立したのは約7分の1の価格でした。
それまでの間、何も出来ないのです。
突然意味不明な売られ方をした翌朝に悪材料の発表でしたから、インサイダー取引が疑われた事案になります。しかし一般投資家はそんなことを知る由もなくその日トレードをしていたことでしょう。
ですがこのアキュセラ事件も半年で11倍まで買われた後の値動きですからね。
前述のように仕上げの時期を警戒していれば避けられたかも知れません。
では、先ほどと同じように100万円の資金で350万円分買っていたらどうなっていたのか考えてみましょう。(端数は考えないこととします)
この場合、約7分の1になってしまうわけですから、350万円が50万円になってしまう計算になります。数日間ストップ安が続くわけですが、注文しても売れない可能性が高いので逃げられません。
結局ザラ場で寄り付いたタイミングで売れば300万円負け・・・。
つまり100万円の資金から200万円も足が出て、200万円の借金が残るのです。
買いは家まで、売りは命までという相場格言がありますが、買いでも無茶をすればこのような絶望的な負け方、さらにそれ以上の悲劇だって起こるリスクがあるので気を付けて下さい。
空売りでの負け額は青天井
こちらの記事をご覧下さい。
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私は過去にこの悲劇を経験しているのですが、空売りという制度では、投資金を上回る損失が出るリスクがあります。買いで借金になるのはそこまで多いケースではありません。
しかし空売りとなると少しそのハードルが下がってしまいます。
- ある銘柄を買って株価が半分になったら投資金は半分になる
- ある銘柄を空売りして株価が2倍になったら投資金は全てなくなる
このことを絶対に忘れないで下さい。
100万円の所持金で350万円分の空売りをし、株価が2倍になった場合は350万円負けるのです。ですからそれだけで250万円の借金が残ってしまう計算になりますね。
また、3倍、4倍となれば700万、1000万と損失が膨らみます。
もちろん追証になって強制決済の対象ではあるのですが、私のようにTOBによる悲劇になった場合は、ストップ高が連続になるため途中で逃げることが出来なくなります。
そのため、700万、1000万の負けは現実味がない数字ではないのです。
これが売りは命までと言われる所以なのでしょう。
株価が動く理由にアンテナを張る
TOBなどが発表される適時開示情報などはもちろんですが、現在では多くの投資顧問やツイッター、メルマガなどによる買い煽りが飛び交っています。
一線を置いている人もいれば、そういったイナゴトレードを得意とする人もいます。
中には本当にすごく上がっていく銘柄もあるため、信者と呼ばれるようなイナゴたちもいることでしょう。しかし永久に上がるわけではありませんし、適度にOUT時期を探る必要もあります。
一斉に出口にイナゴが集まってしまうと上記のような流れの暴落になりかねません。
ちなみにアキュセラ・インク<4589>の時はかなり買い煽りが入っていて、イナゴトレーダーも集まっていました。私はそれもあって介入を避けていたので被害を受けることはありませんでした。
このように、なぜその株が人気化しているかなどの理由は必ず知っておいた方が良いです。自分が勝つためだけでなく、大損を避けるために情報を得るというのも大切なのです。
一般的に「情報」というのは勝つためだけに集めるものだと思われがちですが、こういった使い方も出来るので私は無料で集められる情報は必ず活用するようにしています。
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まとめ
いかがだったでしょうか。何度も大損をしてきましたが、それでも強制退場になるような大負けまで発展しなかったのはこういうリスク管理が出来ていたからだと思います。
空売りTOBは本当に危なかったですけどね。
今後も勝つためだけでなく、壊滅的な打撃を回避するための情報も大事にしたいと思います。