今回は取引ルール設定が必要かどうかについてです。取引ルールというのは多くの皆さんが設定していることと思います。勝つために必要な要素を詰め込み、そのために守るべきルールを設定しているわけですね。
では、その取引ルール設定についてともに考察していきましょう。よろしくお願いします。
もくじ
取引ルールとは
過去の経験から、株のデイトレード、スイングトレード、中期投資、長期投資に渡る全てのスタイルでどうしたら勝てるかを考えて設定するルールのことです。多くの人は過去の経験をもとに作ります。
- こういう時にこうしたら成功した
- こういう時にこうしたら失敗した
こういうことを繰り返す上で、失敗の可能性を出来る限り排除しつつ、成功の可能性を高めるルールを設定していると思います。
取引ルールを設定し、厳守することで多くのことが改善され、勝ちに近付ける人も多くいることでしょう。
私の取引ルール
私も過去にいくつものトレードルールを設定していた時期があります。こういう風になったらロスカットをする。こうなったらリカクを我慢して粘る。こうなってしまったらその日は強制終了などですね。
特に多いルールは売りに関するものになります。なぜなら、取引ルールというのは、何かミスや大きいロスカットでもない限り、見直したり追加したりしなものだからです。私だけではないですよね。
ですが、現在はたった1つの取引ルールしか設定していません。
取引ルールは本当に守られるの?
上記のように、売りに関するルールが多くなっていることは多いはずです。そんな中でルール無視・・・それはつまりロスカットすべきタイミングでできずに粘ってしまうようなルール無視が多くなるでしょう。
- こうなったらロスカットするルールなのに無視した
- こうなったらその日は終わりのルールなのに取り返そうと熱くなった
- リカクしなければいけないのに欲張ってルール無視したらマイナスになった
私はこれの繰り返しでした。本当にどうしようもなかったです。いくらルールを作っても全く守れず。
守れているのはあくまで順調な時だけです。少しイレギュラーな売りに巻き込まれて含み損になるともう、無理でした。
- ルールでは売りだけど、買い板が強そう
- ルールでは終了だけど、チャンスの多い相場っぽい
- ルールではリカクだけど、勢いがある!
あぁ・・・はいはい、そうですか、と。
このように、何かしら理由を探してしまうのです。ルール無視を肯定する理由を。そして思い込むのです。ルール無視ではなく臨機応変なのだと。ケースバイケースなのだと。
あなたは取引ルールを厳守できていますか?私と同じタイプですか?
究極の甘え理論につながる可能性
きっと多くの投資家が設定した取引ルールは優秀なものだと思います。どんなに負けている人でも、ルールは優秀な可能性が高いのです。しかしながら、守れる人となると残念ながら、多くないというより少ないです。
何度も触れているように、デイトレーダーに限らず投資家は皆自信家です。負けていても自信家です。ですから、自分のルールには絶対の自信を持っていることと思います。
それでも、含み損になり、ロスカットしなくてはいけない場面になった時、ついつい拒否反応が出てしまい、ルール無視をしてしまいます。当然私もそうでした。
そこで大損、大負けにつながった時、反省でなんて言いますか?
- ルール無視したから負けた
- ルールはいいのに守れない自分が悪い
- ルール無視さえしなければ勝てるのに
なんですかね、これ。気を悪くしないでくださいね。これは昔の私そのものなのです。そして自己否定をしているのです。もし同じだ!と思われたのなら、一緒に自分を見つめ直しましょう。今がチャンスなのです。
ルール無視したから負け、ルールを守れない自分が悪い、あまつさえルール無視さえしなければ勝てる?
ルール無視さえしなければ勝てるのに、次もまたルール無視しますよ。そしてまた言いますよ、ルール無視さえしなければ勝てると。
そして思い込むのです。「自分の取引ルールは非常に優秀」だと。そして自分のルールが神格化されるのです。そしてその神格化されたルールをまた破るのです。素晴らしいループですよね。
永遠に負け続け、永遠に言い訳がルール無視さえしなければ勝てる・・・私はもうこのループから抜け出さなければいけないと感じました。
投資家は自信家というのはこちらで説明してあります。
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うまい人のブログを読んでみた
私は当時、色々なうまい人のブログを読んでみました。すると、100%とは言いませんが、勝ち続けている人は「ルールを無視したから」「ルールが・・・」という言葉を不思議なほど使っていませんでした。
そうなると、うまい人は・・・
- ルールを厳守出来るほどの素晴らしいお方
- ルールを特に設けていない
このどちらかに属する可能性が高いと感じました。私は前者になれるほど自分に厳しくはなれません。それを自覚していました。そこで守れないルールのほとんどを撤廃することにしました。
そうすると、驚くほどの変化が起こりました。それはまた次回にお伝えしますね。
まとめ
今回は取引ルールの設定をマイナス方面のイメージで書いていますが、あくまで私がうまく使いこなせなかった経験をもとにということです。取引ルール設定を批判するものではありませんのでご了承ください。
甘えを捨てて、自分に厳しくし、勝てるトレーダーになれるよう頑張りましょう!