株に正解はない!何度も触れてきたことですが、今回はこれをメインとして取り上げたいと思います。
デイトレで勝てない人の特徴の1つとして、「必勝法」を欲することが挙げられます。
どういうことか見ていきましょう。
確実な勝利を求めてしまう
もちろん、誰であっても確実な勝利があればそれを求めたくなるのは当たり前ですから、必然というわけです。ただ、それはあくまで必勝法が本当に存在する場合に限りです。
株に関して言えば、インサイダー取引のような法に触れる行為以外で必勝法と言われるようなものはありません。
情報などで、ほぼ必勝法というようなものがあったとしても、私たちのような一般人の元へその情報が届くことはありません。
ですから、自分の力と、自分のつながり、わずかな情報で勝ち続けていくしかないのです。
余談ですが、私は誰かから情報を得ることは一切ありません。最も厳しい状況に身を置きながら勝ち続けることで、「これ以上悪くなることはない」と思えるからです。
話を戻しましょう。株で必勝法を求めるとはどういうことか・・・
- こうなった場合はこうなる
- この場合は買い
- こうなったら売り
このように、トレードをパターン化することです。そして、そのようにパターン化すること自体は私は最高の作戦であると思っています。
それなのになぜ、その必勝法を求めることに対して警鐘を鳴らすのか。詳しく説明します。
勝率は100%ではない
当たり前のことですが、勝率は決して100%までいきません。
「じゃぁ何%くらいあればいいの?」
と思った方は私と同じように、まだ一般人の域を出られていないのだと思います。私もどうしても殻を破ることが出来ない日々が続いています。破ろうともしてないのかも知れませんが・・・。
大切なのは勝率ではありません。期待値です。こちらの記事でも説明させていただいています。
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期待値を追うデイトレード
今日は期待値について書いていきます。趣味での株式投資や、一発逆転狙いなど投機的なものであれば、あまり気にしなくて良い部分ですが、仕事としてデイトレードをするなら大事な部分です。 相手は機械ではありませ ...
10回同じパターンが出てトレードをしたとします。
- 9勝1敗で8000円勝ち
- 5勝5敗で8000円勝ち
- 1勝9敗で8000円勝ち
これらはそれぞれ勝率にすると、90%、50%、10%となるわけですが、期待値に直せば、10回INした時に得られる期待値は3つ全て8000円ということになるわけです。
ですから、その3つの手法と言いますか、パターンは勝率こそ全然違うものの、質や効果は同じで、優劣なしということになります。
期待値を追い続けられるか
こうなると、この3パターンを例に見た時、何が大切なのか見えてきます。
1番のパターンで言えば、精神的には安定するでしょうね。何回やってもほぼリカクで、負ける時があっても連敗はしないだろうと思えるでしょう。
2番では自分を信じることが大事ですね。取ったり取られたりだけど、利益の方が大きいから勝てている。勝率50%でいいんだという信念が大事になります。
3番は精神的にすごい強い人でしょう。何回負けたとしても自分を信じ続け、例え10%の勝率でもそれで全て事足りるという手法になりますね。
今から書くことは、矛盾があるような表現に見えるかも知れませんが、そういうわけではありません。どうか意図を汲み取って下さい。
大事なのは、何番のパターンであったとしても、自分の勝ちパターンとして確立していると信じて、確率を追い求めることです。仮に負けたとしても、「次に同じことを出来るかどうか」が大事です。
ですから、1番のように連敗しにくいパターンで勝負するタイプは精神的負担が少なく、3番のようなデイトレーダーは自分を信じる力が強くないと続けることが出来なくなります。
そして、ここが矛盾のようになるのですが、仮に負けが続き、明らかに勝率が落ちたと感じた場合は、やり方を変える必要があります。
相場は物の怪、相場は化け物、相場は常に姿かたちを変えるものと書いてきましたが、一定の周期で大きな変化も起こります。その時は、自分の「それまで」が通用しなくなる可能性があります。
そうなった時は、素直に自分も変化することが大事になります。
まとめますと、自分を信じて、失敗しても同じことを続けることが大事であるものの、明らかな変化を感じた場合は、自分も変化しなければならない。
ということです。
デイトレで勝てない人の特徴
勝てない人の特徴は、結論が早すぎるのと、イレギュラーに対応出来ないことです。
例えば勝率5割で8000円の2番パターンを検証していたとします。いきなり3連敗したら「これは無理だ」とすぐに諦めてしまいがちなのです。
「必勝法」を求めるがゆえに、少しでも予想と違う動きをすると、「この方法はダメだ」と思ってしまうのです。
また、ある程度結果が出ていても、1回全然違うパターンが出て、大きく負けると、それも「これじゃダメだ」となって手法や概念を捨ててしまうことが多いです。
相場にはイレギュラーがあります。私は事故と呼んでいます。
どんなに優れた手法でも、イレギュラーで負けてしまうことはあります。
それを「事故」として処理し、翌日同じ動きがあったとしても、そこに果敢に臨んで行く勇気。これもデイトレーダーとして大切な要素と言えるのではないでしょうか。
パターンAが発生し、1回目が勝ちでも2回目も勝ちとは限らないということをよく覚えておいて下さい。
目先の1回にこだわらず、相対的に、長い目で見た期待値を求めたトレードをしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。勝てるデイトレーダーは皆それぞれにそれぞれの手法があると思います。私はこれです。
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今回はズレ投資法について書いていきます。この「ズレ手法」という手法は、2017年5月18日現在、どこを検索してみても扱っているページがないので、Rオリジナルの投資手法になります。 もくじ1 ズレ手法と ...
なかなか固定出来ない人は、まず思い込んでみて下さい。負けてもいいです。思い込むことでブレない投資をしましょう。それでダメならダメで他へ行けばいいことです。
すぐにブレていると、良手法であっても、イレギュラーでそれを捨ててしまうことにもなりかねません。
時間とお金に余裕を持って練習することで活路が開けることもあります。
落ち着いた検証を続けていきましょう。