今回はイナゴトレードといわれるものについて書いていきます。イナゴトレードとは、バッタの種類であるイナゴが稲穂に群がるように、魅力的な株銘柄に群がる様子を表した言い方です。
こうして出来上がる急騰チャートをイナゴタワーと呼びます。
私の弟は、このイナゴトレードをマスターしようと様々な努力をしていました。ではイナゴトレードの魅力などについて考えていきましょう。
イナゴトレードのコツとやり方について動画で知りたい方はこちらをご覧下さい。
もくじ
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イナゴトレーダーとは
イナゴ投資家とも言われます。主に材料株に短期売買目的で集まってくるトレーダー、投資家のことを言います。これは、デイトレードを行う上では鉄則のようなものであり、当然の行動と言えます。
なぜなら、動かない銘柄にはデイトレードをする価値がありませんし、動きが出ている銘柄を売買すれば超短期でのリカクが期待できます。ですから、イナゴという考え方はデイトレーダーなら無意識のうちに持っていると思います。
ただ、一般的に表現されるイナゴというのは「材料株」に群がるということらしいです。まぁ、この材料株という表現があまりに幅広いと思うので全てまとめてイナゴという考え方で私は問題ないかと思います。現在ではツイッターでの銘柄ツイートに群がるのが一番よく見る光景ですね。
有名なツイッターアカウントが証券コードと銘柄を書くと、それに反応して一斉に多くの人が買い上げます。それによって一気に上がったローソク足は火柱と言われます。
さらに連なって陽線が出現し、イナゴタワーの完成です。
また、既出ネタなどで買い煽りがされた場合などは即座に上げた分を戻す売りが出ます。
そのようなチャートは行って来いチャートと呼ばれます。
最も悲惨なのは上昇の起点となった価格さえ割り込む勢いで売られるケースです。
これはオーバーキルチャートと呼ばれます。
以前は秋にリカクしたいと考えて仕込む投資家のことを言っていたらしいですが、今は完全に買い煽りに群がっているトレーダーという意味で使われていますね。
イナゴタワーとは
イナゴタワーとは、材料株に群がったイナゴトレーダーによって形成されるチャートのことです。たわわに実った稲穂に群がってタワーのようになったイナゴのイメージですね。
つまり、最初にちょっとだけ上昇して、そこから一気にキリンの首にようにガガガっと上昇したチャートのことです。突然注目をされた感じで「急騰」という表現がこの上なくピッタリですね。
このイナゴタワーは上昇後、さらなるイナゴを集め、どこまでも昇っていくすごいチャートを描くこともありますが、タワーがすぐに崩れ、上昇前の位置まですぐに戻ってくるケースも非常に多いです。
前述のように行って来いチャートと言われるもので、このパターンをどこかタワーの途中で買ってしまうと、もうお話になりません。大損は覚悟しなければならないし、助け舟が全く出ないことも多いです。
そもそもどこかでN字波動の上昇をするのであれば大きな押し目で買わせてもらえるケースの方が少ないですからね。押しで買えたと思っている時、それは実は買わされているに過ぎないのです。
完全にハイリスクハイリターン投資ですので、よく考えてINする必要があります。
イナゴトレーダーの生態系とは
これはもう私が語る部分ではありません。私は世間で言われているようなイナゴトレードをするタイプではありませんので、生態系について詳しくは知ろうともしてませんでしたし、今後も同じだと思います。
しかし、この手の記事を書く上での責任という意味で、今調べたのですが、ハッキリ言ってけっこう面白かったです(笑)殿様イナゴとか高速イナゴ、養分イナゴ(笑)とか、何より共食いイナゴという表現がすごいなと思いました。
多分私がイナゴ化する時はいつも共食いイナゴ派ですね。共食いイナゴになり損ねて養分イナゴになることも多いです。
イナゴトレードのやり方とは
イナゴトレーダーは前述のように、おいしそうな稲穂(銘柄)に群がるトレーダーのことを言います。では、どのようにおいしい稲穂を見つけるか、ですね。
まず、王道と言いますか、本来はこうあるべきというイナゴについてです。
例えば節目の時間である11時や14時あたりは、東証適時開示でIRが出されることもよくあります。そのIRの内容を見て、欲しい!と思った投資家が集まります。
そしてその銘柄に多くの人が買いを入れることでイナゴタワーは出来上がります。
また、東証適時開示でなくとも、会社のホームページ上で業務提携や、新作の発表等がされる場合もあります。
