イナゴは一時の利益、学ぶは一生の利益

そうです、聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥という諺をもじったものです。イナゴトレードというのは有名人が買いを示唆した銘柄に乗り、一緒に利益を出す行動です。

その指示を出す人のことを殿様イナゴと言います。

しかし殿様イナゴの示唆した銘柄が全て上がるというわけでもなく、仮に上がったとしても短命ですぐに下落してしまう場合もあるため、イナゴ界は常に戦々恐々といった雰囲気です。

イナゴトレードについて詳しくはこちらをご覧下さい。

イナゴは一時の利益

イナゴトレードにも生態系があることは上記記事からも理解いただけたと思います。

イナゴトレードだと、言ってしまえば「手っ取り早く利益を出す」ことに長けているため、目先の利益欲しさに多くのイナゴたちがその銘柄に群がり、飛び付いていきます。

しかし残念ながらその多くが養分イナゴというイナゴになってしまいます。

そもそも、この養分イナゴがたくさんいるからこそ、世の中にイナゴトレードというものが有効なトレード手法として生き残っていることになるわけです。ここは重要なポイントです。

つまり、株やデイトレの上手、下手とは全く別の要素として、イナゴトレードの適正があるかないか、また、他の養分イナゴよりも速度で勝る環境、自信があるかないか。

これらが勝敗を分ける部分になります。

イナゴの世界も甘くない

イナゴトレードのことを否定するつもりも肯定するつもりもありません。

あくまで事実のみを記載しているつもりです。

イナゴトレードに興味を持つきっかけの多くは、「デイトレでうまく勝てないから」です。

自分の力でうまくいかないから、上手な人の考えを真似しちゃおうという魂胆ですね。

ハッキリ言ってそんな考え方でイナゴトレード界に参入したところで、最も最下層である養分イナゴの中でも、最下層に位置するようなイナゴになってしまうのは目に見えています。

イナゴの世界にもプロがいるのです。

インターネット速度から何まで多くの環境を備えたプロがいるのです。

私の弟は一時、イナゴで億にも届く利益を出しましたが、有名人のツイートを自動で感知して、パソコンで即座にポップアップするようなシステムを組むなど徹底していました。

そのようにイナゴを本気でしているプロたちに、速度で勝てますか？

もちろん速度で勝てないのであれば、違ったイナゴトレードのやり方もあるかと思います。

しかし・・・

あなたはそれでも勝ち続けることが、稼ぎ続けることが出来ると思いますか？

せっかくイナゴトレードの環境を完璧に整え、有名人である〇〇さんについているイナゴの中では最速、最強まで上り詰めても、その殿様イナゴの善し悪しで左右されてしまうのです。

そういう意味では、イナゴトレードというトレード手法、これは一時の利益という意味では大きなものになる可能性もありますが、一生ものと言える技術にはなかなかならないでしょう。

学ぶは一生の利益

繰り返しますが、イナゴトレードを否定などしません。

イマ現在、イナゴトレードをすることで利益が出ているのであれば、それはもっともっとやっていいと思います。あくまで一生ものにはなりにくいというお話です。

それに対して、自力で、誰の力も借りず、誰の意見も取り入れずとも安定して勝てるようになれば、それはまさに一生ものと言えます。

多少相場の変化があってもそれに対応出来るまでに成長していれば、外部要因で稼げなくなってしまうようなこともないので、安定という意味では最強になります。

学ぶ内容によってはコツコツ派、大勝負派どちらもあると思うので、何か制限されるようなこともありません。

イナゴトレードでイマまさにうまくいっているならば、是非うまくいっているうちに、同時に自力で勝つトレード力というものも磨いていきましょう。

自分で行うトレードと、イナゴで行うトレードを同時進行させることで新しく見えてくることもあるかも知れませんし、良い相乗効果が見込めるかも知れません。

デイトレは日銭を稼ぎ、スイングは財を築くものという格言がありますね。

自力でコツコツ稼ぎ、イナゴで財を築くという考え方をするのもいいでしょう。

ただ、殿様イナゴの発信内容でどんなに損をしても、それは全て自己責任です。他人のせいにしたくなる「気持ち」はわかりますが、実際に文句を言ってしまうようなら、初めからイナゴなどやめて下さい。

負けることは仕方ありません。勉強ですし成長への糧となります。

しかし、負けた上に誰かのせいにして文句を言っているような人は、永遠に負け組から抜け出せないと思います。投資は自己責任で、負けた時こそ成長のチャンスと捉えましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。私自身もイナゴトレードをしたことはありますが、まぁ皆様速い速い。インターネット速度なども最速にしましたが、結局プロには敵いませんでした。

世の中には色んなトレード手法がありますので、何がご自身に合うのか、色んなことを試してみて下さい。