新NISAの話題は毎日どこかで見られるようにかなり浸透してきているように思います。しかし新NISAってどういうものかと聞かれた時、正しい回答が出来るでしょうか。
「よくわからないけど株で儲かるって話でしょ」くらいの知識で始めている人も多そうです。
確かにテレビでも、CMでも、YouTube等でも新NISAやるべき、やらなきゃ損という流れです。
私も新NISAを始めています。ですが、過度に期待はしていませんし、当然のことながら絶対儲かるとは思っていません。ある理由、目的を持って新NISAを始めた形です。
18年間株式市場にいて、17年間はデイトレードというスタイルで勝ち続けてきましたが、株は上がるだけではなく、下がることも、時にとんでもなく暴落することもあります。
新NISAであってもそのような地合い、相場になったら大損リスクがあります。
新NISAに忖度することなく丁寧に解説しますので正しい知識を身に付けて下さい。
もくじ
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新NISA制度とはどういうものか
新NISAってすごいらしい。そんな話題が多いわけですが、新NISA前から株式投資をしていた人からすれば意見は真っ二つになるはずです。まずそれまで勝ち続けてきた人はどうでしょうか。
これはすごい!っと思うはずです。株式投資は利益が出ると20.315%の税金がかかります。
500万円の利益が出ても100万円強の税金が引かれてしまうわけです。この100万円強の税金が非課税になり、そのまま500万円儲かるわけですから確かにすごい制度だと言えます。
まぁ、勝ち続けている人の中にはグレーゾーンの手段によって税金を・・・この話はやめておきましょうか。
対して株で負けている人はどうでしょうか。株で負けている人は当然株の利益にかかる税金はありません。また、株で負けたから、マイナスが出たからと言って他部分の税金が安くなることもありません。
株の税金は申告分離課税と言って他と独立して考えられているからです。
ですから元から株をやっていて負けている人からすると特に魅力を感じない制度となります。
では、この両者が新NISA制度を使い、同じような結果が得られた場合どうなるでしょうか。
勝ちは天国、負けは何もなし
勝った人は税金がかからないのでまさに天国です。500万円の利益ならそのまま500万円もらえます。
しかし負けてる人はどうでしょうか。天国に対して地獄などと言うつもりはありませんが、この場合は何の恩恵もありません。普通に株式投資で負けることと同じなのです。
通常の株式投資で100万円負けてしまった人も、新NISAで100万円負けてしまった人も同じマイナス100万円であり、何の救済措置もありません。終わりです。
どうでしょうか。
新NISAって本当にすごい制度なのでしょうか。
正しい評価はどちらなのでしょうか。このジャッジはどこですればいいと思いますか。
私が思うに、株で勝てる可能性はどのくらいあるのか。ここでジャッジが決まるのではないでしょうか。
勝てる人にとっては天国とも言えるような制度、負ける人にとっては何の意味もない制度です。ただ人間は自分が得してない中で他人が得することをとても嫌います。そうですよね。
ただでさえ他人が儲かることを許せないのに、もし自分がマイナスを出していたらその思いはなおさらでしょう。そう考えると少々この新NISA制度にも危うさを感じます。
新NISA制度を場合分けしてみる
新NISA制度をやる、やらないなど場合分けしてみましょう。
- 新NISAを使って勝つ人
- 新NISAを使って負ける人
- 新NISAは怪しいと思って投資をしない人
大きく分ければこの3パターンになりますね。
1番の場合は当然恩恵を受けますし、利益の大きさに関わらずそれなりに新NISAをやって良かったと思うことでしょう。
しかし2番の人はどうでしょうか。
新NISAきっかけで株の世界に足を踏み入れたのに損をしたら恨み節の1つや2つ言いたくもなりますよね。
投資は自己責任が鉄則なので本当はそういうのはいけないのですが、そもそも新NISAすごいですよ!なんていう話題が大きくならなければ乗せられることもなかったのに!
