株式投資のデイトレードでは、板情報とチャート情報は2大情報とも言えるくらい多くの人が使っているはずです。特にチャートは様々な形に名前がついており、本当に多く見られています。
また、分足チャートと言っても1分足チャート、3分足チャート、5分足チャート、15分足チャートなど様々な種類があります。今回取り上げるのは最も使っている人が多い5分足チャートになります。
5分足チャートが最も優れているというわけではありません。
それでも5分足チャートを使っている人が最も多いのは間違いないでしょう。
私の使っている得意のチャートパターンについても紹介します。
詳しく解説していきます。
今回は第2弾の書籍で使った実際のチャートも用いて解説したいと思います。
この記事の内容を動画で見たい人はこちらをご覧下さい。
また、私が買いを入れるポイントについて具体的に解説した動画もアップしましたので良かったらご覧下さい。
もくじ
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私が5分足チャートにこだわる理由
この記事を読んでいる方も、上の動画を見てくれた方も、何分足チャートを使っていますか。
恐らく様々な分足チャートを使っているものと思われますが、多くは5分足チャート、次いで3分足チャートといったところだと思います。では、それを使っている理由は何でしょうか。
色んな足に色んな理由があるとは思います。
しかし5分足チャートを使っている人はどうでしょうか。私と同じ理由の人が多いと思います。
最初から5分足チャートの設定になっていたから
私が5分足チャートを使っている理由はこれです。証券会社のトレードツールの分足チャートは5分足チャートになっていることが多いです。そしてそれをそのまま使っている人が多いのです。
また、人は慣れてくると他のものを使おうとしなくなります。
それゆえ、特に意識せずとも自然に5分足チャートに慣れてしまったという人が多いのです。
5分足チャートを使っている人が多いならば
使っている人が多ければそこに優位性がなく、むしろ1分足、3分足チャートを使いこなした方が優位性を高めることが出来るのではないか。こういった意見もわかります。納得も出来ます。
しかしこういう考え方も出来ませんか。
5分足チャートを使っている人が多いのであれば、その5分足チャートにこそ最も大衆心理が表れる、と。
私が5分足チャートにこだわる理由はまさにそれです。
確かに周りが使っていない足を使うことで大きな気付きが得られる可能性もあると思います。
しかし、私はデイトレードに関して言えば心理面からくる需給が最も大事だと考えています。ならば多くの人の感情、心理が出てくるであろう5分足チャートを極めにいくことが最も合理的ということです。
本などに出てくるチャートも5分足チャートが多いですからね。
5分足チャートを使ってチャートを学んだ人が多ければ多いほど、当然これもまた大衆心理となって出てくるわけです。これは考え方を逆転させるイメージです。
少し性格が悪いようにも見えますが、「多くの人が使っているから使える」のではなく、「多くの人が使ってるからこそ騙しやすい」と考える投機家が出てくるのは自然です。
そうして大衆心理を狩る動きが出た時、大衆はどのような心理になり、いつどうやってパニックを起こすのか。そういった部分に考えを巡らせることで使えるという意味です。
1つ例を挙げるならば、デッドクロスは売りとよく言われますね。
ならば5分足チャートの本で学んだ人たちはデッドクロスをしそうな時、もしくはデッドクロスした瞬間に慌てて売ってくるケースが多くなるのは自然な流れかと思います。
ならば、わざとデッドクロスをさせて売りを誘ってくる人が出てくるのも予想出来ます。
そうすると、デッドクロスした直後、その下で拾ってあげれば売りたい大衆の売りは吸収され、戻りも入りやすくなるという考え方になります。
裏を取りにいって裏の裏をかかれるケースももちろんあります。
しかしやはり株は、デイトレは人の行く裏にこそ道があるものだとよく思わされます。
私はこのような使い方でずっと5分足チャートを使っています。
テクニカル分析・チャートは無意味か
チャートを利用したテクニカル分析は全て後付けであり、無意味という論調もあります。
確かに一理あります。例に挙げたデッドクロスに関しましても様々なパターンがあります。
1番パターンとします。
