40万円弱の空売りをしただけなのに501000円という損失を生み出した公開買付(TOB)は、今でも私が空売りを踏み切れないトラウマとなって残っています。
株に絶対はない、どころかこんな負け方をすることもあると覚えておいて下さい。
もくじ
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人生最大の落ち込みと初体験
その時の私は、まさに茫然自失でした。501000円という損失は確定したわけですが、いきなりそこで約定するわけではありません。
ご存知の通り、株には値幅制限というものがあります。2万円に満たなかった4788サイバーコミュニケーションズの株が、42500円さや寄せして寄り付くためには、1週間もかかるのです。
その間の私は死刑執行待ちのようにずっと含み損を眺めることしか出来ません。
それを考えると、憂鬱度はMAXでした。
当時、付き合っていた彼女(今の嫁)と同棲していましたが、彼女が仕事から帰り、私も仕事が終わった後、ファミレスでご馳走してくれました。
必死に元気付けようとしてくれたのです。
そこで頼んだのは、カレー南蛮うどん膳と、いいだこのから揚げでした。
しかし、全然味がわからず、さらには喉も通らず、残してしまいました。ファミリーレストランで自分が頼んだものを残すというのは、人生初体験でしたし、それ以降も1度もありません。
原因はわかり切ったことですが、人間は追い詰められると、そういった副作用まで出てくるんだなぁ、と今になって考えると、いいサンプルにも思えます。当時はそれどころじゃありませんでしたけどね。
株デイトレを続けるかどうか
コツコツドカンに悩まされていた時期は長かったですし、一応勝てるようになったものの、精神を破壊するクラスの大負けが定期的にくるのは受け入れ難かったのです。
彼女と真剣に話し合いました。彼女も働いているわけだから、生活費にはそうそう困ることもないだろうと。
働くことの肉体的つらさと、株デイトレでの精神的なつらさを天秤にかけ、もう少しデイトレードで頑張ってみることにしました。
しかし、以前も書いたように私は別に働けないわけではありません。デイトレの本当の厳しさを目の当たりにし、働くことも自然と考えるようにはなっていました。
どん底からの復活
株、特にデイトレードの成績はやはり精神面で大きく左右されます。
彼女の励ましを受け、絶対にやるしかないと強く思い、土日を使ってなんとか精神を正常に戻すことが出来ました。それにより、毎日増える含み損を見ながらも、耐えることが出来ました。
そして正常な精神から繰り出す注文は、以前のキレを取り戻していて、コツコツ稼ぐことも出来ました。もちろん、時々ドカンは出るけれど、それに勝る勝率がありました。
勝率は日に日に高くなり、たまに出るドカンがあってもへこたれないようになっていきました。
2009年5月には、初めて月で全勝を達成し、このまま復活ロードをまっしぐらと疑いませんでした。
変わらぬ日々と求められる変化
私のこのエピソード、少し「ん?」と思う場面はありませんでしたか?そうです、「私も仕事が終わった後」と上で書いていますよね。
実は家庭教師を2008年の後半から始めています。
きっかけは彼女がきちんと働いている姿を見ていたことと、やはりデイトレで限界を感じていたことの2つです。
長いこと教育業界には携わってきたので、一番生かせる仕事であり、上司にへこへこ、取引先にへこへこという一番自分がネックになる部分を避けられる仕事でした。
また、基本的には夕方以降ですので、デイトレードにも影響が出ないので、最適な仕事と思えました。
恐らく、家庭教師で少ないとは言え、お給料をいただくようになったことで、コツコツの大切さを再確認したのだと思います。また、定収入があることで、心のゆとりも感じました。
少し戻りますが、4月には家庭教師の仕事を増やしました。
ドカンに耐えられるようになったのもこれが大きかったことでしょう。
しかし、こんな生活のために株をしているわけではない、何か変わらないといけない。そう強く感じました。
コツコツと勝ててはいたので、2009年も悲劇のスタートから、178万の利益が出せました。TOB以降で見ると2008年と変わらない利益が出せています。
では、何をどう具体的に変えるべきか。
- この収入では結婚は厳しい
- この収入では子供は難しい
- この収入では老後は難しい
何を考えても「この収入では」という部分でした。
家庭教師はかなり入れていたので、こうなるともう株の部分で変えるしかない!そうなると手っ取り早いのは値幅を取るより、ロットを上げることだ!
そう考えたのが次回悲劇への入り口だったと思います。
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まとめ
デイトレだけでは無理と考え、家庭教師も始めたものの、大きな変化を生むには至らずでした。勝てるようになるだけではダメ・・・変わっていくしかない。
そんな中で決めた変化は最低最悪のものへとつながってしまいました。
次回、2010年最大の悲劇!THE・退場編をお楽しみに。