今回は心の贅肉についてです。この心の贅肉、どんなにうまくなっても燃焼し切れない本当に大きな壁です。わかっていながら燃焼させられません。
運動しなきゃ、痩せなきゃと思いつつ出来ないのと非常によく似ています。
もくじ
心の贅肉とは
心の贅肉とは・・・
- あと1ティック取りたい
- あとちょっと欲しい
- もう少し上がってから売ろう
このような、ちょっとした欲のことを言います。もっと大胆な欲を出している状態とは別です。それはもはや仰天ニュースに出られるレベルでしょう。
このように、「あとちょっと」というのは心についた贅肉です。
そしてこの贅肉は誰にでもあるものです。特にこの心の贅肉が暗躍する場面を例に出しましょう。
心の贅肉の暗躍場面
- 買った後、下がったものの戻してきた。買値撤退なら可能だけど1ティックリカクしたい。
- 買った後、かなり上昇して含み益が乗ったものの、半分くらいになってしまった。なんとかさっきの高値付近でリカクしたい。
いかがですか。私は今でも1番をよくやってしまいます。厳密に言えばあまりしなくなってきているのですが、どうしても最初はそこに指値を入れてしまうのです。
結局は指値を下げて心の贅肉を削ぎ落すことが出来ている「つもり」なのですが、やはり無意識に指値を入れる位置というのは・・・
「ロスカット」でも「買値撤退」でもなく、「1ティックリカク」ポイントなのです。
仮にその1ティックが500円だとしても1000円だとしても、「その1000円に何の意味があるの?」と自問自答することで、ダイエットに成功しています。
この自問自答を行うと、何の意味もないということを再確認出来ます。
- この銘柄を欲張って1000円勝ちにする(大負けリスクを背負ってでも)
- さっさと買値撤退して鉄板チャンスを見つけサクっと1000円勝つ
どちらの1000円でも、同じ1000円であって、差はないはずです。それなのに、なぜか「1ティックでもいいからリカクしたい」という思いに縛られることは多いと思います。
ここをあっさり切れるようになれば、パフォーマンスは全然違ってくると思います。
リカクミスは大損リスクあり
2番は非常にまずいタイプです。特に、株価ではなく、含み益の額を一度見てしまうことで、なかなかそれ以下で売れなくなってしまうわけですね。
- 5000円くらい勝てばいいなと購入
- あっさり5000円いったので粘る
- 一気に2万円の含み益になり満足して売ろうとする
- タッチの差で売れずに含み益が1万円になる
この流れ、あなたならどうしますか?
2万円の含み益が1万円に減ってしまったとは言え、当初の狙いである5000円の2倍も含み益を持っているわけです。
さっさと売ればいいはずです。しかし、一度2万円の含み益を見たことで、心の贅肉はピタピタピタッ!と張り付いて心を離しません。
2万円と言わずとも、せめて1万5000円・・・というような感覚、心当たりありますよね。
長持ちのリスクとは
せめて1万5000円
この1万5000円のリカク位置に売り指値を入れたとしましょう。
仮にそこまで10分できて、売れたとします。しかし、そこまでの間、心は拘束されていたことでしょう。30分で売れたとしても満足するでしょう。
しかし、その場合は30分も心が拘束されていたはずです。
心の拘束は恐ろしいです。こちらをご覧下さい。
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心の拘束|株デイトレードにおいて資金拘束よりも怖い心の拘束とは
心の拘束についてご説明します。デイトレをしていて、含み損になり捕まると、資金が拘束されてしまいます。他のチャンス銘柄を買う余力が少なくなりますね。 しかし、資金の拘束なんかより、もっと恐ろしいのが心の ...
その10分、30分を他の銘柄に意識を向けていれば、あっさり取れていたかも知れません。
また、含み益が1万円に減ってしまったことで、不満を持ったあなたが、さらに減ってしまった場合、それを受け入れるはずがありません。
- もし、5000円になってしまったらリカク出来ますか?
- もし、含み益がなくなってしまったら買値撤退出来ますか?
- もし、含み損に変わってしまったらロスカット出来ますか?
恐らく出来ないと思います。私も心が贅肉だらけだった頃、この全てが出来ませんでした。ですからコツコツドカンの典型になっていたのだと思います。
こうなるともう最後までお付き合いになりかねません。
下がったらナンピンもすることでしょう。そのまま下がり続けたて大ダメージを受けることも多々ありました。
完全対処法
これは対処法があります。それは、含み益を見ないことです。
「何を言ってるんだ」と思いましたか?目をつむっていろという意味ではありません。5000円狙いで買ったのなら、買った瞬間売り指値を入れろという意味です。
そうすれば紛い間違っても2万円の含み益なんて見ることはありません。5000円の含み益が出た瞬間売れてしまうわけですからね。
これなら10回あって、10回ともリカクになります。それも贅肉のないスリムなリカクですね。
贅肉アリの状態だと、欲が功を奏して2万3万のリカクになるケースもありますが、何回かに1回は壊滅的なロスカットに追い込まれるはずです。
それなら、トータルすると、毎回きちんと定額撤退していた方がいい、ということです。
まとめ
いかがだったでしょうか。勝ち組デイトレーダーともなれば、色々と臨機応変に出来るのかも知れません。
しかしながら、「デイトレで勝てない人」であるうちは、欲を捨て、心の贅肉を燃焼させ、ダイエットをしてスリムな投資家であることを心がけましょう。
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お付き合いありがとうございました。