この1番チャートはデッドクロスしそうになっても25本線が支持線となって跳ね返したパターンです。ここから何かを無理やり解説するならば、「25本線はサポートラインになりやすくリバウンドしやすい」と言えますよね。
次です。
2番チャートとします。
これは先ほどの例です。デッドクロスしたところに慌てた売りが出たので、それを拾ったら即戻してくれるというものであり、私がよく狙うチャートパターンになります。
しかしデッドクロスする前を見れば、結局1番も2番も変わらないのです。
もう1つです。
3番チャートとします。
デッドクロスしたところを買いにくる人もおらず、そのまま下がるパターンです。
少し当日のチャートを探しただけでも1番チャート、2番チャート、3番チャート全てのパターンが簡単に見つかると思います。つまり直前の情報からその後どうなるか。
これに関しては想像出来ず、予想すること自体が無意味。
テクニカルは無意味派の意見はこれです。確かに一理あると言わざるを得ませんよね。
テクニカル分析・チャートは無駄ではない
私はそれでも無意味ではない、無駄ではないと強く反論します。
なぜなら多くの人・・・と言いますか、デイトレーダーは9割以上、ほとんどの人がチャートを使っています。見ています。そしてそれを判断材料にしています。
確かに長い目で見ればテクニカルは無意味という意見の方が正しい可能性もあります。
しかし、何か突発的な動きがあった時、人は必ずチャートを確認します。
ならば、大衆心理が好きなチャートパターン、大衆心理がパニックに陥りやすいチャートパターンをそれぞれ覚えておけば、短い時間軸のデイトレードに役立たないはずがないのです。
ポイントは多くの人が好むチャートの形、嫌うチャートの形を覚えておくということです。
そういう意味では確かに私もチャートそのもので判断をしているわけではないので、無意味派の意見に一歩寄ってしまっているのかも知れません。しかし使えます、確実に使えます。
株価を読もうとするのではなく、人の心理を読むためには最高のツールです。そして大衆心理を読むこと、それはすなわち株価を読むことに直結します。やはりテクニカルは無意味ではないのです。
チャートは複合要素で考えるべき
以上のことから、チャートは株価を直接的に読むというより、大衆心理を読み、結果的に株価を読むという間接的な読みの方に私は向いていると思います。
そもそも株価を読もうということ自体がおこがましいとも思うのです。
「板は心の見せあい」と動画で話したこともあります。板読みデイトレードに関しても、結局のところ板を見て株価を読むのではなく板を見ることで人がどんな感情を抱くかを想像します。
動画は【板読み・歩み値攻略完全版】です。
そしてその感情を持った人がどのような行動を取るか考えるわけです。
そうして導き出された答えから自分が取るべき行動を考えることになります。
ならば、裏付けは多ければ多い方がいいですよね。
「Aさんがあなたのこと好きだって」
こう言われても簡単に信用は出来ませんよね。しかし、他の人からも同様に言われたり、Aさんのそれまでの言動を思い返してみることで、自分のことを好きかも知れないという何かが見付かるかも知れない。
複数見つかれば見つかるほどAさんが本当に自分のことを好きな可能性と言いますか、自信が持てますよね。
同じようなものです。チャートで見て「いけそう」と思ったら板を見る。板を見てダメそうならば見送り、板を見てもいけると思ったのならそこで買う。
こういう考え方をすることで勝率はかなり高めることが出来ます。
使えるチャートの有効期限は短い
チャートは心理読みと言いましたが、書籍等ではそういうのを求められていないようです。明確なパターンを表記し、このパターンは上、このパターンは下というものを多くの人が求めがちです。
しかしそれを求めることは間違いにも近いです。
結局形で見てしまえば上記3パターンのように、そこまで似た形であってもその先はマチマチ。しかも旬なチャートパターンが出てきても、多くの人が使えばすぐに使えなくなります。
パターン化して勝ち続けられるほど甘い世界ではないと誰もが知っているはずなのです。
それでもどうしても形をパターン化してしまいがちです。
旬なテーマが常に変わるように、旬なチャートも変わり続けます。
しかしそんな中で、人間の持つ欲望や恐怖というものは不変なのです。
