今回は、デイトレにおいて粘る意味、理由を探し始めた時、その時はすでに死んでいるというお話です。これから書く内容は恐らく多くの人が通ってきた道だと思います。
私自身もコツコツドカンが直らない時、かなり同じことをしました。
もくじ
困った時のヤフーファイナンス
この見出しを見ただけでピンときた方は、恐らくコツコツドカンの常連さんでしょう。
デイトレというのは、「デイ」という言葉の通り、日計りトレードです。
その日の騰落率がマイナスであっても、利益が出せるというのが大きなメリットとなるわけですが、逆に大幅高する銘柄でもデイトレ組は損をするリスクがあるわけです。
ですが、パソコンの前に張り付いて状況を見られるだけでも大きなアドバンテージです。
さらに言えば、自分が買ったところより高く売れれば良いだけなので、例えば11時に売った場合
- その日の11時以降の株価
- 明日の株価
- 1週間後の株価
これらに全く関心を示す必要がないのです。これも大きなメリットのはずです。
しかし・・・
この3つのことに関心を示す時が必ず来ます。
予定外の下落で大きな方向転換
- デイトレのつもりで購入
- 思惑と違って下落
- 仕方なくナンピン
- さらなる下落で冷静さを失う
- 無限ナンピンへ突入
- 昼休み(オーバーランチ)
- 後場は戻ることを祈って見てるだけ
- そのまま持ち越し
- 塩漬け
さぁ、いかがでしょうか。思い当たる節はありませんか?
最初からスイング、中長期目当てで購入しているのであれば問題ありません。先に買うべき理由を見つけ、納得出来るからこそ買ったわけですからね。値下がりしても許容範囲内でしょう。
しかし、デイトレのつもりで買ったのであれば別です。
すぐに上がると思って購入したはずが、思惑と違って下げたのです。
いきなり予想を外しているわけです。そこから先は自分の「読み違い」の責任を逃れるためにナンピンをして助かろうという行動になります。そして重要なのは6番です。
含み損でどんよりした気分の中、お昼ごはんは喉を通りません。
食欲がない=やることがない
と、いうことで取る行動は・・・そう!
ヤフーファイナンス掲示板を見る
これですね。ここで何をするか思い出してみて下さい。
持ち続ける理由探し
大きな下落をした掲示板ではかなりの買い煽り、売り煽り、冷やかしが飛び交っていることでしょう。
もちろん、大幅安となっていれば「ざまぁ」「バカだな」というものが多いでしょう。
そんな中に1つでも、「この材料で売るやつの方がバカ」「ガチホで問題ない」「売ってるやつかわいそう」といった類の投稿があれば、そこにすがろうとします。
「そうだよね!材料いいよね。上がるはずよね」
気付けばこの思考回路です。当然後場に売ることなんてありません。
さらに持ち越して持ち越して気付けば塩漬けです。
こんな流れを繰り返している、そう思い当たるのであれば、そこでもう一度自分で問うてみて下さい。
「この銘柄を買った理由は?」
そう、「デイトレでちょっとした値幅を取りたかった」だけに過ぎないはずです。
持ち越すこと、持ち続けること、塩漬けすることになった「理由」は所詮後付けであり、そんな理由で助かったところで、遠からぬ将来必ず退場クラスの大負けを喰らいます。
大切なのは必然の勝ちを続けることであり、偶然の勝ちはむしろ害でしかありません。
悪手であるにも関わらず、その時助かってしまったり、逆転の大勝ちでも経験してしまえば、長いことその幻影が頭から離れなくなってしまい、毎回その助かるイメージでお祈りしてしまいます。
そう、悪手で含み損を作った自覚がある場合、助からない方が良いのです。
助かってしまうことで、悪手を続ける思考に流れる可能性は大きいわけですからね。
ならば、助からないように、自分できちんと断ち切ることが大切になります。
私自身もいきなりスパッと切るようなカッコイイことは出来ませんでした。うじうじと長いことホールド理由を探し、普段見ることのないヤフーファイナンスをずっと見ていました。
ですから、まずは最低限出来ることとして、持ち越しを禁止にしました。
ロスカットが出来ないことを自覚していたので、せめて時間制限をつける必要があると思いました。ロスカットをしない=損失の先送りに過ぎません。その先送り出来るリミットをつけたのです。
これの効果はてき面で、どんなにつらい負けがあっても、翌日に思考をリセットすることが段々出来るようになっていきました。
デイトレの機会損失
本当の意味での機会損失とはまさにこのことです。
上記の流れになった時、あなたの思考回路はどうなっていますか?
私の場合、もうその銘柄のことしか考えられません。
少し戻れば「いけ!」と思いますし、下がればガッカリ。その中で他銘柄を見ることなどとても出来ません。
仮に見たとしても、正しい判断でINすることなどもちろん無理な話です。
では、その銘柄をスパッと諦めていたらどうでしょうか。
頭の中がスッキリと開放されているはずなので、視野は広くなります。そこで今度こそ判断を間違えなければ良いだけです。普段通りにトレードをすれば良いだけなのです。
少しのミスで頭の中がパニックになり、視野がグッと狭まってしまうものです。
そのミスから始まった悲劇に長く付き合うことより、さくっとミスを受け入れ、ロスカットし、クリアな気持ちで相場に向かい続けることこそ、コツコツドカンから開放される近道と言えます。
ロスカットしない=損失の先送りに過ぎないということを強く覚えていて下さい。
また、ロスカットしない=その価格で同じ株数を買うということと同じというのも強く覚えていて下さい。
含み損であるがゆえにロスカット出来ないという時、「自分はこの動きでこの値段でノーポジだった時、本当に今買うのだろうか」と考えてみましょう。
答えがYesならば粘り、Noならばロスカットが正解なのです。
デイトレはファインプレーを目指すトレード手法ではありません。
ミスをいかに少なくするかというトレードであることを忘れてはいけません。
まとめ
最後になりますが・・・
- 「デイトレのつもりで買うけど、下がったら持ち越してもいいな」
- 「スイングで欲しいから買い下がろう。でも上がっちゃったらデイトレとしてリカクしよう」
この2つは似ていますが、2番の気持ちの方を大切にして下さい。
デイトレにおいては、上がる、下がるより動きのある銘柄というのが重要になります。
注目が集まる銘柄ほどやりやすくもなるので、無料サイトのメルマガなどを活用したりするのも大いにありです。有料サイトになるとハードルは高くなります。
しかし無料で出来る努力は全て行い、勝ち組デイトレーダーを目指しましょう。
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