新型コロナウイルス、新型肺炎の影響で相場はもはやコロナショックと言わざるを得ないほど悲惨な状況になっています。昨年末、コロナ関連のニュースが初めて報道されました。
その時誰がこのような状況を想像出来たでしょうか。
今やリーマンショックを超えるという声も出ているほどです。
では本当にコロナショック相場はリーマンショック以上に悲惨なものなのでしょうか。
もくじ
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サブプライムローン問題で暴落
リーマンショックリーマンショックと言われますが、そもそもこのサブプライムローン問題というものが表面化し、結果的に金融危機が進んだことでリーマン破綻が起こりました。
当時好調だったNYダウも日経平均も大打撃を受けました。それも突然にです。
18000円で推移していた日経平均株価は短期間に12000円まで下落しました。
そこからいったんは落ち着きを取り戻し、14000円を回復する場面もありました。
実際にそこから数か月の間はどちらに向かうのかわからず均衡状態でした。
リーマンショックに発展
残念ながらどっちつかずだった動きの中、リーマンブラザーズ破綻のニュースが駆け巡り、相場は完全に下を目指す展開となりました。ここからの速度はかなりのものでした。
13000円ほどあった日経平均株価はたった2か月で7000円を割れたのです。
この速度での下落率は今回のコロナショックを大きく上回ります。
特に恐ろしい点として挙げられるのは、サブプライムローン問題で日経平均株価が3分の2まで落ち込み、そこから少し希望の光が見えていた中で突然さらに半分になってしまう暴落です。
突然半分になったのではなく、ある程度の下落をした後、戻りの希望を抱かせておきながら全てを打ち砕くとんでもない下落がきたわけですから多くの人が絶望しました。
スイングトレーダー、中長期投資家の多くは退場に追い込まれました。
しかしデイトレーダーに関して言えば多くの経験値を積み、また利益を出せる人も多くいました。私もまだ勝てるようになってから間もない時期でしたが結果を残すことが出来ました。
当時を詳しく振り返った記事はこちらになります。
リーマンショックに学ぶ株式投資の怖さとデイトレのメリット
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コロナショック相場を考える
感情を抜きにしてまずはここまでのコロナショック相場を振り返ってみましょう。
1月下旬に23000円をいったん割り込んだものの、2月上旬には24000円付近で概ね安定していました。
しかしそこから1か月少々で17000円を割り込むところまで売り込まれました。
これはまさにサブプライムローン問題時の下落率とほぼ同じで日経平均株価は3分の2まで売り込まれました。しかし速度はサブプライムローン問題時の比ではありません。
当時は7か月程度でこの水準まで売り込まれたのに対し今回は1か月です。
相当な速度を体感したことと思います。
3月13日の深夜アメリカ市場では大きな大きな反発がありました。これにより少し楽観ムードが広がっている雰囲気を感じ取ることが出来ます。しかしまだまだ油断は出来ないでしょう。
コロナショックとリーマンショックを対比
ここからはコロナショックとリーマンショックを対比してみたいと思います。
トレーダーとして最悪のシナリオも想定しておく必要があると思いますが、あくまで『リーマン級』を最悪と想定したいと思います。
リーマンショック相場
- サブプライムローン問題で株価3分の2(日経平均12000円)
- 少し戻って13000~14000円で揉み合い
- リーマンブラザーズ破綻により2か月で一気に半値(日経平均7000円割れ)
これに対してもしも全く同じレベルのショック相場がきたらどうなるか考えてみます。
あくまで最悪の想定をしたものになります。
コロナショック相場
- 新型コロナウイルスのパンデミックで株価3分の2(日経平均17000円)
- 少し戻って18000~20000円で揉み合い
- 東京オリンピック中止など他の大きな悪材料に発展して一気に半値(日経平均9000~1万円)
恐ろしい話ですが、リーマン級というのはこのレベルの下落を言うのです。
