デイトレの勝敗は何によって左右されるものなのでしょうか。物凄く月並みなことを言ってしまえば、「メンタル」ですよね。多くのハウトゥー本やサイトでそう書いてあります。
実際私のサイトでもそのように書いてきました。
ですが、そのメンタルの詳しい内容に関して知らないことには対策も出来ません。
今回はメンタルについてもう少し踏み込んでみたいと思います。
勝ちたいor負けたくない
いきなり本題ですが、あなたはデイトレで勝ちたいのですか?それとも負けたくないのですか?
これ、面白いんですよ。私のような一般人の、凡人の思考の流れを書きましょう。
- 株で大儲けしたい(勝ちたい)
- 大儲けは難しいようだから生活費くらい稼ぎたい(勝ちたい)
- なんでこんなに損を・・・(負けたくない)
- こんなに慎重にやってるのに!(負けたくない)
- もう無理・・・(デイトレやりたくない)
いかがでしょうか。少しは思い当たる節もあるかと思います。
1番では、よくわかっていないため、無謀なリスクを取りがちです。言ってみればイナゴトレードのような急騰銘柄に飛び乗ったりするトレードが多くなることでしょう。
大きく上がった銘柄を見ると、どこまでも行く気がしてしまうわけです。
2番では、チャート等を勉強し、理屈で勝負に行く時期です。5本線が25本線に近付いてきたからそろそろ反発するだろうという感じで教科書通りのトレードを行いがちです。
この時もリスクは取っていくイメージですね。
負けたくない気持ちが先行する
勝とう勝とうとして打ちひしがれた人は、大体次に「負けたくない」という思考に流れます。そこで急騰銘柄の飛び乗りをやめ、安くなった銘柄を買う方向にシフトするのです。
順張りの方が夢があると言われているものの、日本人でデイトレをしている人の多くは逆張り派だと思います。9割が負け組と言われるデイトレ業界・・・逆張り派の負け率は実は高いと思います。
3番ではリスク回避の動きになります。そしてそれでも負けるので、4番でさらにリスク回避の動きをするようになります。ここでは、チャンスと思っても様子を見がちになります。
そしてどんどん負け率を高めていってしまうのです。
負けやすい心理と行動
「チャンス」と思った時、リスクを考えなければ即行動が出来ます。
しかしリスクを考えてしまうと人はいったん様子見に変わります。
- ここまで落ちたらチャンスだと思う
- 実際に落ちる
- リスクを考えて様子見にする
- 反発して上がるのを見て納得する
- 再度同じ価格まで落ちる
- 今度こそと思って買う
このパターンが物凄く増えてしまうのです。チャンスと思ったその時はシミュレーションになり、せっかくの機会を逃してしまいます。そして5番で再度同じ価格を見ます。
この時はもう周りの状況が変わってきているはずなのです。
それでもそこに目もくれず、先ほど逃したチャンスを今度こそはモノにしようと買ってしまうわけですね。
確かにここで反発すればダブルボトム(二番底)となり、チャートとしてはとても強いものになりますが、下回ってしまえば底抜けという最も弱気な状況が出来てしまいます。
これも逆張り派がコツコツドカンになりやすい理由でしょう。
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自信と疑心暗鬼の狭間で
いくら負け続けてきたとはいえ、それなりにデイトレを実践してきたわけなので自信を持っていることでしょう、元々デイトレーダーは自信家気質ですからね。
しかし負け続けてきたことで自分を信じ切ってあげられない。
そんな狭間での葛藤が上記の流れを生み出してしまうわけです。本当に面白いと言いますか、不思議と言いますか、世の中うまく出来てるなぁというところなのです。
怖いもの知らずな1番、2番ではリスクを取るから負けてしまいます。
怖さを知った3番、4番はリスクを取れないから負けてしまいます。
本当によく出来ていますよね。ですがこれらのバランスを取ろうとしない方がいいです。そうすると中途半端になってしまいますからね。バランスではなく融合です。
今一度よく考えてみて、現在はサラリーマンや自営など、定職があるので大儲けすることを考えたいんだという人は、1番の戦術を、もう少し慎重さを持って行いましょう。
コツコツと稼ぐことでデイトレを仕事にしたいんだ。そういう人は3番、4番の戦術において、チャンスと思った時の1回目で恐れずに入る勇気を思い出してみましょう。
これだけでかなり変わってくると思いますよ。
経験は必ず自分を成長させます。直感的に買い!と思ったのならそれに従ってみて、ダメならすぐにロスカットすればいいのです。ロスカットが出来ないのなら、それも良い練習です。
とにかく動いてみなければ始まらないのですからね。
では、どんなトレーダーになりたいかきちんと整理して考え、戦術をまとめて下さい。
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まとめ
いかがだったでしょうか。書き終えてみて、やはり多くの人に当てはまる内容なのではないかと改めて感じます。デイトレの勝ち負けは紙一重であることが多いです。
ほんの少しの勇気、ほんの少しの謙虚さが大きな変化を生む可能性もあります。
諦めずに頑張ってみましょう。