こういう情報はまさに早い者勝ちで、先に知れる状況であればあるほど、生態系で言う殿様イナゴに近い位置にいられるということになりますね。
出来るだけ東証の情報だけでなく、会社独自のHPなど、情報源となるものは全て網羅しておくべきですね。更新が入ればRSS情報などで即座に察知出来るような設定が出来ます。
このような設定を数秒おきに取得する設定にしておけばかなり早い段階で察知出来ます。
ツイッターによる殿様イナゴ監視
ツイッターでは、殿様イナゴがたくさん生息しています。
もはや適時開示のIRや業務提携などの材料は必要なく、殿様イナゴが「この銘柄いいよ、買い!」と煽るだけで多くのイナゴが群がります。
そして素晴らしく綺麗なイナゴタワーを作り上げます。
ツイッター、タイムラインを一切見ないトレーダーからすれば、一瞬本当に何が何だかわからなくなってしまいます。
そこまで大した動きを見せていなかった銘柄が、突然噴き上げるのです。「え!?どうしたの?」とヤフーファイナンスや掲示板を見ても情報はありません。
一体なぜ上がったのか理解が出来ないのです。
私は、ツイッターイナゴに関しては否定的な立場ですが、イナゴタワーが出来た際、「なぜそうなったのか」を知ることが出来るか、出来ないかは大きいと思います。
そういう意味では、ツイッターのネット監視はしておいた方がいいかも知れませんね。
また、煽りがあったかどうかをチェックするにはヤフー検索の「リアルタイム」を使い、当該銘柄の証券コードや銘柄名でチェックしてみるといいでしょう。
こちらもまたツイートやプロフィール変更を察知する設定が出来ます。
イナゴトレードで食っていこうと考える人はここまで徹底して設定しています。
イナゴに活路を見出したいと思っているのであれば最低限ここまではやっておきましょう。
イナゴトレードのメリットとは
イナゴトレードのメリットは上記でも少し触れていますが、とにかく動きが出ますので、デイトレードとして超短期で利益を出すのに非常に適しています。早ければ買えた瞬間、遅くとも1分以内にはリカクする流れになりましょう。
しかも、参加者が大勢いるので、ほんの数秒、数十秒であっても、思わぬ利益が出せることもあります。また、スリルも満点ですから、ギャンブラー的思考を持っている人が脳内の快感を得るにはこの上ない方法だとも言えますね。
さらに、ツイッターの発信により出来るイナゴタワーは・・・
何十回かに1回という確率ではあるものの、そのままストップ高まで駆け上がるケースもあります。
そして翌日さらに上から始まるという最高のパターンも見たことがあります。
ですから、何度負けようと、チャレンジし続けることで、一発逆転的な勝ちを拾える可能性もあります。ただ、あくまで低確率ですので、頼るのはおすすめできません。
大切なのは、まず自力で勝てる力をつけること。そしてその上でツイッターイナゴ等も利用するのは当然アリだと思います。
察知速度、そして行動速度を上げ、初動でキャッチ出来るようになればそれは本来ないはずの必勝法にも近いものになりますからね。
イナゴトレードのデメリットとは
イナゴトレードのデメリットはもう、メリットに挙げたものをそのまま逆にしただけです。同じ要素のメリットとデメリットが共存しているということですね。
超短期、それも買った瞬間に損をしたり、ほんの数秒、数十秒で思わぬ含み損を抱えさせられる危険があります。しかも人間の特性上、含み損には耐えてしまう傾向があります。
材料に群がったつもりが大した材料でなく、行って来いチャートになってしまった場合は、オーバーキルチャートに発展し、さらなる損失につながる可能性も否めません。
この、ツイッターイナゴタワーにより出来てしまった行って来いチャートは本当にタチが悪いです。
なぜなら、皆本当にその株が欲しくて買ったわけではありません。単純に殿様イナゴがつぶやいたことで、短時間で利益を出したい!という思いで飛び付いたはずです。
ですから、ほとんどの人がさっさと売りたいわけです。
しかし、ロスカットは嫌だから耐えている。そんな人ばかりになります。そういう時の株価はほぼ上がることはありません。
少しでも上がろうものなら、抜け駆けして売る人も多いですからね。
行って来いチャートが完成してしまえば、動きもほとんどなくなってしまいます。あくまでイナゴトレードをするつもりで入ったのならば、イナゴたちが元気でいるうちに売買を完了させる必要があります。
どんなに失敗をしてしまっても、動いているうちに売る。それが出来ないのであれば最初からイナゴトレードはしないと決めておいた方がいいでしょう。
結局勝てるの?勝てないの?