この3フェーズがあるとすればコロナショックは今まだ1番に過ぎず、これから2番を迎えようとしている段階です。もちろん第3段階があるかなど誰にもわかりません。
なければない方が良いのは当たり前のことです。
しかし確実にこれで終わりなどという確証ももちろんないわけです。
常に最悪を想定して戦略を練るのはトレーダーとしては基本だと私は思います。
コロナショック相場はリーマンショック級か
最近この手の記事が増えてきました。
この手の記事というのはコロナショックがリーマンショック以上という記事です。
しかし上記のように、当時の下落を知る者からすればまだまだなんてことはないレベルなのです。当時を知らない方も少し調べれば当時のチャートを知ることが出来るはずです。
これから一気に終息に向かい、全くリーマンショッククラスにならない可能性もあれば、この後第3段階に発展し、本当に日経平均1万円コースも絶対ないとは言い切れません。
特に今回はリーマンショック時のような金融危機と違い、実体経済が止まってしまうという全く性質の違うタイプの経済危機に直面しています。
リーマンショックでは大企業が先に倒れ、その影響で中小企業に倒産ドミノが波及しました。
コロナショックでは体力のない個人経営店、自営業者がまず倒れ、中小企業に波及、そこから大企業の破綻へと逆倒産ドミノとなるリスクが高まっていて危険も大きいです。
中小企業は実体経済が止まってしまうと大変危険なのです。
その理由については動画でも解説しました。
確かに今回のコロナショックは速度が異常です。
リーマンショック時に仕上げとして起こった大暴落、まさにセリングクライマックスと言えるような売りの最高潮レベルの短期下落にも見えるため、リーマン以上と言う記事が出ているのでしょう。
しかしそれはあくまで体感レベルのものです。
冷静に数字に起こしてみれば前述のようにまだまだサブプライムローン問題級なのです。
トレーダーはどう乗り切るか
デイトレーダーはバブルに乗り切れない性格を持つ人が多いです。
実際私も1年を通してするする上昇していった2019年相場ではあまり良いパフォーマンスを残すことが出来ませんでした。しかしリーマンショック時は素人ながらにも大きく勝ったものです。
持ち越しをしないというデイトレーダーの特性を生かせたのが理由です。
大きな値動きはピンチに見えるものの、実は大きなチャンスにもなります。
それは単に利益を出すチャンスというだけでなく、トレーダーとして一気に成長するチャンスでもあるのです。経験値を短い期間で大きく積み上げることが出来るチャンスです。
確かにスイングトレーダー、中長期投資家にとっては厳しい展開が続きます。
常に同じ戦い方では通用しなくなるのもまた相場です。
思い切って時間軸を短くしてみたり、少し違った戦略を練るなどしてみてもいいと思います。
デイトレーダーは持ち越しをしない特性を精いっぱい生かし、多くのチャンスをモノに出来るようにしましょう。これからデイトレーダーを目指す人も経験値を積むために頑張りましょう。
こちらの動画も是非参考にして下さい。
まとめ
コロナショック相場はリーマンショック以上かと言われれば、『現時点では』そんなことはなく、リーマンショック級でもありません。しかしそれはあくまでも現時点での下落率視点です。
これから及ぶであろう経済への影響などを考えるとどこまでか想像するだけで怖いですよね。
それらが現時点でどこまで株価に織り込まれているか。
リーマンショック時もそこそこの反発は要所要所でかなりありました。
ですから大きな反発が何回かあっても、安易に底と考えて大きな勝負に出ることはかなり危険も伴うので、リスク管理などは怠らないよう気を付けるようにして下さい。
デイトレーダーがパニック相場を得意とする理由はこちらの記事を参考にして下さい。
デイトレーダーの強味|暴落パニック相場で大勝ちを狙う
暴落パニック相場なるものが年に数回訪れます。もちろん逆に朝の寄りから暴騰するようなウハウハバブル相場も年に数回やってきます。スイングトレーダー、デイトレーダーでその相場が持つ意味は大きく違ってきます。 ...
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