あらかじめ言っておきますが、私自身も打診買いをしますし、打診買い全てをやめた方が良いと言っているわけではありません。時には大きな武器ともなって私たちを助けてくれますからね。
では、どんな打診買いはやめた方がいいということか書いていきます。
もくじ
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打診買いAと打診買いB
わかりやすく2つに分けましょう。つまるところ両方とも打診買いなのですが、打診買いAは、しびれを切らして行う打診買い、打診買いBは、計画的なナンピンを行う打診買いとします。
打診買いA
- 1500円の株があり、1480~1520円のボックス相場が続いている
- 下抜け後の1450円で600株欲しいと思っている
- 何度も1480円で反発するので、100~200株にし、1480円で打診買い
打診買いB
- 1500円の株があり、1480~1520円のボックス相場が続いている
- 下抜け後の1450円で600株欲しいと思っている
- 1450円までくるか怪しいので、1460、1450、1440円に200株ずつの指値に変更(1460円の200株が打診買いという扱いになる)
言わずもがな今回のテーマは、打診買いAをやめた方がいいと言いたいわけですが、けっこうこれをやっている人は多いと思います。私は今でこそしませんが、昔はかなりやっていました。
実際に打診買いAによる勝率はかなり良い方だと思いますし、なかなか取引出来なくて落ち着かず、焦る気持ちを落ち着かせるのには有効という考え方も出来ます。
でも、それでもなぜやめるべきなのでしょうか。
自分の希望価格が絶望的価格に変化する
自分が希望した価格、すなわち1450円で600株ですね。
先に打診買いBを例に考えてみましょう。
- 1460円で反発→希望価格では買えなかったけど、打診買いのおかげで利益になった
- 1450円で反発→元々の計画の方が良かったものの、利益にはなる
- 1440円で反発→元々の計画と同様に1450円平均で600株なので利益は同額。心の負担減
- 底割れで損失→元々の計画と同額の損失額
こちらですね。1460円で反発していった場合に元々の計画では利益ナシの予定でしたが、ここで利益が出る計算になります。1450円まで落ちてからの反発の場合は元々の計画の方がいいです。
1440円まで落ちる場合は、1450円を割った時点での心の余裕という意味では打診買いBパターンの方がいいですが、結局のところ平均単価1450円で600株というのは計画通りになりますね。
では、それに対して打診買いAはどうでしょうか。
- 1480円で反発→打診買い成功だが、ロットが低く利益も少ない
- 1460円で反発→1480円買いの始末に憂慮
- 1450円で反発→最初から待ってれば良かったという後悔が大きい
これはあくまで良いパターンでの打診買いAです。
この打診買いAには、もっともっと恐ろしい要素が詰まっているのです。
打診買いAによる悪魔のパターン
上記パターンのうちの下2つ、1460円で反発するパターンと1450円にて反発するパターンになった時のことです。ここでお聞きしますが、しびれを切らして上で買ってしまう打診買いA。
そんなことをする人が、1460円、1450円まで落ちる間にナンピンを我慢出来ますか?
私は8割・・・いえ、9割方出来ないと思います。
私が昔このような打診買いAを行っていた時は一切我慢出来ませんでした。1480円で小ロットとは言え、買えたところがゴングとなり、下がれば元々の狙いは関係なく買い増しナンピンです。
そして自分が希望していたはずの価格である1450円に到達する頃には、平均単価1470円で800株のような状況になっているのです。元々の希望価格が完璧なものである保証などどこにもありません。
1450円を大きく割り込んで下げる可能性だってあります。
そうなってしまったらもう後戻り出来なくなり、無限ナンピン入りではないですか?
そう、これこそが打診買いAをやめた方がいいという最も良い例になります。
- ちょっと・・・ほんのちょっとだけ
- 小ロットならいいかな
- 今日全然取れてないから
- 3回反発してるから次も反発だろう
- 待ってても落ちてこないから
こんな気持ちが打診買いAに走らせ、打診買いAが時に破滅的な大負けをもたらすのです。
「いやいや、さすがに打診買いAで失敗したらロスカットするよ」
こんな声が出てきますでしょうか?出てこないとは思いますが、そう思うのであればもう少しだけ。
- 1450円に本命の買いを入れている人が1480円で打診買いをしました
- 1450円に落ちる頃にはかなりの含み損です
- しかし1450円は本命です
1450円に本命買いを入れている人が1450円までの間にロスカットをするなんてこと、絶対にないと私は思います。そこまで来たところでファイナルナンピンだ!とばかりに大きく買うでしょう。
そしてロットの許容範囲を超えて心臓バクバクの勝負となるのです。
以上のことからも、打診買いAをどうしてもしたいと思った時、本命価格よりも上に大きく乖離した価格で行うことだけは絶対に避けて下さい。自分の本命価格に落ちる場合、そこまでずっとナンピンになり、抜け出せなくなりますからね。
まとめ
打診買いAの恐怖、わかっていただけたでしょうか。ちょっとだけ、ほんの少し、小ロットだから・・・大負けの入り口なんて多くはそんな些細なものなのです。
むしろ大負けを覚悟しながら入るトレードはリスクを考えているため、得てして破滅的な負けにはつながりにくいものです。心の隙が、油断が大負けを誘発することをよく覚えておきましょう。
コツコツドカンからうまく抜け出しましょう。私のズレ手法は、むしろこの打診買いAの逆パターンになるので、相場が弱い時などは強い武器になりやすいです。
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