株式投資のデイトレードをする上で、複数の口座を開設すべきという話は以前に書きました。そして私のおすすめは楽天証券と松井証券ということも以前理由つきで書きました。
今回はその中でも松井証券を絶対に開設すべき理由を詳しく書きたいと思います。
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ストップ高・ストップ安の比例配分ルール
デイトレードであっても株をやっているとストップ高でも買いたいと思ったり、ストップ安に捕まってしまって売りたくても売れなくなってしまうことがあると思います。
祈るような思いで成行売りを出したものの、結局売れずに翌朝ギャップダウンしてしまった。
このようなつらい経験をしたことがある人は多いと思います。
私も17年間デイトレードに携わってきましたので、このような経験は何度も何度もあります。
楽天証券をメインで使っていた頃は、何株捕まっていようか、何時に注文を出そうが、それこそ2日連続ストップ安となり前日のうちに成行売り注文を出そうが一度も比例配分で売れたことがありません。
本当に売れる人はいるのだろうか・・・そう思ったほどです。
この比例配分のルールは証券会社ごとに違い、明確に「早い者順」と書いているところもあれば、明示していないところもあります。
松井証券はここをきちんと明示してくれています。
松井証券の比例配分ルール
比例配分はまず東証のルールに則り、各証券会社に割り当てられます。そして証券会社ごとのルールで顧客に振り分けられることになります。
各証券会社からの注文数に応じてまずは東証から証券会社に権利が行きます。
ここから先のルールが松井証券は明確化されているということです。
2013年11月11日以降、「早い者順」ではなく、「数量順」に変わりました。
これでは「金持ち優遇」ではないかという不満も当初持ちましたが、そうとも言い切れませんでした。いや、むしろ資金が小さい人にとっては悪くない制度ではと思えるようになったのです。
その理由はもう1つ、現物ルールの方にあります。
注目すべきはこの一文です。
注文の値段・執行条件について、次の優先順位でグループ分けを行い、お客様ごとに最低単位ずつ配分します。
まず、優先順位のグループ分けがあり、「最良執行」を選んだグループが最優先となります。これは現物でのみ注文出来るので、現物を持っている人の方が比例配分に当たりやすくなります。
そしてお客様ごとに最低単位ずつ配分しますと書いてあります。
つまり、最良執行で1000株注文してる人と最良執行で100株注文している人がいれば、1000株注文している人の方が優先されますが、その人の100株が売れた後は100株注文している人の方が先に売れることになります。
また、最良執行以外で2000株注文している人がいても、最良執行で100株注文している人の方が先に当たると考えて良いはずです。
これが時間は関係なく順番が決まるため、14:59:50の注文でも大丈夫なのです。
私はこのルールを知って以降、松井証券でストップ安に捕まっても100株は逃がしてもらえるケースがすごく多くなりました。
ストップ安で捕まってしまうと翌朝大きくギャップダウンとなり、大損に発展してしまうケースも多いですよね。ですから100株でも売れることは本当にありがたいことです。
100株のみ捕まってる場合は全部逃げられるということも多いのでメンタルの安定にもつながりますね。
ストップ高狙い撃ちにも応用可能
以前、北海道に住むトレーダーさんにストップ高比例配分を狙った手法をお聞きしました。
なるほど、と思いつつも使ってきませんでしたが、先日デイトレーダーシンジさんが比例配分狙った方がいいのかなぁと話しているのを聞き、北海道のYさんのことを思い出しました。
せっかくだから試してみようと4594ブライトパスバイオのストップ高に買いを入れてみました。
松井証券の比例配分ルールならいけると思ったからです。
※このやり方は銘柄や場面によって非常に危険なので注意して下さい
- 材料が強力
- 単なる仕手株ではない
- 日足が高過ぎない
少なくともこのあたりは最低限注意して下さい。何が危険かと言うと、ストップ高の比例配分を狙って買いが集まったところに売り爆弾を落としてくるケースがあるのです。
ですから「絶対に剥がれない」と確信が持てる時だけにするべきです。
また、念には念を入れて15時ギリギリでの注文にした方が良いでしょう。
4594ブライトパスバイオの流れ
11月4日(金)に124円でストップ高となっていました。比例配分狙いの買いを入れるのもバカバカしく思えてしまうほどの売り買いの倍率でした。
記憶が完全ではありませんが、寄らずストップ高となっており、60万株程度の売りに対して2000万株以上の成り買いがありました。
そこに私はロットを上げて14:59:50に並んでみたのです。もちろん現物、最良執行です。
するとなんと100株だけ約定したのです。
これはすごい・・・。
素直にそう思いました。
そして11月7日(月)も寄らずストップ高となりました。これは朝の段階では売り1に対して買いが2程度だったので、さほど強いものにはならないと感じていました。
しかし寄らずストップ高となれば4倍ルール適用ということもあり、強引にそうさせてくる可能性も十分と思いました。
実際徐々に買いは増え、売りは減っていきました。
そして大引け間際には前週金曜日のような光景に。
これまたとんでもない倍率になっています。そこで怖いけれど、再度ロットを大きめにして14:59:50に最良執行で買い注文を入れてみました。
(これだけ上がっている株でやるのは今後はやめようと思います・・・。)
その結果はやはりまた100株の約定でした。やはり松井証券なら100株約定という可能性は大いにあると感じました。
これはやり方次第ではストップ安で逃げやすいというだけでなく、利益の方でも狙えるのではないか。
そう思うに十分な今回の結果だったと思います。
4日時点で買えていたものとあわせ200株となりました。
松井証券の場合、夜間PTSは現在17時から注文が出来ます。私と同様の狙いが多かったのか、17時前に280円まで跳ね上がった株価は17時頃から一気に崩れました。
このようなスクリーンショットを撮っているうちにさらに下がってしまい、結局私が売ったのは244.4円でした。その後210円割れまでいき、また230円を超えるなど乱高下していました。
このようにストップ高比例配分狙いから夜間PTSでリカクという狙いは今後も出来ると感じました。
このトレードでの利益は約2万円です。
人によってこれを効率的と感じるか、労力に見合わないと感じるかは違うと思います。
私は14:59:50に注文を入れ、17時のPTSで売る作業でコツコツ取れるのであれば続ける価値はあると思いました。もちろん先述のように細心の注意を払う必要はありますが。
まとめ
第一に松井証券ならば仮にストップ安に捕まってしまっても最低100株は逃げられることが多く、他の証券会社よりも傷が緩和されやすいのはとても魅力的です。
また、ストップ高の比例配分を狙い撃ちしたトレードも可能(絶対に注意は必要)です。
たったこれだけ・・・ではなく、これが明確にわかっているだけでもアドバンテージはものすごく多くなります。相場は毎日あるわけですからね。
デイトレードをするならば楽天証券と松井証券の開設は必須と書いてきました。
今回の記事で松井証券の重要さ、有利さがさらにわかっていただけたと思います。
松井証券はつい先日、一日信用取引の手数料・金利ともに無料となったばかりです。
さらに有利になった松井証券でより良いトレードを楽しんで下さい。