株のデイトレードはFXほどではないにしても生存率は決して高くありません。かつては多くいた専業デイトレーダーさんも、現在日本では1000人を切ったという記事もありました。
勝てるようになるハードルがまず高く、やっとの思いでそのハードルを越えても専業で十分な利益を出す、いや、出し続けられるかとなるとこれもまた高い高い壁として立ちはだかるのです。
ではデイトレーダーという道は無理なのでしょうか。
悲観的になる必要はありません。私もそうですが、兼業デイトレーダーという形で利益を出し続けている人はそれなりにいます。専業では無理でも、兼業として勝ち続ける人は多くいるのです。
デイトレで勝てなくてつらいという人は、まず練習、努力をして負けないトレーダーに、コツコツでも勝てるトレーダーになれるよう頑張っていきましょう。
この記事の内容を動画で見たい方はこちらをご覧下さい。
もくじ
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おすすめデイトレードの練習方法
まずは箇条書きにしたいと思います。あくまでデイトレで勝てなくて悩んでいる人向けの練習方法ではありますが、ロットを増やしたいのに増やせないという人にも有効な点があると思います。
「全力買い」という表現はありますが、誤解のないよう全てお読み下さい。
- 現物取引のみ(手数料のデメリットはあり)
- 常に全力買い(口座内限定)
- 入金はNG
たったこれだけです。その他は自由にトレードしていただいて構いません。たったこれだけを守るだけでデイトレの力は日々ついてくると思います。
ただ2番の全力買いですが、最初は30万、50万程度の資金に抑えて下さい。必ず最初は負けますので。
ではこれらがなぜおすすめデイトレ練習方法なのか、なぜロットが増やせない人の悩みに合致したやり方なのかを順に説明していきます。
現物取引のみのメリット
これは強心臓の持ち主であれば問題ないかも知れませんが、多くの人は信用取引を使って2番の「常に全力買い」を実行することは出来ないと思います。私も当然出来ません。
仮に信用取引を使ってこの練習方法をするならば、最低でも90万円程度の全力買いを毎回行うことになります。ですから最初は負けるということを前提で考えると非常に危険です。
また、手数料はいちにち信用取引と比べ高いわけですが、それでもこの方法が練習には最適です。
どうしても2番の「常に全力買い」は必要になるので、そのためにも現物取引に限定していただきたいです。
また、デイトレード最大の弱点はロットを上げ続けることが難しい点です。
強心臓の持ち主であれば問題ないだろうと書きましたが、多くの人は複利の考えが使えません。
30万円強の資金で100万円の全力買いをしていたとします。この資金が2倍の60万円になった時に全力買いをすると、190万円分くらいのロットになります。
同じ2倍ではありますが、資金が増えたのは30万円。対して余力は90万円増えます。
この差にどうしても脳がついてこないのです。どこかで脳がストップをかけてしまいます。というよりそれが正常です。そうなるとそこから先は勝ち額も伸びなくなってしまいます。
対して現物取引のみであれば資産の増え方と余力の増え方は同じになります。
ロットの増加に脳がついてくるので問題なく複利の考え方が出来るはずです。
またロットが自身のキャパオーバーになってくると、粘るべきポイントなのに恐ろしくなって手放してしまうケースも多発するようになってしまうのも良くないですね。
そういう理由ゆえ、強心臓の持ち主ならば問題ないと書いたわけです。
常に全力をおすすめする理由
ここが一番の肝です。
あなたはどんなルールをデイトレードに設けていますか?
- ナンピン禁止(ナンピンは1回まで等を含む)
- 打診買いはしない
- ロスカットをきちんとする
このようなルールはよく見ます。特にナンピンに関しては無限ナンピンに発展すると1回でとんでもない金額の大負けになることもあるので禁止している人は多いかと思います。
しかし・・・このナンピン関連やロスカットに関しては「わかっていても出来ない」の代表格です。
このわかっていても出来ないというのはとても厄介で、直しようがないとも言えます。
また、自信がないのに「ちょっと欲しいなぁ」と100株だけの打診買いをついついしてしまうポジポジ病のような人も多いかと思います。
ここで少し考えてみて下さい。
常に全力買いをした時はどうでしょうか。
- ナンピン余力なし
- 常に全力買いだから打診買いが出来ない(買うなら打診買いで全力せねばならない)
- ロスカットしないと次の銘柄を買う余力がない
いかがでしょう。このわかっていてもどうしてもやってしまう厄介な部分、全て勝手に解消されていますよね。特にナンピンですが、無限どころか1回も出来ないわけです。
いくらナンピンに逃げたくても物理的に出来ないのでルール違反も何もありません。
また、打診買いが出来ずに常に全力なので、その1回の買いに真剣に向き合うことが出来ます。
上がっても下がってもいいかなというあやふやな感覚を捨て、常に本気の勝負になります。
そうすることで集中力も高まり、売買理由をきちんと明確にして考えられるようになる人も多いと思います。1回1回の精度が自然と高まっていく期待が出来ますね。
また、他にチャンスがあったとしてもロスカットをしないとそのチャンス銘柄を買うことが出来ません。
本当は良くないのですが、「次のチャンスに乗るために売る」という形でロスカットが出来るようになります。最初はそういう理由でもいいと思います。
「無駄に粘る」という最悪の状況は避けられるようになりますから。
これに慣れていけば自然にロスカットが出来るケースは増えるはずです。
このように肝である2番の「常に全力買い」という練習方法では、多くの人がやめたくてもやめられない、守りたくてもすぐに破ってしまうルールが自然と全て守れてしまう魔法がかかっているのです。
これはとても大きいですよね。
そしてこの2番を確実に実行するためにも1番の現物取引のみという設定があるわけです。
守ろう守ろうとしてもなかなか守れずルール違反をしてしまうもので、これはなかなか直りません。ですからいかに自然に、ルールを設定せずとも勝手に守られてしまう状況を作ってあげるのです。
私が唯一設定しているルールはこれだけです。
チャンスはいくらでもあるを自分に言い聞かせるためのトレード環境はこちらです。
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入金はNG
私の場合は残念ながら意識をして1番、2番の練習方法を実行したわけではありません。
信用口座は開設していなかったので、1番の現物取引のみは自然に守られます。
1年で550万円もの資産を失い、残った株口座の残高は36万円。つまりほぼほぼ全力買いでいかない限り増やせる状況ではなかったのです。ですから常に全力買いというのも自然と出来る状況だったのです。
そしてそこまで追い込まれ、この状況になってからはこのやり方を守り半年で資金は4倍の150万円まで増やすことが出来ました。
そして最後、生活費さえなくなっていたので当然入金したくても出来ませんでした。
ただこの入金NGに関しては自然に出来てしまう状況は本来好ましくないですよね。
これに関してはそこまで追い込まれろという意味ではありません。
常に全力買いで練習しているわけですが、信用取引ではないので30万円を割ったとしても支障ありません。そんな中で簡単に入金しようと思って欲しくないのです。
なくなっても次があるという余裕を持たないこと、これも大事だからです。
まとめ
いかがだったでしょうか。いくらルールを決めても守れない。普段は守れていても含み損が大きくなったら破ってしまう。そもそもルールを守ったところで勝てるかどうかもわからない。
色んな不安が日々襲ってくると思います。
しかし私も最初の1年で550万円負け、36万円からきちんと再生することが出来ました。
まずは意識せずとも自然に守るべきルールが守れてしまうこの魔法のデイトレ練習方法を試してみて下さい。
チャンスはいくらでもあります。
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