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過去のショック相場に学ぶ

ライブドアショックに学ぶ新興マザーズ指数の下落と小型株の値動き

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私がデイトレを始めたのは2006年8月ですので、ライブドアショックはすでに通過していました。しかしライブドアショックは新興市場への不信感を根付かせてしまっていました。

そのため、2006年は夏以降もマザーズ指数、ヘラクレス指数などの新興指数が暴落しました。

新興マザーズ指数の意味を知る

当時はヘラクレス指数、ジャスダック指数もかなり新興市場として大きな意味を成していましたが、現在では新興と言えばマザーズ指数となっていますので、マザーズ指数で説明をします。

マザーズ指数というのは東証マザーズに上場している全銘柄から算出されます。

単純な平均指数というわけではなく、時価総額の大きさによって指数への影響が変わってきます。そのため、時価総額の大きいバイオ株などが上昇すると、周りがマイナスでもマザーズ指数が大きくプラスになったりします。

もちろん逆もまた然りで、イケイケの全面高に見える相場でも、大型株や大型バイオ株が下落していたらマザーズ指数がマイナスで推移するということも珍しくありません。

2013年はマザーズ指数のことをバイオ指数と揶揄したほどに、バイオ株の影響度が大きかったものです。

2006年は大型IPOが軒並み下落

2006年は大型IPOがたくさんありました。私自身はデイトレで勝てない日々が続き、IPOで一発当ててやろうという思いを抱いたこともあります。そしてことごとく散りました。

とにかく上場ゴールと言わんばかりに初値=最高値という流れが続きました。

そういうこともあって、新興指数、特にマザーズ指数はどんどん下落していきました。

日経平均株価は高く推移していましたし、NYダウは史上最高値更新と騒がれていた時期なのに、マザーズ指数は連日の下落が続いたものです。

なまじアメリカが好調に推移するので、大幅安となっても翌朝はアメリカの株高を受けてそこそこギャップアップから始まるケースが多くありました。そしてそこから大きな陰線を引くのです。

結果論からすれば、引け買い→翌朝の寄り売りを繰り返せばかなり取れていた時期でした。

ライブドアショック以降は、マザーズなど新興市場に、市場そのものに不信感を持たれてしまったため、単なるオモチャのような値動きとともに結局下落するという流れが続きました。

マザーズ指数と小型株の関係

前述のようにマザーズ指数は大型株の影響を強く受けます。

しかし市場参加はそんなことは関係なく、指数が下がれば売りたくなりますし、パニック的な指数の下落があれば投げ売りが出るものです。そのため、小型株は指数の影響を強く受けます。

大型株が指数へ影響を与え、その指数が小型株に大きな影響を与えるのです。

ですから、仮に指数が半分になれば小型株は3分の1、4分の1になっていて不思議ありません。

実際に2006年~2007年あたりは上場からそんなに経過しないうちにそのくらい値下がりしてしまうIPOが続出でしたし、IPOでなくともものすごい下落を演出した銘柄がたくさんありました。

不信感を持たれるとトコトン売られる

今冷静に考えても、そこまでやるかというくらい新興市場は毎日売り込まれました。

時々1か月程度かけてプチバブルのような新興反発祭りが起こっていましたが、結局は安値を更新していきました。新興市場の空売りこそ最強と言われてしまうような相場が続きました。

結局その後、サブプライムローン問題、リーマンショック、民主党政権ショックと続いてトコトン売り込まれ、2013年になりやっと大復活を遂げたのがマザーズ指数になります。

実に6年半もの間、売り込まれてしまったわけです。

もうはまだなりの典型

当時のヤフーファイナンス掲示板の雰囲気は今でもよく覚えています。

毎日のように「これだけ下げれば買い」「全力買い」「こんなチャンス2度とない」

こんな言葉が飛び交っていました。

私自身も同じように思ってしまいましたし、それによって1年間で550万円も負けるというとてつもない経験をしてしまったことになります。「もう」と思っていたものは「まだ」であり、結局大底を打って反発するのは、このさらに5年以上後ですからね。

それもあって2006年あたりにデイトレデビューした組には『株は下がるもの』としてインプットされてしまった人もかなりいるかと思います。

私が逆張りメインになっているのもその影響が強いと思います。

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まとめ

ショック相場というのは今では当たり前のように使われるようになっているので、本当の「ショック相場」というのがどれほどショックな相場であるかわからない人も多いと思います。

例えば先日のサンバイオショックは他銘柄に影響を与えたのはたった1日です。

ライブドアショックでは市場そのものを破壊する規模のショックだったわけで、そこから新興市場は低迷期に突入してしまったのです。

いずれまた本当のショック相場を経験することがあると思うので、このように長く尾を引くタイプのショック相場もあるのだということ、心の片隅にきちんと置いておきましょう。

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