そんな思いは消えないことでしょう。
また、自分は損したのに全体で見ると利益が出てるような流れでしょうから格差は自然と広がってしまいます。全体的に株高の流れともなればインフレも加速する恐れがあります。
気持ちの問題だけでなく、実際にお金の面でも差が出てしまうわけです。
最後は3番です。この場合、得もしなければ損もしないわけですが、やはりテレビなどでは新NISAで利益が出た人にスポットを当てた番組も出てくることでしょう。
新NISAは言わば国策ですから、政府としてもこれからどんどん勧めたいと思ってるはずですからね。
自分は関係ない、でも周りが儲かってる、自分はこんなに頑張ってるのに楽して儲けている人がいる。少しひねくれて考え過ぎかも知れませんが、このような気持ちになる人もいると思います。
株は勝てるのか
もし株が勝てるものであれば2番、3番の気持ちになることは避けられます。
しかし・・・個別株投資で勝つのは非常に難しいです。長い目で見れば全体的に株は上がるものとして考えられています。しかし自分が買った銘柄だけ下がるなんてこともしばしばあります。
また、最終的に上がるとしても目先株価が急落してしまえば慌てて手放したくもなります。
そうやって人は自分で損する道を選んでしまうようになっています。
不思議なものですが、本能に従って動くと必ずと言っていいほど損するようになっているのです。
SNS等に目を向けてみると確かに大きく勝って財を築いた人たちも目にします。しかしそれはほんの一握りの成功者たちです。少し考えてみて欲しいのです。
勝ったら誰かに見てもらいたい、褒めて欲しいと思って書き込むこともあるでしょう。
でも、負けた場合はどうですか。それまで勝っていた人がちょっと負けたから愚痴のように負け報告をするのではなく、本当に負け続きで気持ちが滅入ってしまうような人の話です。
果たしてSNSで毎日のように負け報告などするでしょうか。
普通に考えてしませんよね。最後、株をやめる時も黙ってフェードアウトが基本線です。
成功者に見る華々しさの陰で散っていった思いもあるということです。
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新NISAはその性質からデイトレードには適さないわけですが、特にこのデイトレードというスタイルは9割が退場する世界とも言われています。1割しか勝ち残れない世界と言われているのです。
時間軸が伸びても個別株の難易度は変わらず高いままですからね。
多くの人が揃って笑える世界とはとても言えません。
私は決して「株は勝てるもの」とは言えません。むしろ個別株だと負ける人の方が多いと思います。このあたりのリスクについては必ず覚えておいて下さい。
確かに個別株の方が夢はあります。大きく勝てる可能性もあります。ただそれは同時にリスクも大きくなるということ、忘れないで下さい。
結局投資信託が正解なのか
個別株投資がそんなに難しいのであれば結局投資信託が正義なのか。
新NISAを使った特に人気の投資信託はeMAXIS SLIM全世界株式、いわゆるオルカンとS&P500です。オルカンは米国株を中心とした世界株式に分散投資しているものです。
そしてS&P500は米国主要株に投資した投資信託になります。
どちらも米国株が大暴落すればマイナスになるわけですから、これもやはりノーリスクではありません。
ただ、米国株もリーマンショック、コロナショックなど、ところどころでは暴落があるものの10年以上の長いスパンで見ればほぼほぼ綺麗な右肩上がりとなっています。
そのためにこの2つに関しては大きなリスクにはならないという見方が一般的です。
もちろん私もそのように考え、私もこの2つに投資を決めました。
また、私の考え方は儲けようというものとは違います。
私も周りと同じように人間であり、同じような感情を持っています。つまり、自分が儲からない中で周りだけ儲かるのは嫌だ、見過ごせないという気持ちがあるということです。
なら、リターンは小さくとも、リスクを最小限にしたこの投資信託がベストという結論になったのです。
また、リターンは小さくともと書きましたが、この新NISA、投資信託には複利の効果があります。長く持ち続けていれば利益となる時の額も年々増えていきます。
最初は微々たる利益でも10年、20年先を見据えた場合、大きな利益に成長する可能性もあります。
そこまで夢は見ずとも、周りが儲かるとしたらその平均値くらいは儲かるだろうという考え方が出来るのも魅力です。
では、損をしたらどうするのか。
これも問題ないと思っています。確かに損はしたくないです。しかしもしこの2つの商品が10年で値下がりするような状況ならきっと個別株は壊滅的に下がっているはずです。
つまり自分で個別株を選んでいたらもっと大損になっている可能性高いです。
また、10年で世界株が値下がりするのであればそれはもはや世紀の大不況。きっとデフレになっていて1円あたりの価値も高まっているでしょうから新NISAに回さなかった部分のお金の価値が勝手に高まるはずです。
簡単に言えば赤い信号皆で渡れば怖くない理論に近いですが、新NISAでオルカン、S&P500を買っておけば置いてかれることだけはないということです。
ならばマイナスになるリスクが少しあってもこの2つを買うのでいい、そう決めました。
新NISAを始めるなら
デイトレードを始める場合は松井証券、楽天証券の2社が特に人気で、SBI証券がそれに次ぐ形です。
しかし新NISAとなると完全なる2強状態であり、どちらかを選ぶ人が圧倒的に多いです。
それはSBI証券と楽天証券です。私はSBI証券、妻は楽天証券で新NISA口座を開きました。新NISA口座は1か所でしか開けません。移行には手続きが必要ですから決める時は慎重に決めて下さい。
これをきっかけに株式投資やデイトレードを始めるのであれば松井証券、楽天証券、SBI証券全てを開設した上で新NISA口座をSBI証券、楽天証券から選べばいいと思います。
口座開設は以下のリンクをご活用下さい。
まとめ
新NISAに関すること、18年の株式投資経験者という目線から書いてきました。勝つことの難しさ、そして時には簡単に負けてしまう世界だからこそリスク面についてもしっかり知っておいて欲しいと思います。
初めての新NISAや株の信用取引についての記事も書いていますので良かったら参考にして下さい。
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