今回は株価の値動きに惑わされず、きちんとその場その場で取るべき行動を取れるようになるためにはどうするべきなのか考えていきましょう。利益か損失かは株価の値動きで決まります。
だから多くの人は株価の値動きだけを追ってしまいます。
そんな時、一歩引いて全体を見渡すことが出来れば、勝ちへのルートが見えてくるかも知れません。
もくじ
値動きは結果でしかないと知る
値動きにより、もたらされるのは結果に過ぎません。
そのトレードにおける勝敗が決まるのは、確かに値動きですが、その値動きが今後の勝敗を左右することはなく、そのトレードにおいて全て完結してしまうわけです。
そういう意味では、勝ったからといって次につながるわけでもないし、負けたからといって次に引きずられてしまうことも本来であればないのです。次のトレードはまたフラットで始まります。
もちろん、ここで連敗する癖がある場合は、恐らくメンタル面の問題でしょう。
私も数年前は1回大負けすると坂道を転がり落ちるように何連敗もしたものです。
しかしメンタル部分を除けば、連敗する要素が転がっているはずもないことに気付きました。
株価は思考の集合体
少々オカルトと言いますか、怪しい表現になってしまいましたが、変なことを言うつもりはありません。よく考えてみて下さい。誰かが売買しなければ株価は動きません。
- 上がると思う人が買う
- 下がると思う人が売る
まぁ当たり前のことですね。
デイトレで勝てない人というのは、この当たり前のことが、なかなか理解出来ていません。
- 株価が上がった!もっと上がりそうだから買おう
- 株価が下がった!危険だから売っておこう
こういう行動が多くなるということです。
これは「結果」を基にして次の行動を決めているわけです。
そして先ほども書いたように、「結果」は次の勝敗を左右しません。
ですから、「株価が上がった」「株価が下がった」という要素だけで売買をしてしまうと、単純に値動きを追ってしまうことになり、勝っている人よりも1歩後から行動することになります。
そうすると、買う時は高値掴みになり、売る時はハシゴを外された後になりがちです。
これでは勝てないのもわかりますよね。
株価が上下する過程と心理に着目する
ならばどこに着目すべきか。それは株価が動いたその理由です。
よくファイナンス記事を見ると、「〇〇の要因から株価は大きく値を上げ・・・」ということが書いてありますし、テレビのニュースなどでもそのような言い方をしていますね。
私が言いたいのはそんなことではありません。
ハッキリ言ってそんな後付けによる理由など、どんな素人でも言えるわけです。
重要なのは、本当に「〇〇の要因」だったとしても、その要因を知った人たちが、「どのように考え、どのようなシナリオを描き、どのような行動を取ったか」です。
もう一度整理しますね。
- 株価を決めるのは売買(買われたり売られたりすることで決まる)
- 売買するかどうか決めるのは人間(アルゴも人間の指示によるもの)
- 人間が考える基となるのは材料(〇〇の要因から)
- 最終的に決断をするのは人間の心理(材料の大きさや、既知のものかなどで判断)
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これを見ても、材料の内容よりも、その内容が周知の事実なのかサプライズなのか、そしてそれを知った人間がどう考えるのか、長期で買いたいと考えるのか、など心理面が大事になるのがわかります。
また、長期で買いたいと思える材料だったとしても、短期でここまで上がったらさすがに短いスパンで上げすぎだから1回リカクしておきたいと考えるポイントももちろん出てきます。
人間の心理はその時その時で大きく変わるのですから。
株価は心理戦
「株価が3倍になるまで持っていよう!」と思って買ったものが1週間で2倍以上になったら思わずリカクしてしまうかも知れません。
同じく3倍になるまで持っていようとした銘柄が3か月かけて3倍になろうとしていたら、「もしかしたら4倍いけるかも」とホールドしたり買い増しに動くかも知れません。
私たちの目に見えるのは「株価」という数字ですが、「心理」は見えません。
パソコンの向こう側にいる人が何を考えているか、それを考えるのです。
例えばセリクラがどこになるか考える時、自分が持っていなくても持っているつもりになり、どこまで落とされるとギブアップなのかを真剣に考えるとけっこう近い位置が見えてきます。
デイトレはメンタルが大事と言いますが、パソコンの向こうの人たちがメンタル壊れるくらいひどい相場であれば、それも自分の頭の中に反映させてあげる必要があります。
つまり、パニックになった人たちが投げる位置を計算するのです。
また、個別銘柄で上がっている銘柄を発見したのであれば、なぜ上がっているのか考えましょう。指数が上がっているからなのか、殿様イナゴがつぶやいたからなのか。
などなど、株価が上下する要素は思っている以上にたくさんあるのですから。
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もちろん、これは言うは易く行うは難しの内容ですが、目先の株価と言いますか、見える数字だけを追っているようでは、絶対にどこかで限界が来るのは明白です。
見えざるものを見る、そして読む、想像するということを大事にしていきましょう。
まとめ
自分のメンタルを安定させるだけでなく、相手のメンタル状況とその判断を予想することも大事なのですから、デイトレは本当に心理ゲームなのだというのがよくわかりますね。
自分の目的に沿ったトレードをし、ブレない心も大事にしていきましょう。
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