何度も書いているように、株に正解はありません。ゆえに勝てる人もいるし、勝てない人もいるとしか言えません。なんだよ!と思わないで下さい。イナゴトレードで勝てるようになるためにはどうすればいいか。
そこを突き詰めて考えていけばいいのです。スキャルピングにはスキャルピングの、順張りには順張りの、逆張りには逆張りの有効な手段があるように(自分自身にとっての)、イナゴトレードにも有効な手段があるはずです。
どんな手法やアイディアも使い方次第では素晴らしいものになりますからね!
例えば誰よりも早くIRなどの材料を知れる環境を作っておき、インターネットの速度も最速で環境を整えておけば、イナゴの中で最速の動きをすることが出来ます。
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もちろんいつ出るかもわからない材料を待ち続けることが効率的と言えるかどうかは賛否あるでしょう。
それでもドンピシャで知り、すぐに買うことが出来れば初動をキャッチすることが出来るわけですから、これ以上なく勝ちやすい行動と言えます。
イナゴの特徴は、すぐにイナゴタワーが形成され、いったん押し目を作りやすいことです。
その特徴を利用して押し目待ちをするのも手ですし、中には果敢に空売りを入れてイナゴタワー崩壊で利益を出す人もいます。このように多くの人がオリジナルの戦法を使い戦っています。
共食いイナゴのようですが、イナゴタワーに群がり、騙されてしまう人の心理を追及して、その動きを食う狙いで動くやり方ももちろん有効な手段と言えましょう。
イナゴトレーダーの強味とは
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ツイッターイナゴにしても、掲示板イナゴにしても、勝つか負けるかはわかりません。それでもその株が「なぜ上がっているのか」「なぜ盛り上がっているのか」はわかります。
それは何も知らない人と比べて大きな強味です。
明確な材料が出た場合と比べて行って来いになる危険性なども理解出来ますからね。
ツイッターなどは調べればすぐにわかりますが、いくら調べても材料がなく、有名人の発言も見当たらないこともあります。躊躇していては乗り遅れるし判断が難しいところです。
そこで私は有料情報サイトの無料メルマガをよく利用しています。
無料で配信される銘柄情報は、受け取る人も多くいるのでほぼ確実に配信当日は活況になり、値動きがいつも以上に出ます。そうなった理由もハッキリわかるわけです。
ですから非常にやりやすく感じます。
ヤフーメールなどのフリーメールでも登録出来ますので、株用に専用フリーメールアドレスを取得して登録することをオススメします。
フリーメールで簡単に登録が出来、日々無料銘柄が送られてきますので、「上がる」ではなく、「動く」銘柄を簡単に見つけることに役立てて下さい。
※2022年6月14日、影響力が落ちてきたサイトと影響力が上がってきていると評判の無料メルマガサイトの入れ替えをし、よりデイトレをしやすい銘柄が配信されるようにしました。
また、人気の株の学校ドットコムが無料メルマガを開始しました。こちらは無料で株取引のスキル向上講座が見られます。トレード力を高めたい人は登録して内容を確認してみて下さい。
まとめ
イナゴトレーダーは2013年に信用取引の回転が無制限になったことで多く出てきたと言われています。また、ツイッターが普及していることも非常に大きいようです。
ツイッターイナゴについては別記事でもっと詳しく書いています。
ツイッターイナゴについてはこちらです。
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最後になりますが、イナゴタワーは、いつ突然どんな理由で出現するかわかりません。
前述のように、そんな時、きちんとその理由がわかるだけで、イナゴトレーダーとしては十分有利になります。
すぐに終わってしまいそうなネタか、それともビッグIRであるのかを早く知ることは非常に大切になりますからね。
しかし、有料情報サイト等によるイナゴタワーだけは、さすがにそう簡単に情報漏れしませんから、把握は非常に困難になります。
ただ、そこまで登録する必要は私はないと思っています。今では無料情報も重宝する時代ですしね。
有料情報が必要かどうかという私の意見についてはこちらも参考にして下さい。
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お付き合いありがとうございました。