人気銘柄の松井証券プレミアム空売りやSBI証券HYPER空売り(ハイパー空売り)、楽天証券一日信用売りはいつも在庫切れになっているイメージです。
そんなにも皆空売りばかりしているのだろうか?考えたくもなりますね。
しかし、在庫切れが続くのにはそれなりの理由があるのです。
今回は、なぜ在庫切れが続いているのかについて、一緒に考察していただければと思います。
記事末では空売りからの両建てスキャルピングという手法のやり方の動画も紹介します。
貸借銘柄でなくとも空売りが出来る
松井証券で扱っているプレミアム空売り、通称プレ空や、SBI証券
で扱っているHYPER空売り、通称ハイ空、楽天証券
の一日信用空売りでは貸借銘柄でなくとも空売りが出来る魅力があります。
人気銘柄が過熱した上昇を見せると、大体その後大き目な押しが入ります。
これを調整として、再度噴き上げていく銘柄もありますが、大きな下落になり、行って来いチャートを描くこともよくありますね。
私は2006年に株式投資デビューしたのですが、当時は新興市場がひどい有り様でした。そのため、「空売りさえ出来れば勝てるのに」という言葉がそこかしこで聞かれました。
機関だけが空売り出来てズルいというようなこともよく聞きました。
実際は空売りが出来たとしても勝てたわけではないと思いますが、確かにそう思ってしまうほどに急落からのヨコヨコ、そして急落というスライダーゾーンチャートだらけでした。
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それがこの松井証券のプレ空、SBI証券のハイ空を使えば出来てしまうわけです。
当時の人たちからすれば夢のような商品ですよね。私は空売りに大きな大きなトラウマを抱えているため、あまり使うことはないのですが、時々は使っています。
突然カチ上げた銘柄を空売りするのは非常に怖く、勇気が必要ですが、事故らない限りは利益になりやすいですからね。それは人気も出るはずです。
在庫切れになるのもわかる!・・・わかる?本当にそれだけでしょうか?
在庫は実はかなりの株数が用意されています。ですから、在庫切れになるのはわかりますが、その在庫切れの状態が長く続くというところにまでは至らないと思うのです。
これは、松井証券で言えば一日信用取引をする人たちの空売りになります。つまり、そんなに長い時間軸でトレードをする人たちではないわけです。
それなのになぜ、在庫切れ時間が長いのか。そこにヒントがあるのではないでしょうか。
一日信用取引のデータ
松井証券では、毎月一日信用取引をしているデイトレーダーのデータを公表してくれています。
これは本当に参考になります。勝ってる人と負けてる人でデータ分けしてくれているのもとても参考になる理由の1つです。
負けてる人は勝ってる人に比べてロスカットが2倍近く遅くなっているのが一番大きな特徴ですね。このデータを見るだけでも松井証券の口座を開設する価値があるのでは?と思います。
ちなみにデイトレーダーであれば、ほとんど・・・8割以上とも思える人が松井証券口座を持っているはずです。もちろん、監視ツールは別という方も多いでしょう。私自身もそのタイプです。
この松井証券での一日信用取引は、なんと言っても手数料無料という究極のメリットがあります。
微々たる金利はある(300万以上の注文で金利も無料)のですが、これはほとんど気にならない範囲です。
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こちらの記事にあるように、デイトレは買値撤退がうまくなるだけで成績は大幅に向上します。多くのトレーダーが買値撤退を迷う際、手数料を気にしてスルーしてしまいます。
そして含み損の旅に出るという経験は、皆さまにもあると思います。
ちなみに私はその常習犯でした。ですから、「手数料」という概念を取っ払ってあげるだけで、買値撤退への意識も大きく改善されることが予想出来ます。
もし、デイトレを始めようと思うのであれば、この松井証券は必須証券会社です。
デイトレはしているし、松井証券にすべきとはよく聞くけど、なかなか思い切れなくて・・・という人はもう重い腰を上げて開設してしまいましょう。
まぁ、私も松井にしろと言われてから開設するまで3か月以上かかったので人のことはあまり言えませんが・・・。
話は逸れましたが、基本的にはデイトレーダーばかりが集まる松井証券の一日信用取引です。そしてプレミアム空売りももちろん一日で決済することが前提の取引になります。
それなのに・・・それなのになぜ常に売り切れ?
考えても考えても謎は深まるばかりですね。
何かしらメリットがある?
