自分を知る、と言うだけなら簡単ですが、これはそう簡単なことではありません。以前私がプチ退場を繰り返さざるを得なかったのも、この認識が甘かったからなのではないかと思います。
良かったら私の大損エピソードをご覧下さい。
トレード成績には波がある
私は完全にコツコツ派であるため、基本的にはローリスクローリターンで手数を増やすことで利益を積み重ねるタイプです。しかし、それでもやはり波というものは存在します。
デイトレーダーの中でも波は少ない方であっても、波があるわけですから、大味なトレードを身上とするトレーダーの方々はもっともっと大きな波があることでしょう。
相場環境などのようなもので左右される部分もありますが、自分がどのような相場を得意としているか、そして苦手としているかを知っていれば、これに対応することも出来るでしょう。
私が過去にプチ退場をするほど打ちのめされた時は、「連敗」が得意でした。
以前の記事にも書きましたが、当時1日あたりの勝率は80%以上あったはずなのですが、大負けした翌日に限れば1割程度の勝率しかなかったように思います。
さらに翌日も負けて3連敗というのもザラでした。4連敗か5連敗くらいまでいくと止まるのですが、落ちるところまで落ちないと止まらない感覚ですね。
このように、メンタルからくる部分は大きいものの、トレーダーには波、バイオリズムがはっきりとあります。
そして自分でもなんとなく気付いているのではないでしょうか?この流れはまずい・・・と。
それでもトレーダーであるがゆえに無理してトレードをし、流れを断ち切ろう断ち切ろうとして、どんどん激流に飲まれていく様は、まさに哀れなギャンブラーの末路とも言えます。
私の経験で言えば35連勝くらいした後だったでしょうか・・・たった2連敗でその積み上げた勝ち額全てを吹っ飛ばしたことがあります。一体なんだったんだ・・・とさすがに思いました。
しかし、2016年には私は連敗を克服しています。1日あたりの勝率が87.4%だったのに対し、負け、大負けの翌日に限れば勝率は100%を記録しました。
- 慎重になった
- 逃げ腰であまりトレードしていない
というわけではありません。熱くならずに、流れを汲み取ったのです。そして自分の経験から、何をすれば良いか、ではなく、何をしてはいけないかをきちんと把握してトレードをしたのです。
これはあくまで悪い流れの入り口を潰すための作戦です。しかし、気付いた時にはすでに激流に飲まれた後・・・ということもあるでしょう。そういう場合はどう対処すべきでしょうか。
諦めることが出来るかどうか
少し前にも書きましたが、やはり諦める気持ちです。株は投資と言いますが、言わばギャンブルそのものとも思っています。流れというのはなかなか断ち切れないものです。
「流れ」とはオカルトめいた響きですが、確実に存在します。そしてその流れを作り出しているのは他ならぬ自分であるわけです。
- 大負けして取り返したい気持ちが強い → 諦めてコツコツトレード
- うまくいかなくて勝ちたい意識が前のめり → 諦めて見に徹する
- バブル相場に乗れない焦り → 諦めて出来ることをコツコツやる
私たち個人投資家は、自分で流れを作れるほど力も資金力もありません。勝ち運に乗って大きく取れる時はトコトン乗るべきでしょう。億り人になりたいのであればそれしかありません。
しかし、そういった人たちも、いざ悪流に飲み込まれると、本当に破産クラスの負けまでいってしまいます。
ならば、流れに乗れずとも、悪い流れにも飲まれない。そんな人間になればいい。私はそう思いました。
相場が自分に合わない時、無理に取りにいって大負けになった経験は何度もあります。
例えば毎月30万以上勝たないといけない立場だったとしましょう。
- 10万勝ち
- 翌月も10万勝ち
これ、少し焦ってきますよね。その翌月、仮に無理をして20万負けてしまったらどうでしょうか。本当に家計は火の車になってしまいます。
しかし、相場の流れは長くとも3か月周期で変わるものです。無理さえしなければ20万負けもなく、10万程度なら勝てていたはずですね。
確かに3か月連続の赤字は非常に苦しいし、その状況になれば焦りが半端ではないことも理解しています。
それでも相場の大きな流れには逆らえないということも理解しています。
理解しているからこそ・・・諦めて我慢なのです。
どんな相場で自分は取れるのか、という認識と同時に、どんな相場になってしまったら自分は取れないのか、無理するべきでないのか。
そして今の精神状態はどうなのか、おかしなことをしてしまうような状態ではないか。
これらをきちんと理解した時、大負けからの連敗スパイラルや、不調期の大負けによるプチ退場へのご案内は避けられるようになる可能性が高まると思います。
少なくとも私はこれで直りました。今でもコツコツドカンで時々くるドカンは避けられていませんが、そこからの連敗さえなければ、コツコツドカンもそんなに怖いものではありませんよ。
もちろん、3か月連続で赤字を簡単に諦められるか!という思いもわかります。
だからこそ、3か月連続で不調になっても、それを乗り越えられる術として、それでも精神的に乱れないで済む術として、副業、副収入という精神安定剤を持つことも推奨してきました。
家にいるだけであれば、ブログ等も視野に入れてみて下さい。
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まとめ
多くの人が課題としているコツコツドカンですが、実はその1回のドカンよりも、ドカンが誘発する負のスパイラルこそが最も恐ろしいものです。
入り口で封鎖してしまえばすぐに自分を取り戻せると思います。
まずは自分という人間を深く理解してあげましょう。毎日付き合っていかなくてはならないのですからね。