だからこそこの心理を読めるようになれば、時代時代で使えなくなるような戦略ではなく、常に使えるものになりやすいです。私はそういう意味もあり、自分の著書にチャート画は載せていないのです。
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私が使っているチャートパターン
ここまでチャートは形ではなく、心理を重視すると書いてきました。
しかし私も2パターンほど、チャートの形を重視することがあります。
1つ目は大陰線の2本理論、4本理論という偶数理論です。
大きめの陰線が突如出現したら、2本目にも同じくらいの長さの大陰線が出やすいというものです。そしてここで反発が起こってもあまり大きなものにはなりにくく、スキャルピング気味に狙います。
そして次に3本目として同じくらいの陰線が出たなら、4本目も出るという理論です。
大陰線は同じくらいの長さで偶数本数出やすいというものですね。
上記チャートは5本出てしまっているのですが、私は3本目が出そうになったタイミングで長さを大体で測り、4本目が出たらこのくらいという位置に買い指値を入れ、最安値で購入することに成功しました。
そして4本目の陰線が出たタイプは戻りがあれば大きくなりやすくもあります。
私は次の大陽線は全て粘って取りました。
これは滅多に出ないタイプですが、出現すれば狙いにいっています。
隠された5分足チャート攻略法
こちらは面白いですよ。そして自信もあります。冒頭動画の中でも話しているので良かったらあわせてご覧下さい。
概要を先に書きます。
- 1本大きい(長い)陰線が出るor下落基調の銘柄を見付ける
- 新しいローソクに変わる(1の位が0か5の時間)
- 5分のうちの早い段階に2本目として同じ長さの位置まで到達する(ここで買う)
- 下髭陰線に変わる(ここで売る)
- 終わってみれば大きめな陰線(下髭があった事実が隠れる)
見てみましょう。
3番の図からいきます。
下落基調の中で1本大きめの陰線が出ました。その後もう1本下髭陰線をつけていますね。
そして時間も注目して下さい。まだ新しいローソクに変わって1分20秒です。にも関わらず1本目の陰線に近い長さまで陰線が成長しています。一見ものすごく弱いです。
しかしもしも1本目の陰線が結果的に一番大きくなるならば、残り3分40秒の間のリスクは極端に低くなるという考え方も出来ます。
1分36秒後、綺麗な綺麗な下髭陰線になりました。100株で12000円の利益ですね。
ではその後どうなったでしょうか。
3番のチャートの使い回してはありませんよ。時間を確認してみて下さい。
さらに1分が経過すると大きめの陰線に戻ってきました。
そして50分になると次のローソクへ移ります。
多少は髭になったものの、私の攻略法がほぼほぼ隠されてますよね。完全に隠されるケースも実は多いのです。そう、終わってみれば大陰線なので、下髭になったことが後からでは見えないのです。
もちろん歩み値等ではわかります。
しかしテクニカル分析をしてる上では気付きようもないのです。
ゆえにこの戦略はずっと長いこと使っていますが、今でも優位性があり、問題なく取れています。
恐らくはそういった優位性を取るために1分足チャート、3分足チャート、もしくは15分足チャートのような上位足も組み合わせて使っているという人もいると思います。
しかしずっとパソコンの前にいられるデイトレーダーであれば、5分足チャート1つだけでもこういう使い方をすることにより、後から見ただけでは誰も気付けないような優位性のある戦略を見付け、取ることも可能ということです。可能性はいくらでも広がりますね。
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もちろんここも様々な要素を組み合わせることでさらに勝率は高まっていきます。板読み、それもフル板を使った買い指値の決め方はこちらの動画をご覧下さい。
まとめ
デイトレードをする上では、無意味と言われているものも、使い方1つでとんでもなく有効なツールに早変わりすることがあります。どんなものも使う人次第という部分もあると思います。
必死になって知識と経験を積み、使えるものはとことん使い、そして使えなくなったと思えば潔く認め、受け入れ、新たなパターンを探す。その柔軟な思考で変化、進化を続けること。
それこそデイトレで勝ち続けるための秘訣だと私は考えています。
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