そうです。ここまでくると、常に空売りを持ち続けることで何かしらメリットがあるとしか思えません。
では、人気銘柄にプレミアム空売り注文を入れ、それをずっと持ち続けることでどんなメリットがあるのか考えてみて下さい。
その答えがわかった時、きっとこの謎は全て解けるはずです。
株式投資の基本であり、上達への道は、とにかく「考える」ことです。
一時的に誰かの助言やツイッターなどで利益を挙げたとしても、結局は自分の能力にしか依存することは出来ません。何年も安定して勝ち続けるためには本当の意味で上達する以外にありません。
私はあまり空売りをしないゆえ、このことについて考えることはあまりありませんでした。
ゆえに、専業トレーダーの弟にこのことを聞いて知った身ですので偉そうなことはとても言えません。
しかし、聞いてみると「なるほど!」っと納得出来る答えでした。
人気銘柄の空売り権利は争奪戦
これは「権利」というのはミソになります。空売りを実際にしなくても、空売り権利の確保をすることは出来ます。これがまず在庫を圧迫する大きな要因となります。
それぞれ証券会社によって空売り注文の受付開始時間は違いますが、人気銘柄、過熱銘柄の在庫は本当に一瞬でなくなります。以前はそこまでではなかったのですが、2022年現在は本当に早押し、それも待機していて連打しても取れないほどの早押し大会です。
そこまでしても空売りをしたい人が多いのは、それだけ期待値を見出している人が多いということでしょう。
争奪戦に勝った人はこの空売り権利を大事に使っていくことになります。
何も朝の寄り付きからいきなり空売りをしなければいけないというわけではありません。
前日終値、当日始値よりもはるかに高い位置に空売り指値を入れておき、当日どのタイミングで空売りを入れるか考える猶予があります。これがつまり空売りの「権利」ということになります。
実際に空売りを入れているわけでなくても、時間をかけて権利のみを確保している人もたくさんいます。実際の時間軸は短くとも、権利確保の時間は長くなりますからね。
両建てスキャルピング手法を使う人も多い
『両建て』という戦略は周知されていますが、これはあくまでFXや優待を取る時に大きな意味を持つやり方であり、一日で完結するデイトレードの「損益」において意味はありません。
- 500株買い
- 1000株買い、空売り500株の両建て
この2つは一見違うように見えますが、全く同じです。1ティック上下した時の含み損益の変化を考えてみればわかります。
- ノーポジション
- 1000株買い、空売り1000株の両建て
この2つも全く同じです。ですから両建ては使い方をきちんと理解して行わないと単なる余力の無駄遣いになってしまうことがあります。
しかし今回書いた両建てスキャルピング手法を使う人たちは当然そのことを理解した上で行っています。ではそこにどんな狙いがあるのでしょうか。
空売り手数料は高い
貸借銘柄でなくとも空売りが出来るのは魅力的ですが、1つだけ大きな欠点があります。
それは空売り手数料が高いということです。証券会社にとっては大きな収入源ですね。
そういう意味ではこういう戦略、仕組みを拡散して欲しくないとは思うのですが、こちらの権利でもありますので、一日信用空売り両建ての魅力、メリットについてお伝えします。
空売り手数料を無料にする方法
上記の「同じ意味」を利用します。
- 場中に1000株空売りをする
- 買い戻したいタイミングで1000株一日信用買いをする(両建てによりノーポジと同じ意味)
- 再度空売りしたいタイミングで買いの1000株を売却する
- 以下2と3の繰り返し
これだけで何度も繰り返し空売りが金利のみで出来てしまうのです。空売り手数料は高くとも、買いの手数料は無料ですからね。買いのポジションを調整することで空売りの数量を調整しているのです。
最初は複雑に感じるかも知れませんが、慣れれば簡単なことです。
空売り手数料を無料にする方法はこちらの記事で詳しく書きました。
上記の内容でわかりにくいという方はご覧下さい。
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両建てスキャルピングのやり方についてはこちらの動画をご覧下さい。
空売り在庫を確保しやすいタイミングとは
争奪戦で取れなかった場合の空売りの在庫ですが、両建て戦略を使う人も多いため、なかなかザラ場中に取ることは出来ません。そんな中、唯一取れる可能性が高まるポイントがあります。
それはその銘柄が寄り付いたその瞬間です。
前日から持ち越した組がいれば、その返済が強制的に行われるからです。
そこで在庫が復活すれば、再度争奪戦となるわけですが、すでに相場は始まっています。
他銘柄のトレードもありますので、ライバルは極端に少なくなっていますからね。
ただ、この時は成行や下の価格帯で連打するのは避けましょう。思わぬ安値で思わぬ株数約定してしまう恐れもありますからね。欲しい場合は必ず上の方の指値で連打するようにしましょう。
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まとめ
デイトレーダーの中にも空売りを得意とする人、スキャルピングを得意とする人、イナゴトレードを主戦場として利益を出している人など様々なタイプがいます。
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