イナゴトレードについて久しぶりに触れていきたいと思います。
有名人ツイッターのツイートがあると、買い煽りであればどうしてもイナゴタワーが出来てしまいます。これにうまく乗れた人は大きな利益をサクっと出すことが出来ます。
しかしその陰で犠牲になっている人も多くいることを忘れてはいけません。
もくじ
理由なき上昇と同義
ツイッターによる買い煽りで上昇し、イナゴタワーが出来上がることはよくあります。よくある、どころか毎日どこかでイナゴタワーが形成されていることでしょう。
しかし、それはツイッター界の中でのみ共有された情報に過ぎないのです。
少々強引な例になるかもしれませんが、よくヤフーニュースなどで芸能人や音楽バンドのニュースが載っています。それに対するヤフーコメントを見るとよくこういうのがあります。
ビジュアル系バンドのニュース
→「存じないグループですが最悪ですね」
声優さんのニュース
→「よくわからないけど、そうなんですね」
地方などのアイドルニュース
→「どちら様でしょうか・・・」
まぁ、そんなこと書くくらいならスルーすればいいのに、という内容ですが、実際こういう感じで、その世界では有名な人であっても、一般的には全く知られていないものです。
ツイッターを利用しているデイトレーダーからすれば、カリスマイナゴ、殿様イナゴである存在であっても、ツイッターを使わないデイトレーダーからすれば無名の一般人です。
もちろん株に関係ない人からすれば「誰?」という話になります。
つまり、ツイッターを利用しているデイトレーダー以外からすれば、有名人ツイッターの上昇は「理由なき上昇」ということになります。
もちろん、ツイートの内容がきちんと「根拠」を示されていて、ニュースなどを引用していればこの限りではありません。
しかし、大体の買い煽りは
- 「〇〇を買った」
- 「〇〇は絶対買い!」
- 「〇〇は手が入ってる」
- 「〇〇は□□円まで持っていく」
このようなものです。つまり、全ては主観による買い煽りであって、根拠のある理由ではありません。
法的に問題はない
よく、訴訟問題に発展したり、恨みつらみの絶えない世界ですね、このツイッターイナゴは。
しかしながら、上記のように買い煽りに根拠がないのです。理由っぽい理由があっても、それは個人の主観からくるものであり、客観的に見れば「願望」程度のものに映るのです。
被害を受けた人からすれば、「ふざけんな!」という話になりましょうけど、場外から冷静に見てしまうと、「一個人が展望を書いて、それを勝手に信じた人がいた」くらいになります。
また、根拠がないからこそ、「インサイダー取引」にもならないわけです。
ここがまた皮肉な点ですよね。根拠がないからこそ法に触れないということです。
投資は自己判断の自己責任
私はツイッターイナゴの殿様イナゴを擁護する意味でこれを書いているわけではありません。
ただ、どんな時でも投資は自己判断、そして自己責任で行われなければなりません。殿様イナゴたちはあなたのツールで買いボタンをクリックするわけではありません。
「法に触れなければモラルなんてどうでもいいんですか?」
という意見もありますよね。まぁ、私も同感ではあります。ですが、それは力を持たない側の意見でしかありません。
私も発信力など一切ありません。私も取引時間中にツイッターは使っていますが、ストレス解消的に「感情」をぶちまけるために使っているだけで買い煽り等は一切していません。
仮に買い煽りをしたとしても、一切影響はないと思われます(笑)
批判的な意見は恐らくほとんどが私のように発信力のない側の人間からのものです。
もし、あなたが殿様イナゴとしての力を持ってしまったらどうですか?その力、その影響力を一切使わないと言い切れますか?
仮に「使わない」と決めていても、どうしても苦しくなった時に使ってしまいそうな気はしませんか?そしてその時に「私は一回だけだから」と言い訳する自分が想像出来ませんか?
私は自分がそうなってしまうと思います。力を持たない者が力を持つ者を批判するのはいつの世も同じです。
しかし、それをしても自分が何か変わるわけではありません。
私も時々思いますよ。殿様イナゴのたった一言でイナゴタワーが出来るのを見て「これじゃこの人にとって株なんて楽勝なんだろうな」と。
でも、それで終わりです。イナゴトレードに参加することもまずありません。
仮にイナゴトレードをしてしまうと、5回利益が出ても次の1回で損をすれば私はきっとその人のことを恨んでしまうと思います。それほど私は小さい人間です。
「投資は自己責任」と自信を持って言い切れるように、今後も何にも、誰にも頼らず一人でデイトレードを続けていくつもりです。
理由のわからない上昇はわからないうちに売れ
ツイッターイナゴをしようにも、有名な殿様イナゴ全ての動向を把握は出来ないでしょう。
突然噴き上げた銘柄に乗るのは良いことだと思います。しかし、その後「なぜ上がったのか」必死に探す必要はないかと思います。
仮に探すのに時間がかかってしまったら、含み損になってしまっている可能性も高くなります。
理由なき上昇は行って来いチャートになりやすいです。
ならば、飛び付いたとしても、理由がわからないうちに売ることを心がけましょう。
サッと入ってサッと出る。これぞイナゴトレードでも勝ち続ける秘訣だと言えましょう。
ツイッターイナゴについてはこちらもご覧下さい。
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まとめ
いかがだったでしょうか。10年前と違い、ツイッターはデイトレーダーにとって必須ツールも言えるほど進化していますが、その反面、余計な情報も横行してしまっています。
また、誰かを参考に勝てるようになったとしても、その人の気分次第であなたの実力が左右されることになります。
是非、自分の力で勝てるようになることを第一とし、勝てるようになってからツイッターイナゴなど、様々な面に挑戦するようにしてみて下さい。