せっかくの相場復帰もあっさりと2度目の「ほぼ」退場になってしまいました。負けずとも、続ける意味を感じない以上、続けられないという単なるわがままですが、どうにもなりませんでした。
やらない理由を見つけて寝坊を続けました。
微益トレードの日々
寝坊の日々は続き、勝っても少しだけ。負けても大きく負けることもない日々が続きました。一番やりやすいはずの朝のトレードにはほとんど参加することはありませんでした。
頭の中ではわかっています。朝の10分だけでも頑張って起きて、その後また寝る方が効率的であることも。
それでも「起きなければいけない」と思う中で寝続けることの気持ち良さはまさに別格(わかりますよね?)であり、これをやめることは出来ませんでした。
途中で、手数料地獄から抜け出すために、松井証券にシフトして一日信用取引をするようになりました。利益はそこそこ出ましたが、やはり劇的な変化につながることはありませんでした。
転機
この年の8月、ついに第一子が生まれました。感動しました。普通ならここでやる気になるのかもしれません。「この子のために俺は頑張るんだ」となるのが普通なのでしょうか。
私は少し違いました。出来るだけ我が子と接していたいという気持ちが強く、「楽して稼いで時間を作りたい」という気持ちに流れてしまいました。
この時、新興マザーズ指数は何度も1000ptに近付いては跳ね返されていました。
「これは1000ptさえ抜ければ一気だぞ」
そんな気持ちから、スイングトレードで一気に稼ぐという気持ちになりました。ずっと安くなるタイミングを見計らっていました。夏期講習中でしたから、デイトレはしていませんでした。
そんな中、950pt付近まで押してきたことで、買いを決断しました。
- 2138 クルーズ
- 3680 ホットリンク
- 4583 カイオムバイオサイエンス
- 3685 みんなのウェディング
この4銘柄に託しました。みんなのウェディングだけは50万円分。その他は100万円分購入しました。計350万円分のスイング、久々のスイングトレードです。
言わばスイングトレーダーとしての復帰戦ですね!
スイングトレーダーとしての実力
この自叙伝のようなエピソードを最初から読んで下さっている方にはおわかりでしょうけど、私のスイングトレードは悲劇の連続でした。そして今回こそは・・・と思ったのに・・・。
マザーズ指数はこの日から1000ptを目指すことはなく、そのまま900pt割れに向かっていきました。
スイング銘柄を購入してからたった3日くらいで早くも15万円くらいの含み損になりました。
「なんで俺はいつもこうなんだ!」
ぶつけようのない怒りと虚しさは感じましたが、もう祈るしかありませんでした。デイトレードのように動くこと、頑張ることで活路が見出せる世界ならばいいのですが、そうもいきません。
すると、いったんの反発が見られ、気持ちが高揚した記憶はあるのですが、その1日だけでした。結局ズルズルと50万ほどの含み損へ発展していきました。
自分の都合を相場に押し付ける
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自分の都合を相場に押し付けない
カテゴリー的には技術面としたのですが、メンタル面との境で難しい位置だと思います。自分の都合を相場に押し付けない。 言葉だけ見ると、なんのことだ?という感じに思うかもしれませんが、内容を読んでいただけれ ...
この記事で反省している内容ですが、スイングでも同じでした。
この4銘柄ですが、それぞれ大きく下げたとは言え、個々で面白い動きを見せました。
3680ホットリンクは1620円で購入しました。今の株価を見ると信じられませんよね。でも、1620円でも、相当下がってきて買ったのです。「これだけ落ちれば」と思ったくらいです。
周りも含み損が大きくなる中、悪決算と抱き合わせで好材料が出ました。これにより、悪決算は悪材料出尽くしと判断され、一気に上昇しました。
1200円くらいまで落ちていたものの、2日連続で買われ、一気に1900円オーバーする場面もありました。600株持っていましたので、20万弱の含み益に発展しました。
しかし・・・上記のように他での含み損を全て打ち消すまでにはいきませんでした。
ここでいったんリカクと冷静に判断すれば良かったのですが、結局全部の含み損を打ち消し、さらに利益を出すまで、このホットリンク1銘柄に全てを押し付けようと思ってしまったのです。
本当に愚かだったこの判断により、また地獄へ逆戻りです。結局このホットリンクは行って来いチャートを作り、これを境に二度と私の買値を超えることはありませんでした。
さらに押し付ける
次の見せ場は4583カイオムバイオサイエンスです。こちらは1506円で600株買っていました。
こちらも1200円くらいまで落ちていましたが、エボラ出血熱関連のニュースが世間を騒がせていた頃、ワクチン用の何かを抽出成功というようなIRが出て、寄らずストップ高になりました。
そして翌日もストップ高付近での寄りでした。株価は2000円オーバーです。30万もの含み益が出ました。
繰り返すようですが・・・これでは私の含み損全てを補うことが出来ません。
「もう1日ストップ高頼む!」
そう願って待っていると・・・見事なまでの行って来いになりました。
「また俺はこれをやってしまったのか・・・」
絶望でした、本当に。何度この失敗を繰り返せば学ぶのでしょうか。あれだけ欲を捨てたと思っていたのに、スイングをした瞬間に欲の塊になってしまったようです。
結局カイオムもこれを境に私の買値を上回ることは二度とありませんでした。
まとめ
自分の都合を相場に押し付けるとどうなるか。これはデイトレだけでなく、スイングでも同じだったのですね。もちろん、結果的にうまくいくケースもあるのでしょう。
しかし、そこまでの運を持ち合わせているほど自分は特別ではないんだ、と思えばリカクに動くことも出来たと思います。
こういう風に失敗を1つ1つ重ねながら、今の自分のトレード手法、トレードマインドがあるわけだから、必要な失敗だったとも言えますが、今思い返しても少し悲しくなります。
全てはここに集約していると思えばいいでしょうかね。
このスイングトレードでの大失敗が、デイトレ復帰の足掛かりになりました。それについてはまた次回にお付き合いよろしくお願いします。